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『新生ロシア1991』『仕掛人・藤枝梅安』 [映画]

『新生ロシア1991』を観た。2015年、ベルギー=オランダ、1時間10分。
1991年8月、ゴルバチョフ大統領が先導するペレストロイカが推し進めらているソ連でそれに反対する共産党保守派による軍事クーデターが起こる。レニングラードでは民衆が宮殿広場に集まりクーデターへの抵抗、そして民主化への意志を表す。その数は八万人に達した。


その時の現場の様子をレニングラード・ドキュメンタリー映画スタジオの8人のカメラマンが撮影していて、その映像を25年後に編集した作品。
クーデターが起こった時それに反対する人々はどういう行動をするのか。その一端が映像で残されていて興味深い。1990年代はまだ情報の伝達速度は今ほどは早くはなく断片的な情報を基に行動をしている様に思える。情報をいち早く入手するためにより人々が集まる場所に向かったのか。それが現在だとネット上という事になるのだろう。

何故そうしたのか分からないが白黒の映像。カラーでも撮影すれば良かったのになあと思う。カラーでも撮影はしていたけど本作では白黒の映像だけを使用したのか?カラーで撮影したのを白黒にしたのか?

詳しい経緯はよく分かっていないが結果としてクーデターは3日間で終息し共産党支配も終わる事になったらしい。
平和的に解決した様にも思えるがその後のペレストロイカの行く末(ペレストロイカ自体をあまりよく分かってはいない)や今現在のロシアの状況を考えると民主化も怪しいし、何かの思惑などがあってこの時は一旦荒立てる事はやめたのかなあとも思える。

この時はまだソ連だったロシアは8月でも人々の大半は長袖のシャツだったりそれに上着を着てたりする。
それくらいの気候だから8万人もの民衆も集まりやすかったのかもしれない。これが真冬の時期で恐らくマイナス何十度かで大雪だとしたらそんなには集まらなくて抗議の声は届かなかったのかも。




『仕掛人・藤枝梅安』を観た。2022年、日本、2時間14分。
腕のいい鍼医者の藤枝梅安は仲介人を通して殺しを請け負っていた。

二部作の一作目。公式サイトを見ると二作目のタイトルは『仕掛人・藤枝梅安 丸で囲った漢字の二』になるみたい。珍しい。
本作の本編終了後に丸で囲った漢字の二の導入部が有るが、そこでの腰振り桔平を見て「彦さん、またおんなじ事の繰り返しなのかい?」と、彦さんに聞きたくなったし本当におんなじ様ならあまり観たくないなと思った。
腰振り桔平の様なそういった腰を振りたい情欲が生(性)と死に関わっていて、それは藤枝梅安が医者であると共に殺し屋であるのと同じで。生と死が常に隣り合わせである事を描くのが本作のテーマなのだろう。
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