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2本 『ペルセポリス』『やわらかい手』 [2008年1月に観た映画]

2008年1月に観た映画。

『ペルセポリス』
『やわらかい手』

ネタバレ、個人的感想有り。ご注意。






『ペルセポリス』  シネマライズ2F
“PERSEPOLIS” (2007・フランス) 1h35
監・脚・原 : マルジャン・サトラピ   監・脚 : ヴァンサン・パロノー
声 : キアラ・マストロヤンニ、ガブリエル・ロペス、ダニエル・ダリュー、カトリーヌ・ドヌーヴ


イラン人女性M・サトラピ監督の半生を描くアニメーション。

予告の印象だと、イランにおける男性社会に闘いを挑む女性を描く。
といった映画なのかと思っていたけど、かなり違った。

戦争、異国での疎外感、恋人の裏切り、帰郷して知る自分の国の旧態然とした社会。など色々と有るけどそれでも私は前向きに生きてます。
そんな私を見て。
的な独りよがりの自分史のように感じた。
観終わった直後は。

しばらくして考えてみると、この映画で大事なのは“知る”事だと気付いた。
イランという国、イランにおける女性蔑視の現実、その中で女性が何を感じ何を思っているのか。
それらを“知る”事が大事。

原作はM・サトラピ監督自身のグラフィック・ノベル。
映画化に際しては実写という選択も有っただろうけど、アニメーションで良かったと思う。

絵によって描かれた人物は国籍不明に見えるために(喋っているのがフランス語というのも大きい)、
イランの女性という固定観念がなくなり、一人の女性として見る事が出来る。





『やわらかい手』  ル・シネマ1?2?(右側の方)
“IRINA PALM” (2007・ベルギー=ルクセンブルグ=イギリス=ドイツ=フランス) 1h43
監 : サム・ガルバルスキ
出 : マリアンヌ・フェイスフル、ミキ・マノイロヴィッチ、ケヴィン・ビショップ、シヴォーン・ヒューレット、ドルカ・グリシュ

愛する孫のために風俗店で働くおばあちゃん。

コメディだと思ってたんですが、確かに笑える所もあるものの、
なんと言うか、
一言で言って暗い。

思うに『フル・モンティ』の呪縛から抜け出したいんじゃないだろうか。

イギリスが舞台で、庶民が抱える問題をテーマにしたコメディ。
と言うとどうしても真っ先に『フル・モンティ』を思い浮かべてしまうし、『フル・モンティ』のような映画を期待してしまう。

“『フル・モンティ』『フル・モンティ』って、ウッセェんだよえ~いこうなったら思いっきり期待を裏切ってやる。”
という事で、ここまで暗くなってしまったんじゃないだろうか?と邪推してみました。

自分がこの映画をひたすら暗く感じたのは、音楽が最大の理由。
とにかく音楽が暗い。辛気臭いメロディを泣きのギターで奏でる。
途中からその音楽が流れる度にゲンナリと暗い気持ちになった。

帰りの山手線で、“ガリガリ君”でお馴染みのポカスカジャンのリーダー大久保ノブオさんを発見。
背が高くてメガネの人。

大きめの荷物を持った人が乗車。
その荷物がやけにカランカランと音がするなぁと思って、フト顔を見たら大久保さんだった。

“あぁ~、そのカランカランはネタで使う手作り楽器かぁ。”と納得。


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