SSブログ

皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇 [マ行の映画]



『皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇』
"NARCO CULTURA" (2013・アメリカ=メキシコ・1h43)
監督・撮影 : シャウル・シュワルツ



2000年代後半から麻薬戦争の主戦場となったメキシコの国境沿いの街。数多くの犠牲者を出しながらなお戦争が終わる気配は無く、ギャングの生きざまは歌にされ若者たちは無邪気に憧れを抱くのだった。



邦題が示す通り麻薬戦争の光と闇を映し出すドキュメンタリー作品だった。もっと過激な作品を想像していたが予想外に真面目な作品。麻薬戦争自体は過激な状況ながらその状況を真摯に伝えようとしているので真面目なドキュメンタリー作品となっている。

本作を観ていてこれは本当のドキュメンタリーなのか判断が付かない所が有った。何か俳優が演じている再現ドキュメンタリーのようにも感じた。
麻薬戦争による犠牲者の死体がモザイクなどの処理なしではっきりと映し出されるがそれも何か作り物の様に思えてしまった。



ギャングが麻薬取引によって繁栄する姿やその事を歌にしてスターダムへと上がっていこうとするミュージシャンの事を光だと思っていたが、圧倒的不利な立場にいながらギャングたちに与しない人たちがいてその人たちが光なのだろう。
その光の人たちの現状は苦しく決して光り輝いてはいなくて、闇であるギャングとその周辺の人たちの方が見せ掛けだけなのかもしれないが光り輝いているように見えるっていうのが正義と悪の真理なのではないかと思う。



ギャングの姿を歌った楽曲はヒスパニック系の若者たちの間で大ヒットしエンタメ業界も無視できないほどの勢いが現在有るらしい。
日本にはその勢いはまだ来ていないようだけど、近い将来に来たりするのだろうか。
コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0