『食人族 《4Kリマスター無修正完全版》』『高速道路家族』『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』 [映画]
『食人族 《4Kリマスター無修正完全版》』を観た。1980年、イタリア、1時間36分。
アマゾンの秘境で消息を絶ったドキュメンタリー撮影隊の4人の男女。その行方を捜すため大学教授が単身現地に向かい撮影されたフィルムを回収する。
シネマ・ロサにて。
日本での公開は1983年で映画の内容に合わせたセンセーショナルな宣伝の効果で大ヒットと呼べる興行だったとか。全然覚えていない。怖いから見て見ぬ振りをしていたのかもしれない。それに1983年の映画と言えば何と言っても『クラッシャージョウ』。
しかし、キワモノ、ゲテモノ映画というイメージだけは有った。それを恐れて今まで観てこなかった。
確かにエログロナンセンスなゲテモノ映画ではあるけどそれだけではないモキュメンタリー(フェイクドキュメンタリー)としてよく考えて作られている作品だと思った。
先ずドキュメンタリー撮影隊が撮ったアマゾン現地の映像が存在するという事になっていて、撮影隊の行方を捜索しそのフィルムを発見する教授達を映し出す姿もドキュメンタリータッチになっていて、そして苦労の末アメリカに持ち帰った撮影隊が残した映像を観てドン引きするという三層の構造になっている。
層を重ねる事によってどこまでがフェイクなのかが曖昧になる効果が有るのではないかと思う。撮影隊の蛮行も実はフェイクでどこかで生き延びていたりするのかもとか思えてくる。その効果を見越して作られているのだとするとやはりただのゲテモノ映画とは思えない。
とは言ってもゲテモノ映画ではある事は確か。完全に動物虐待だし。色んなものが包み隠さずにモロ出しになっているし。
しかし、撮影隊の残虐行為については過去の奴隷制度だとか植民地支配の事を考えればそれが全く突飛な事とも思えない。越えてはいけない一線を越えてしまった時の人間の残虐性だとかそういう社会的なメッセージを匂わせなくもない所も賢いと言うかズル賢いと言うか。
2013年のイーライ・ロス監督作品の『グリーン・インフェルノ』は本作のリブートだとか。
フェイクドキュメンタリーという所は捨ててアマゾン奥地未開の恐怖という所に焦点を当てる作品になっていてそれはそれでホラーとして面白かったんじゃなかったかと記憶している。
『高速道路家族』を観た。2022年、韓国、2時間8分。
高速道路のサーピスエリアを徒歩で転々としドライバー相手の寸借詐欺で生活している4人家族。詐欺に遭った婦人の通報によって父親が逮捕され母親と幼い姉弟は行き場を失う。それを見かねた婦人が面倒を見る事になり3人は父親抜きでの安定した日々を過ごす。
シネマ・ロサにて。
韓国でも生活に困窮しそこから抜け出せないでいる人達が存在しているという事なのだろう。10年かもうちょっと前くらいの韓国映画にはこういった作品が多く観られたと思う。現在はエンタメ路線の作品がとんでもなく進化している影響かあんまり観られなくなった印象。そういった作品が日本で公開されるのが少なくなっただけなのか?
家族に救いの手が現れたかの様に一旦思わせるのが意地が悪い。思わせなくても別に良かったと思う。なにかただ単に観客を驚かせたいとか惑わせたいとかだけだったらそれはエンタメ路線の進化の悪影響なのかもしれない。
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を観た。2023年、アメリカ=日本、1時間34分。
ニューヨーク、ブルックリン在住で独立起業した配管工のマリオと弟のルイージ。その頃異世界のカメ族の大魔王クッパはキノコ王国の王女ピーチ姫にプロポーズする事を決心する。もし断られた場合ペンギン王国より強奪したパワーアップアイテム"スーパースター"の力でキノコ王国を滅ぼす腹積もりで。キノコ王国に一大事が迫る中マリオ兄弟はブルックリンの地下にある緑色の土管に吸い込まれる。
ゲームのファンには大好評で映画評論家からは辛口と賛否の別れる作品の様。
どちらかと言うと辛口寄りかなあといった所。面白いと思える所も無くはないけどそんなにめちゃくちゃ面白いわけでもなかった。
クッパの声はジャック・ブラックなのでクッパが歌を熱唱するキャラクターになっている。元々クッパがそういうキャラクターなのかは知らない。
アマゾンの秘境で消息を絶ったドキュメンタリー撮影隊の4人の男女。その行方を捜すため大学教授が単身現地に向かい撮影されたフィルムを回収する。
シネマ・ロサにて。
日本での公開は1983年で映画の内容に合わせたセンセーショナルな宣伝の効果で大ヒットと呼べる興行だったとか。全然覚えていない。怖いから見て見ぬ振りをしていたのかもしれない。それに1983年の映画と言えば何と言っても『クラッシャージョウ』。
しかし、キワモノ、ゲテモノ映画というイメージだけは有った。それを恐れて今まで観てこなかった。
確かにエログロナンセンスなゲテモノ映画ではあるけどそれだけではないモキュメンタリー(フェイクドキュメンタリー)としてよく考えて作られている作品だと思った。
先ずドキュメンタリー撮影隊が撮ったアマゾン現地の映像が存在するという事になっていて、撮影隊の行方を捜索しそのフィルムを発見する教授達を映し出す姿もドキュメンタリータッチになっていて、そして苦労の末アメリカに持ち帰った撮影隊が残した映像を観てドン引きするという三層の構造になっている。
層を重ねる事によってどこまでがフェイクなのかが曖昧になる効果が有るのではないかと思う。撮影隊の蛮行も実はフェイクでどこかで生き延びていたりするのかもとか思えてくる。その効果を見越して作られているのだとするとやはりただのゲテモノ映画とは思えない。
とは言ってもゲテモノ映画ではある事は確か。完全に動物虐待だし。色んなものが包み隠さずにモロ出しになっているし。
しかし、撮影隊の残虐行為については過去の奴隷制度だとか植民地支配の事を考えればそれが全く突飛な事とも思えない。越えてはいけない一線を越えてしまった時の人間の残虐性だとかそういう社会的なメッセージを匂わせなくもない所も賢いと言うかズル賢いと言うか。
2013年のイーライ・ロス監督作品の『グリーン・インフェルノ』は本作のリブートだとか。
フェイクドキュメンタリーという所は捨ててアマゾン奥地未開の恐怖という所に焦点を当てる作品になっていてそれはそれでホラーとして面白かったんじゃなかったかと記憶している。
『高速道路家族』を観た。2022年、韓国、2時間8分。
高速道路のサーピスエリアを徒歩で転々としドライバー相手の寸借詐欺で生活している4人家族。詐欺に遭った婦人の通報によって父親が逮捕され母親と幼い姉弟は行き場を失う。それを見かねた婦人が面倒を見る事になり3人は父親抜きでの安定した日々を過ごす。
シネマ・ロサにて。
韓国でも生活に困窮しそこから抜け出せないでいる人達が存在しているという事なのだろう。10年かもうちょっと前くらいの韓国映画にはこういった作品が多く観られたと思う。現在はエンタメ路線の作品がとんでもなく進化している影響かあんまり観られなくなった印象。そういった作品が日本で公開されるのが少なくなっただけなのか?
家族に救いの手が現れたかの様に一旦思わせるのが意地が悪い。思わせなくても別に良かったと思う。なにかただ単に観客を驚かせたいとか惑わせたいとかだけだったらそれはエンタメ路線の進化の悪影響なのかもしれない。
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を観た。2023年、アメリカ=日本、1時間34分。
ニューヨーク、ブルックリン在住で独立起業した配管工のマリオと弟のルイージ。その頃異世界のカメ族の大魔王クッパはキノコ王国の王女ピーチ姫にプロポーズする事を決心する。もし断られた場合ペンギン王国より強奪したパワーアップアイテム"スーパースター"の力でキノコ王国を滅ぼす腹積もりで。キノコ王国に一大事が迫る中マリオ兄弟はブルックリンの地下にある緑色の土管に吸い込まれる。
ゲームのファンには大好評で映画評論家からは辛口と賛否の別れる作品の様。
どちらかと言うと辛口寄りかなあといった所。面白いと思える所も無くはないけどそんなにめちゃくちゃ面白いわけでもなかった。
クッパの声はジャック・ブラックなのでクッパが歌を熱唱するキャラクターになっている。元々クッパがそういうキャラクターなのかは知らない。
2023-05-16 20:50
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