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ある過去の行方 [ア行の映画]



『ある過去の行方』
"LE PASSE” (2013・フランス=イタリア・2h10)
監督・脚本 : アスガー・ファルハディ
出演 : ベレニス・ベジョ、アリ・モサファ、タハール・ラヒム、ボリーヌ・ビュルレ



離婚調停を終わらせるためにイランからフランスへとやってきた男。フランス滞在中は元妻の家で過ごす事となったがその家には元妻の現在の恋人も住んでいた。



過去についての物語なのだろうと思う。原題の"LE PASSE”も"過去"という意味の様だし。
誰にでも過去は有り過去が有るから現在が有りそして未来が有るのであって。現在と未来に対しての過去の影響力というものに人は気付かない事も有るけれど、それは計り知れないものが有るのだと。
本作の登場人物はそれぞれ過去の出来事の影響を受け現在を生きている。大人と比べて過去の経験などの絶対数が少ない幼い子供であっても、その少ない過去の出来事が現在に大きく影響を及ぼしそれが未来へとつながってゆく。



過去は現在に対してマイナスだけの影響を与えるのではなく、美しい思い出というプラスの影響も残すのだ。とするハッピーエンドにもとれるし、思い出というより執着とか怨念とか恐ろしい方にもとれる終わり方だった。



日本での宣伝では「極上のミステリー」みたいな宣伝をされていたが、確かにミステリー的要素も有るけど、その極上を期待すると、それほど極上ではないんじゃないかと。
意外なヒットをした『鑑定士と顔のない依頼人』の線を狙った様な気がする。
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