SSブログ

『ノートルダム 炎の大聖堂』『ザ・ホエール』 [映画]

『ノートルダム 炎の大聖堂』を観た。2021年、フランス=イタリア、1時間50分。
2019年春、ノートルダム大聖堂に火災が起きる。

そんな事が起きていたとは知らなかった。忘れてたのかもしれない。沖縄の首里城の火災が起きたのも同じ2019年でそちらは覚えている。嘘、いつだったかは忘れていた。ノートルダム大聖堂が4月で首里城が10月。
人間が火を使う様になってから火災が起きる事は極度の乾燥だとか雷だとかの自然現象もあるだろうけど大体が人的な理由によるもので。燃える素材を使用している木造建築の中で色んな理由で火を使えばそれは火災に繋がるリスクは常に有るわけだし。ノートルダム大聖堂においては建物が古い(西暦1163年に着工、最終的な竣工は1345年と言われている)という事も火災が起きやすい理由になるのだろう。
信仰心も無いからノートルダム大聖堂になんの思い入れも無いので燃えちまったもんは仕方無え。と建物の火災については平常心のまま。それよりも消火に当たる消防士さん達の様々な障害が有る中での健闘には頭が下がる。
火災によって観光客、スタッフに被害者が一人もいなかったという事もその点では危機管理も出来ていたのだろうと思う。
次の火災による被害も必ず起こるだろうし、この時の事を教訓にして被害者を少なくする事が大事なのだろうと思う。
キリスト教には大規模な火災が起きた時の教えみたいなものも多分有るのだろう。故意の火災じゃなかったら何人も責める事なかれとか。
当然の流れなのだろうけど最後の方で多くの人々が祈りを捧げそれが通じた!みたいな感じになるのにはなんの感動も無かった。あくまで個人的に。

火災現場の再現度は観ている間はどうやって撮影したんだろう?と思うほどに良く出来ている。実際の現場での撮影とスタジオにセットを設営しての撮影だとか。
全編IMAXカメラで撮影されたという事だけどIMAXでは観られなかった。
観たのは新しくオープンした109シネマズプレミアム新宿。その柿落としの作品の内のひとつで、出来立てほやほやの建物で世界遺産の建造物が燃え上がる映画を選ぶセンスが面白い。
109シネマズプレミアム新宿はエレベーターで移動する時にJR、西武新宿線の線路の向こうにサイエントロジーの建物が見える。トム・クルーズ主演作品の来日プレミアとかでこれからは同じ建物内にあるシアターミラノ座が御用達になるのかも?

邦題は『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』を意識していたりするのだろうか。



『ザ・ホエール』を観た。2022年、アメリカ、1時間57分。
愛する人が亡くなりその喪失感を埋めるための暴食によって体重が272キロになってしまったチャーリーは命の危機を感じる様になる。

こちらもキリスト教、信仰が根底に有る。人間の罪深さを神に赦してもらう。赦される為に信仰する。赦し赦される事は恐らくそこに神が介在しなくても人間同士の間でも出来るわけだけど、それはとても難しい。難しいけどやろうと思えば宗教、信仰が無くても出来るよ。というお話だったと思うので共感できた。やっぱり赦しがないと人間関係はギスギスするものだと思うので。
逆にそこに神、宗教、信仰が有れば赦し赦される事が容易になるという事なのか。色んな神がいて宗教が有るからそれも難しいのだろうけど。
本作で見事アカデミー賞主演男優賞を受賞したブレンダン・フレイザー。低迷の時期がしばらく続いて何年か前に久し振りにその姿を見た時にあまりの変わりように心無い言葉を垂れ流してしまった事を赦して欲しい。
ブレンダン・フレイザーというと個人的にはコメディのイメージが強い。元々がコメディアンではないけど。という事で本作でもシリアスな話でシリアスな役でもあるけどそこにちょっと可愛らしさみたいなものも感じられるのはブレンダン・フレイザーならではないかと思う。

他の出演者も良かった。タイ・シンプキンスはなんかで見た人だなあと思っていたが子役として活躍し『ジュラシック・ワールド』や『アベンジャーズ/エンドゲーム』などの大ヒット作品にも出ていた。
出演最新作は『インシディアス』シリーズ第5弾。2作品目の10年後を演じるみたい。
この作品でパトリック・ウィルソンが監督デビュー。

コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。