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決算!忠臣蔵と影踏み [映画]

決算!忠臣蔵を観た。
江戸城内で刃傷沙汰を起こした赤穂藩藩主は切腹、藩は取り潰し。一方で相手にお咎めは無く喧嘩両成敗の原則が守られない事を不満に持つ藩士は殿の仇討ちを家老に訴え出る。
浪人となり無収入の藩士やその家族の諸々の生活費、お家再興のための根回し等でなけなしの銭は消えていくが肝心の討ち入りにもそれなりの費用がかかるのだった。

赤穂事件(忠臣蔵)の内容は大雑把には知っていたが今回細かい所まで知れたので良かった。その分ちょっと長かったかなあとも思うが。
長く続く泰平の時代に侍魂ここに有り。みたいな感じの美談としても語られる事が多いと思うが、実際には相当しんどい話。この映画は喜劇寄りで面白おかしくも描かれている。実際面白かったけどそれでもなんかしんどかった。仕えていた主君は切腹、職は失い、再興の目処も立たず、結果的に仇討ちするしかないと追い込まれるが仇討ちしたからと言って事態が好転する事が無いのは承知の上。
唯一良かったのはこの事が現在までも語り継がれているという事くらいだろうか。それも良い事なのかどうかは分からないけど。

徳川幕府が行なったのはしがらみを最大限に利用するという事なのではないだろうか。赤穂の浪士がなかなか討ち入りに踏み切れなかったのも何か問題を起こしたら本人だけではなく連帯責任で親戚縁者にまで罰が下されるからで。当事者以外からしたらなんかやらかしそうな気配や噂が立ったらどんな手を使っても懐柔しようとするのは当たり前だろうし。



影踏みを観た。
深夜、男が盗みに忍び込むと室内で女が火をつけようとしていた。それを止めると何故か家の中には幼馴染の刑事がいて逮捕される。2年後出所した男は弟分と共に全ての謎を解き明かそうとする。

ネタバレ有。

静かな映画。なので観る前に腹ごしらえは必要。

タッチとシックス・センスを足した様な映画と言ってしまうのは雑過ぎるか。
「アイ・シー・デッド・ピーポー」は途中でネタバレする。大オチに持ってくるのも有りなのかなあとも思うが、限定的にしか見えないし、大オチに持ってきたらそのまんまシックス・センスになってしまうしやらない方が良かったのかもしれない。

図書館にいた女性は山崎まさよしさんが初主演した篠原哲雄監督の月とキャベツでヒロインを演じていた人だそう。月とキャベツ未見なので22,3年振りの共演シーンに特に感慨は無かった。
あのシーンでその女性が怪訝な表情だったのはただ単に騒がしかったのではないという事には後になってから気付いた。他にもそういったシーンは有っただろうか? 他人から見たらどう見えていたんだろう?

他人を傷付けてでも自分の欲望を満たせればいいじゃない。という生き方はそっちの方が簡単なんだろうけど、親兄弟を含む他人の事を大切に想う生き方の方が面倒臭くてややこしいけど人の生きる道として正しいんではないか。そういう事を仰られている作品だろうと思う。
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