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『バンテージ・ポイント』 [2008年3月に観た映画]

2008年3月に観た映画。

『バンテージ・ポイント』

ネタバレもあるかもしれません。

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『バンテージ・ポイント』  池袋東急
“VANTAGE POINT” (2008・アメリカ) 1h30
監 : ピート・トラヴィス
出 : デニス・クエイド、フォレスト・ウィティカー、ウィリアム・ハート、シガーニー・ウィーヴァー

[映画]アメリカ大統領暗殺、無差別テロ。異なる視点から導き出されるその真相とは。

[映画]この手のミステリーを観る時、悪い癖でついアラ探しをしてしまいます。
そしてアラを見付けた時などはそれはもう大変なもので、鬼の首を取ったかの如く勝ち誇った気分になってしまうのです。この悪癖は残念ながら直りそうにありません。

では、この映画の場合どうなのか?ほとんど無かったように思います。
それは脚本がよく出来ていたのか、それとも完全に内容が理解できていなくて、アラに気付かなかっただけなのか。
よく分かりません。ストーリーを追うのに精一杯でしたので。

ただ、アラと言うほどではないのですが、一つ気になったのがアメリカ人観光客(F・ウィティカー)の行動心理。
何が彼をあれほどまでに衝き動かすのか?それは彼の尋常じゃないほどの正義感に拠る所が大きいのですが、あそこまでいっちゃうと何か御都合主義の様にも思えてしまう。
例えば、スクープを狙うジャーナリストとすればあそこまで行動する理由も納得がいくんですが。

また別の見方で、F・ウィティカーはこの映画の真の主人公だから。と考えれば納得がいきます。
彼を衝き動かす正義感。その正義感は何ゆえに?それは主人公だから。
主人公だから、物語の終わりにややクサめのお芝居があったのも納得がいきます。

[映画]それにしても凄かったのは、人間版ターミネーター、スペイン版ランボー、最強(最凶?)の兄弟愛を持つリーサル・ウェポン。の異名をつけたくなる程の御活躍を見せたあの凄腕の特殊部隊のお兄ちゃん。狙った獲物は必ず仕留めます。必ず2発撃ち込んで息の根を止めます。その数ざっと十数人。愛する弟のためなら他人なんてどうなっても構わない。という姿勢で任務を完璧にこなすプロフェッショナルぶり。凄すぎる。
この映画だけに留めておくには勿体無いキャラクターです。是非スピンオフで、愛のために誰彼構わず皆殺しにする勇姿を再見したい。

[映画]それぞれの視点を描く際に使われる巻き戻し演出を観て「ぶっさぁ~ん[もうやだ~(悲しい顔)]」と目頭が熱くなった方もいたと思います。
それを悪用して、「あのシーンで『木更津キャッツアイ』のメンバーが一瞬だけ映ってるんだって。」とデマを流したら集客アップなるか?
そんな映像もそのうちYouTubeで見れるかもしれない。

因みにこの映画の編集はスチュアート・ベアード。『オーメン』『スーパーマン』『リーサル・ウェポン』などの編集を経て、監督として『エグゼグティブ・ディシジョン』『追跡者』などを発表するも、『レジェンド・オブ・ゾロ』『カジノ・ロワイヤル』で編集に舞い戻った方。
監督作も充分に面白かったのにどういう経緯で編集に戻ったんだろう?
これで製作がスピルバーグ、撮影がヤン・デ・ボンだったら監督2作目のP・トラヴィス監督もさぞやりにくかった事でしょう。

[映画]久し振りのネガティブ・カッター・モー・ヘンリー。最近では、ゲイリー・ブレット(バレット?)をよく目にしますが、師弟の間柄という事でもないんだろうなぁ。
そもそも“ネガティブ・カッター”ってどんな仕事なんだろう?今更ながらの疑問です。
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この後、ロサで『明日への遺言』を観ようと思っていたけど、あいにくの頭痛の気配。
頭痛歴も長いと、気配で無理できる頭痛と無理するとマズイ頭痛の違いが分かってきます。
今日のは無理するとマズイ頭痛の気配。なので映画は観ないで、パルコの本屋で珍しく漫画じゃない本。三谷幸喜さんの『ありふれた生活6』と、三谷さんと清水ミチコさんの『いらつく二人』を買って帰りました。
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