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ラブ&マーシー 終わらないメロディー [ラ行の映画]


LOVE&MERCYブライアンウィルソン70X100cmポスター [並行輸入品]

『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』
"LOVE & MERCY" (2015・アメリカ・2h02)
製作・監督 : ビル・ポーラッド
出演 : ポール・ダノ、ジョン・キューザック、エリザベス・バンクス、ポール・ジアマッティ









ザ・ビーチボーイズのリーダー、ブライアン・ウィルソン。数々の名曲を生み出すも音楽制作や私生活においては必ずしも順風満帆ではなく心に傷を負う事も少なくなかった。



ザ・ビーチボーイズについてはよくは知らず。今まで楽曲を耳にした事は有ってもそれがザ・ビーチボーイズの楽曲だという事はほとんど意識していなかった。

本作ではザ・ビーチボーイズやブライアン・ウィルソンについて知ってる人なら知っているのであろう有名エピソードが赤裸々に綴られる。天才ゆえの周囲の無理解、父との確執、メンバー内の軋轢、巨額の富に群がる人間、本当の理解者との出会いなど。そこら辺は天才VS凡人の戦いの構図でも有るのだろうけど、ブライアン・ウィルソンという人はものすごく繊細で戦う事を好まないため一方的に傷つけられる。
一人の女性との出会いによって立ち直り、この世知辛い世の中に必要なのは「愛と慈悲」であると悟りそれを音楽で伝えて映画は終わる。



1960年代をポール・ダノ、1980年代をジョン・キューザック。二人の俳優がブライアン・ウィルソンを演じる。
ジョン・キューザックはいつものジョン・キューザックという感じなのが残念。ポール・ダノが良かっただけにポール・ダノが一人で演じた方が良かったのではないかと思ってしまう。

レコーディングシーンが良かった。のびのびと音楽を楽しんでいて見ていて楽しい。
唯一ザ・ビーチボーイズについて知っていたエピソードがドキュメンタリー映画『テルミン』で知った未知の楽器テルミンをいち早く取り入れたのが「グッド・バイブレーション」という曲だったという事で。
そのエピソードは本作では描かれなかったけど、その実験精神や音楽に対する自由な考え方などはレコーディングシーンでもよく分かり、のちの「グッド・バイブレーション」でのテルミンの使用へとつながる事が分かる。
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