許されざる者 [2010年1月に観た映画]
『許されざる者』
"UNFORGIVEN” (1992・アメリカ) 2h11
製作・監督・出演 : クリント・イーストウッド
出演 : ジーン・ハックマン、モーガン・フリーマン、リチャード・ハリス、ソウル・ルビネック、フランシス・フィッシャー、アンナ・トムソン
隠遁していた最凶・最悪の男ウィリアム・マーニーが一夜限り甦る。
かつての西部劇華やかし頃の幻想をことごとく打ち砕く。
西部劇の中で活躍していた野郎ども(ヒーローを含む)は、ただの人殺しで暴れ者なだけだと。
それを延々と描いた挙句、最終的にはイーストウッド主演の正統派西部劇として締めくくる力技。
これはイーストウッドじゃないと作れないし、イーストウッドだから許されるんじゃないだろうか。と改めて思いました。
凄腕ガンマン、イングリッシュ・ボブ(リチャード・ハリス)。自信満々の振舞いが保安官リトル・ビル(ジーン・ハックマン)の姿を一目見た途端に凍りついてしまう。
最強保安官の名を欲しいままにしていたリトル・ビル。ウィリアム・マーニー(クリント・イーストウッド)の真の姿を見た時にその危険をいち早く察知する。
この、野郎どもの力関係を役者の演技・表情だけで分からせてしまうのが良かったです。
最終的にイーストウッドが最強。ってのも嬉しい所で。
最凶・最悪の男VS最強保安官。決着の時の間が絶妙。
地獄で待ってるぜ。
・・・
・・・
・・・ああ。
イーストウッドの沈黙。あの間を顔のアップだけでもたせられるのはさすが御大。
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