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天使が消えた街 [タ行の映画]



『天使が消えた街』
"THE FACE OF AN ANGEL" (2014・イギリス=イタリア=スペイン・1h41)
監督 : マイケル・ウィンターボトム
出演 : ダニエル・ブリュール、ケイト・ベッキンセール、カーラ・デルヴィーニュ、ジェネヴィーヴ・ゴーント、サイ・ベネット、ヴァレリオ・マスタンドレア



2007年にイタリアの地方都市で起きたイギリス人留学生殺人事件。マスコミによってセンセーショナルな報道をされ人々の関心を集める。それに乗じて事件の映画化が企画され映画監督が現地に入りロケハンを開始する。




事件の被害者を何者かによって無残に殺されてしまった女性。というだけの存在にして、事件への関心が薄れてしまったらその事も忘れ去ってしまうような事はマスコミにやらせておいて、自分の作品の中では短いながらも彼女は人生を謳歌し、未来の人生にも希望にあふれていた。その姿を作品の中に焼き付け、観た人の記憶の中にも焼き付ける事が映画監督としての自分の使命なのではないか。決して清廉な人物とは言えない映画監督がその使命に気付くまでの物語だったのだと思う。

事件は架空のものではなく実際に起きた事件。世界的にはかなり話題になったみたいだけど全然知らなかった。
その話題性のある題材を映画にするとなった時にはどのような経緯が有ったのか。事件の真相に迫るセミドキュメンタリー作品に。という構想も有ったのかもしれない。
出来上がった作品がこういったものになると想像できた人はそう多くは無かっただろうと思う。その一筋縄ではいかない所がマイケル・ウィンターボトム監督らしい。
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