友よ、さらばと言おう [タ行の映画]
『友よ、さらばと言おう』
"MEA CULPA" (2014・フランス・1h30)
監督・脚本 : フレッド・カヴァイエ
出演 : ヴァンサン・ランドン、ジル・ルルーシュ、ナディーン・ラバキー
元刑事の男の一人息子がある事件を目撃してしまいその命を狙われる。元刑事の男と相棒だった現役の刑事が命を懸けて息子を守る。
ネタバレ有。
事件とは別の真相が明かされた時にそういう事だったのかと納得するとともに何とも言えないモヤモヤが残った。
そこで男気を感じるのかモヤモヤを感じるのかは観た人次第なのだろう。
その真相は結局観客だけにしか伝えられなかったという事でいいのだろうか。そうだとして、映画の中では現役刑事は相棒思いの英雄という事になっていて、でも観ているこちらはその裏側に有るものを知っていて。そこにはやはりモヤモヤしか残らない。
『友よ、さらばと言おう』という邦題にクサさを感じたけど、映画を観た後では現役刑事にしたらそれしか言う事無いよなあと納得した。
個人的な好みとして、人間ドラマとしてのモヤモヤが残るよりか単純明快な『あぶない刑事』とか『リーサル・ウェポン』シリーズみたいな刑事バディムービーだったとしても全く構わなくて、むしろそっちの方が全然良くて。最近そういう映画が無いので特に。
クライマックスでは走行中の列車内アクションとなるが、そのシチュエーションだと直線的で単調なアクション、サスペンスになってしまいはしないかと心配したが、2階建ての列車だったのでそれを利用した重層的な動きで単調なものになっていなかったのが良かった。
元刑事の息子役の少年マックス・ベセット・ドゥ・マルグレーブくんはベッカムの奥さんになんとなく似た雰囲気。
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