くちびるに歌を [カ行の映画]
『くちびるに歌を』
(2014・日本・2h12)
監督 : 三木孝浩
出演 : 新垣結衣、下田翔大、恒松祐里、木村文乃、桐谷健太
合唱部の生徒も臨時の顧問もそれぞれ様々な事情を抱え悩みながら生きている。
ネタバレ有。
日本映画なので当然のように死が物語に絡んでくる。そういうのが無い映画だと思っていたけど。
シネコンで日本映画を観ようとするともれなく日本映画の感動作品の予告を5本も6本も見せられてとてもしんどい。寝てればいいのか。
『フレフレ少女』は2008年の作品でガッキーも今やすっかり大人の女性。
感動したのはクワハラくんのエピソードで、というかクワハラくんの存在自体がツボで、クワハラくんが15歳にして精神的には誰よりも大人というそのギャップが切なかった。
クワハラくんに明るい未来は有るのか?これから将来延々と続く緩やかな死が待っているのかもしれない。でもその現実を受け入れるしかないのだと。大人である親は子供に重くのしかかってくる現実であり、教師は今や子供を助けてくれる存在では無い。そして信仰心にも何も救いは無いのだと。
そんな中で子供たちはそれぞれ分相応の幸せを自分自身で見つけ出していくしかなく。だから15歳の今は合唱部の仲間たちと共にくちびるに歌をと。それがクワハラくんのせめてもの幸せなのだと。そんな風に受け止めてしまった。
クワハラくんは実はイケメンくんだった。只今12歳。
http://artist.amuse.co.jp/artist/shimoda_shouta
将来的には熱血な不良を演じたりベッドシーンを得意とする若手俳優になっちゃったりするのだろうか。いつまでもクワハラくんのままでいて欲しいが。
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