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ティエリー・トグルドーの憂鬱 [タ行の映画]



『ティエリー・トグルドーの憂鬱』
"LA LOIDU MARCHE" (2015・フランス・1h32)
監督・脚本 : ステファヌ・ブリゼ
出演 : ヴァンサン・ランドン、カリーヌ・ドゥ・ミルベック、マチュー・シャレール



会社をリストラされた男。家族との生活を守るためスーパーマーケットの警備員の職を得る。



家族3人での生活をつつがなく過ごす事を願っているだけなのにそれすらままならなず。その願いがなんとか叶いそうになると、それを守るために今度は人間らしさを失わなければならない。
こんな資本主義の成れの果ての社会構造はいかがなものか。という事を訴える。

最後に主人公は職場放棄をしたのか、それとも定時になったから帰宅しただけなのかは分からない。観客が自分の身に置き換えて自分で判断しろと。
理想をとるか現実をとるかの二者択一。難しい問題を突き付ける。カッコよく理想の方をとりたいけど現実を潔く捨てられるほどの人間でも無し。残念。本当に。



本作、『イレブン・ミニッツ』、『ハイ・ライズ』の3作品がヒューマントラストシネマ渋谷での合同企画の様な感じだった。3作品とも世知辛い系。
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