君が生きた証 [カ行の映画]
『君が生きた証』
"RUDDERLESS" (2014・アメリカ・1h45)
製作総指揮・監督・脚本・出演 : ウィリアム・H・メイシー
出演 : ビリー・クラダップ、アントン・イェルチン、フェリシティ・ハフマン、セレーナ・ゴメス、ローレンス・フィッシュバーン
ネタバレ有。
大学構内で起きた銃乱射事件。その大学に通っていた若者の父親は事件後世間からの目を避けて暮らしていたが音楽を通して息子と同年代の若者との交流を深める。
ウィリアム・H・メイシーの初監督作品。凶悪事件からの心の癒えを描くヒューマンドラマかと途中までは思っていたが、とんでもない隠し球が有った。
かなりナイーブというかややこしい所に初監督作品にして足を踏み入れた。
観ているこちらとしても複雑な気持ちになる。息子が作った歌にしてもその事が明らかになってからはどうしても素直には聴けなくなってしまった。
そういう色眼鏡で見る事が良くないという事で、それよりも事件へと向かわせた若者の心の内を理解する方に心を傾けようという事なのだろう。
その事件だけを見れば凶悪な人間としか思えないけど、別の面で心優しい純粋な所も有るかもしれない。そのナイーブさが多分歌に表れていたのだろう。
アントン・イェルチン扮する若者も事件の現場にいたとか、もしくは恋人か親友が事件の犠牲者になったとかきっとそういう事なんだろうと思っていたが違った。
そうすると余計ややこしくなるので途中でその設定は諦めたという風にも思えなくもない。
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