3本 『ラスト、コーション』『アメリカを売った男』『潜水服は蝶の夢を見る』 [2008年3月に観た映画]
2008年3月に観た映画。
『ラスト、コーション』
『アメリカを売った男』
『潜水服は蝶の夢を見る』
ネタバレ、極個人的感想有りです。
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『ラスト、コーション』 シャンテ シネ2
“LUST.CAUTION” (2007・中国=アメリカ) 2h38
製・監 : アン・リー
出 : タン・ウェイ、トニー・レオン、ワン・リー・ホン、ジョアン・チェン
戦争によって人生を変えられた若者達の悲劇。
T・レオンは若者達の運命を大きく狂わす役人。しかし果たして若者達が己の人生を懸けてまで命を狙うほどの要人だったのか?例え暗殺に成功しても代りはいくらでもいる。という様子もチラッと伺える。そこら辺がまた若者達にとって悲劇だったのかもしれない。
エロいエロいという評判が先走っている作品。確かにエロい。肉体的繋がりから生まれた精神的繋がり。という意味がある。らしい。よく分かんないが。
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『アメリカを売った男』 シャンテ シネ3
“BLEACH” (2007・アメリカ) 1h50
監・脚 : ビリー・レイ
出 : クリス・クーパー、ライアン・フィリップ、ローラ・リニー、カロリン・ダヴァーナス、キャスリーン・クインラン
面白かった。派手さは無いけど新旧FBI捜査官の心理戦が見事なサスペンスを作り出している。
その結末は冒頭で明かされる構成。実際に起こった全米を揺るがした事件ということでその手法をとったんだろうと思う。しかしその事件を知らない者にとっては迷惑な話し。
とはなりません。
何故ならベテラン捜査官を演じるC・クーパーと新人捜査官を演じるR・フィリップが素晴しく、
静かに火花散る迫真の心理戦を見せてくれるから例え結末が分かっていても観応え十二分。
C・クーパーのベテランならではの鉄壁の防御と、常にプレッシャーをかけ続けるイヤラシイ攻撃。
その尊大さと、R・フィリップに時折見せる優しさ。表裏を持った人物をC・クーパーが見事に表現。
不思議なのがこの演技に対して賞レースで無視された事。
C・クーパーならこれぐらいの演技をして当たり前。という感じなんだろうか?
対する新人のR・フィリップ。その防御と攻撃の前にフラフラになりながらも相手の一瞬の隙をついてウィークポイントへのピンポイントの一撃。
新人である事の初々しさと、その事を最大限に利用するしたたかさを的確に表現したR・フィリップもこれまた見事。
これほど良く出来た心理戦を見せてくれる映画はそうそう有るもんじゃありません。
ハリウッドもまだまだ捨てたもんじゃないです。
C・クーパーは敬虔なクリスチャンでありながら祖国の重要機密を20年近くに渡って売りさばいてきたスパイ。
その罪の意識を贖うための熱心なクリスチャンであったのかもしれない。
そして罪が発覚したC・クーパーが最後にすがるのは信仰しかなかった。
そのラストシーン、C・クーパーの壮絶な表情とR・フィリップとの言葉少ない会話。カッコイイ幕切れでした。
脇に回ったL・リニーも良かった。脇役が良いと映画が引き締まります。
B・レイ監督は『ボルケーノ』『サスペクト・ゼロ』『フライト・プラン』の脚本家。
監督作品はこの映画の他に『ニュースの天才』があります。監督作品の方が数段面白いと思うのはあくまで個人的意見です。
ポスターがカッコイイ。C・クーパーの表情!ラストシーンではもっと凄い事になってます。
もう1枚
更にもう1枚
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『潜水服は蝶の夢を見る』 シネカノン有楽町1丁目
“LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON” (2007・フランス=アメリカ) 1h52
監 : ジュリアン・シュナーベル
出 : マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、マックス・フォン・シドー
本日3本目ですが、3本目に観るにはかなりしんどい映画だった。まぁ例え1本目に観たとしてもしんどかったとは思うけど。
お涙頂戴に持っていこうと思えばそれも出来たと思うけど、それをしなかった。それよりも観客を主人公の立場に立たせることが監督の狙いだったんだと思う。自由の利かない体になってしまった時あなたならどうする?何を思う?
要は観る者の感受性に委ねた映画だと思う。そこら辺感受性の乏しい自分なんかは、「さぞかしツライだろうなぁ。」止まり。監督にしてみたらガッカリな観客なんだろうなぁ。
『ラスト、コーション』
『アメリカを売った男』
『潜水服は蝶の夢を見る』
ネタバレ、極個人的感想有りです。
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『ラスト、コーション』 シャンテ シネ2
“LUST.CAUTION” (2007・中国=アメリカ) 2h38
製・監 : アン・リー
出 : タン・ウェイ、トニー・レオン、ワン・リー・ホン、ジョアン・チェン
戦争によって人生を変えられた若者達の悲劇。
T・レオンは若者達の運命を大きく狂わす役人。しかし果たして若者達が己の人生を懸けてまで命を狙うほどの要人だったのか?例え暗殺に成功しても代りはいくらでもいる。という様子もチラッと伺える。そこら辺がまた若者達にとって悲劇だったのかもしれない。
エロいエロいという評判が先走っている作品。確かにエロい。肉体的繋がりから生まれた精神的繋がり。という意味がある。らしい。よく分かんないが。
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『アメリカを売った男』 シャンテ シネ3
“BLEACH” (2007・アメリカ) 1h50
監・脚 : ビリー・レイ
出 : クリス・クーパー、ライアン・フィリップ、ローラ・リニー、カロリン・ダヴァーナス、キャスリーン・クインラン
面白かった。派手さは無いけど新旧FBI捜査官の心理戦が見事なサスペンスを作り出している。
その結末は冒頭で明かされる構成。実際に起こった全米を揺るがした事件ということでその手法をとったんだろうと思う。しかしその事件を知らない者にとっては迷惑な話し。
とはなりません。
何故ならベテラン捜査官を演じるC・クーパーと新人捜査官を演じるR・フィリップが素晴しく、
静かに火花散る迫真の心理戦を見せてくれるから例え結末が分かっていても観応え十二分。
C・クーパーのベテランならではの鉄壁の防御と、常にプレッシャーをかけ続けるイヤラシイ攻撃。
その尊大さと、R・フィリップに時折見せる優しさ。表裏を持った人物をC・クーパーが見事に表現。
不思議なのがこの演技に対して賞レースで無視された事。
C・クーパーならこれぐらいの演技をして当たり前。という感じなんだろうか?
対する新人のR・フィリップ。その防御と攻撃の前にフラフラになりながらも相手の一瞬の隙をついてウィークポイントへのピンポイントの一撃。
新人である事の初々しさと、その事を最大限に利用するしたたかさを的確に表現したR・フィリップもこれまた見事。
これほど良く出来た心理戦を見せてくれる映画はそうそう有るもんじゃありません。
ハリウッドもまだまだ捨てたもんじゃないです。
C・クーパーは敬虔なクリスチャンでありながら祖国の重要機密を20年近くに渡って売りさばいてきたスパイ。
その罪の意識を贖うための熱心なクリスチャンであったのかもしれない。
そして罪が発覚したC・クーパーが最後にすがるのは信仰しかなかった。
そのラストシーン、C・クーパーの壮絶な表情とR・フィリップとの言葉少ない会話。カッコイイ幕切れでした。
脇に回ったL・リニーも良かった。脇役が良いと映画が引き締まります。
B・レイ監督は『ボルケーノ』『サスペクト・ゼロ』『フライト・プラン』の脚本家。
監督作品はこの映画の他に『ニュースの天才』があります。監督作品の方が数段面白いと思うのはあくまで個人的意見です。
ポスターがカッコイイ。C・クーパーの表情!ラストシーンではもっと凄い事になってます。
もう1枚
更にもう1枚
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『潜水服は蝶の夢を見る』 シネカノン有楽町1丁目
“LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON” (2007・フランス=アメリカ) 1h52
監 : ジュリアン・シュナーベル
出 : マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、マックス・フォン・シドー
本日3本目ですが、3本目に観るにはかなりしんどい映画だった。まぁ例え1本目に観たとしてもしんどかったとは思うけど。
お涙頂戴に持っていこうと思えばそれも出来たと思うけど、それをしなかった。それよりも観客を主人公の立場に立たせることが監督の狙いだったんだと思う。自由の利かない体になってしまった時あなたならどうする?何を思う?
要は観る者の感受性に委ねた映画だと思う。そこら辺感受性の乏しい自分なんかは、「さぞかしツライだろうなぁ。」止まり。監督にしてみたらガッカリな観客なんだろうなぁ。
2008-03-12 21:09
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