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龍拳 [ラ行の映画]


龍拳

『龍拳』
"龍拳" (1978・香港・1h30)
製作総指揮・監督 : ロー・ウェイ
出演 : ジャッキー・チェン、ヤム・サイクン、コー・チャン、ジェームス・ティエン、ノラ・ミャオ、イム・ウンジュ






師匠を殺された男は復讐を誓う。数年が過ぎ復讐の時は来るが男は別の相手と戦う事になる。



大分昔のテレビ放映で観ているはずだけどそれから長い事観ていなかったので内容は全く覚えていなかった。

コメディ色の全く無いシリアスなカンフー復讐モノといった所。ただの復讐モノでは無くひとひねり加えられていて、どういう結末に向かうのか興味を持って観られた。

コメディ色が全く無いのもこれはこれでジャッキー若かりし頃の別の面が見られて良かった。
デビューからしばらくはシリアスモノが続き、当時のジャッキーとしてはもっと明るく楽しい映画を志向していたみたいだけど、最近はシリアス方面に向かっているみたいで。時は確実に流れているのだなあと感慨深いものが有ります。

ロー・ウェイ監督の演出でA地点からB地点へと人物が移動する際にその道のりを律儀に見せていて、奥からやってきて角を曲がり階段を上って扉を開ける。といった感じで。
そういう演出は今でもあって古臭いという事ではないだろうけど、アクション映画としてはスピード感に欠けるのかなあと思う。そこら辺もジャッキーの志向していたものと違うのかもしれない。



ジャッキーは本作では武術指導も兼ねている。ジャッキーの持つ木製の杖と相手が持つ金属製(一部金属製?)のトンファーで戦うシーンで次第に杖の木の皮が剥げていく所が細かいなあと感心した。



ジャッキーのカンフーアクションの特長なのか、それともカンフーアクション全般の特長なのかよく分からないが、攻撃よりも防御の方を重視しているように思えた。
相手の攻めをカッコ良く受ける。間合いを取って避けたりかわしたりするよりも至近距離で受ける。ポーズをしっかり決め、時に小道具を使いながら受ける。
相手の攻めを受ける事によって自然と手数が多くなり、一つのアクションをじっくりと見せる事が出来る。
スティーヴン・セガールの場合はその逆をいって一瞬で勝負を決めるという見せ方がセガールが登場した当時衝撃的だったような。それはどちらが優れているかという事ではなく、お互いに無い部分を補完し合っているという事でどちらのアクションも素晴らしい。
『ヤング・マスター』の20分も続く対決シーンもそれはジャッキーならではのアクションシーンだろうし。



しふ(師父)の奥さんの事をしま(師母?)と呼んでいた。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8B%9D%E5%B8%AB



この頃のジャッキーが何となく中川家の剛さんに似てる。



シネマメディアージュ 「極・成龍祭FINAL」ジャッキー・チェン誕生日記念2位&5位一挙上映にて。
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