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消えた声が、その名を呼ぶ [カ行の映画]



『消えた声が、その名を呼ぶ』
"THE CUT" (2014・ドイツ=フランス=イタリア=ロシア=ポーランド=トルコ・2h18)
製作・監督・脚本 : ファティ・アキン
出演 : タハール・ラヒム、シモン・アブカリアン、マクラム・J・フーリ



第一次大戦中オスマン帝国は国内のアルメニア人を迫害した。それにより家族と離れ離れになった男。終戦によって行方知れずとなった双子の娘の生存を知るが、男が再び娘に出会うには様々な辛苦が待っていた。



戦争によって数奇な人生を送る事になった父親の感動ドラマ。という印象だったが、後からこの映画の時代背景ではオスマン帝国(現在のトルコ)によるアルメニア人の大量虐殺が行われていたという事。そして現在、アルメニアとトルコの間では虐殺に関しての見解が一致せず両国の間に軋轢を生んでいる。という事を遅ればせながら知った。
本作では大量虐殺に関してはそんなに深くまでは踏み込んではいないのだけど、それでも大量虐殺を背景とした一人のアルメニア人の物語をトルコ系ドイツ人であるファティ・アキン監督が作った。という事に大きな意味が有るのだろうと思う。
国や思想や主義などが違えば歴史観は異なるものだけど、それを乗り越えるのには相手の立場になって考えてみる事が大事。という事なんではないか。

歴史モノを観る場合にはやっぱり何が有ったかぐらいは勉強しておくべき。と反省するがすぐ忘れる。
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