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2本 『裏切りの闇で眠れ』『エリザベス:ゴールデン・エイジ』 [2008年3月に観た映画]

2008年3月に観た映画。

『裏切りの闇で眠れ』
『エリザベス:ゴールデン・エイジ』

ネタバレ、個人的感想有りです。

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『裏切りの闇で眠れ』  新宿武蔵野館1
“TRUANDS” (2006・フランス) 1h47
製・監・脚 : フレデリック・シェンデルフェール
出 : ブノワ・マジメル、フィリップ・コーベール、ベアトリス・ダル、オリヴィエ・マルシャル

[映画]フランス版『仁義なき戦い』。
この映画で描かれるフランス裏社会には、本当に仁義もへったくれもありません。
有るのは己の欲望のみ。
そして欲望から生み出される暴力、また暴力、そして暴力。
その欲望と暴力を容赦なく描ききるので不快に感じる方もいるかもしれません。
自分も不快でした。

ただ、他の映画において有りがちな裏社会においての義理と人情等のキレイ事を描かず、
裏社会というのはこの様に汚れきっているものなのだ。
という事を観ている人に知らしめるのは、特に若い人達に裏社会への憧れを抱かせないためには意味の有る事なのかも。

そしてラストは、裏切りの代償。
裏切った者に待ち受けるものは、その後の人生において裏切りの代償をいつか払う時がやってくるのではないか。という恐怖に怯える日々しかない。

もしかしたらこの映画は、裏社会から描いた反面教師的な道徳映画。と言えるのかもしれない。

[映画]B・マジメルがカッコよかったんですけど、脱いだらぽっちゃりボディ。役作りなのか?
その点あまり他人の事をどうこう言えないのですが、やはり2枚目映画スターにはもう少しシュッとしていて欲しい。
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『エリザベス:ゴールデン・エイジ』  新宿アカデミー
“ELIZABETH : THE GOLDEN AGE” (2007・イギリス=フランス) 1h54
監 : シェカール・カプール
出 : ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、クライブ・オーウェン、アビー・コーニッシュ

[映画]“ヴァージン・クイーン”誕生までを描いた『エリザベス』(1998年、シェカール・カプール監督)のその後。

[映画]英国史に疎い自分は『エリザベス』を最初に観た時は完全に見失いました。
その轍は踏むまい。と、この映画を観る前にその時代の英国史をチラッとだけ勉強し、それから『エリザベス』を観直してから臨んだのでこの映画には何とかついていけました。

[映画]前作『エリザベス』を観直してみると、何か表面上だけのエピソードの羅列のように感じた。
その時代の英国史を勉強されている方が観れば、登場人物のその時の感情や思惑が深読み出来るので映画として楽しめるし、また良い教材になるんだろうと思う。

そして続編のこの映画にも全く同じ印象を受けた。
一定の教養が無いと映画として楽しめないハードルの高い作品であり、
そしてまた良く出来た教材映画。

教養の無い自分にはやはりエピソードの羅列に思えた。
キャスト、衣装、小道具、美術。どれも一級品なので見応えだけは有りました。

[映画]『エリザベス』の方の話でスイマセン。
『エリザベス』で一番印象に残っていたのが、劇場公開時同時期に公開されていた『スターウォーズ エピソード1』に出ていた“ダース・モール”と同じような格好の黒マントの人物が出ていたなぁ。という事。
で、今回観直してみて驚いたのが、その黒マントの人物が現007のダニエル・クレイグだった。
で、映画の中にD・クレイグが拷問を受けるシーンが有り。
そこで「おぉっ!『カジノ・ロワイヤル』!」と、なにかパズルのピースが埋まった気分になった。

『SW/EP1』⇒『エリザベス』⇒『カジノ・ロワイヤル』。

一見ジャンルも描かれている時代も何一つとして関連性の無い3本の映画が、D・クレイグによって繋がった。
かなり強引ですが、まぁこんな見方も映画の楽しみの一つという事で。
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