インビクタス/負けざる者たち [2010年2月に観た映画]
『インビクタス/負けざる者たち』
"INVICTUS” (2009・アメリカ) 2h14
製作・監督 : クリント・イーストウッド 製作総指揮・出演 : モーガン・フリーマン
出演 : マット・デイモン
1995年、ラグビーW杯。
南アフリカの黒人初の大統領ネルソン・マンデラ氏は国の統合の悲願をW杯に託す。
良かった。何よりスポーツ映画として素晴しい作品だった。
前半は人種差別政策アパルトヘイトからの完全なる脱却、そして南アフリカの真の統合のため粉骨砕身働くネルソン・マンデラ大統領の姿を描き出し、後半はその願いがスポーツを通して叶えられる様を感動的に描く。
イーストウッドがこんなに若々しく猛々しい、そしてあれほど爽やかな幕切れのスポーツ映画を撮るなんて思ってもみなかった。
年齢の事はもうこの際どうでもいいのかもしれないけど、しかしながら今年で80歳にして今までとは全く違う作風の映画をさらりと作ってしまう。
なんだろうかイーストウッド。凄いとしか言い様が無い。
もう2010年度キネマ旬報ベスト10第1位確定。と断言してもいいかもしれない。
南アフリカの事に関してはあまりよく知らないけど、本作で描かれているそれまでの価値観が全て逆転した社会。それを一つにまとめ上げるためには寛容な心、赦しの精神が大切なのだとネルソン・マンデラ氏は説いている。
赦しの精神。『ラブリーボーン』でもそれが大切なのだと言われているけど、「赦し」は今の世界での重要なキーワードという事だろうか。
『ラブリーボーン』より本作の方が説得力が有ったのは、モーガン・フリーマンの存在感の大きさによる所なのかもしれない。
ほんと、イーストウッド凄いです。
いい意味で予想を裏切られました。
いったい、いくつ引き出しがあるんだろうこの人は、、、
そうそう。「赦し」がテーマの作品が多いんですよね〜。
今の時代のテーマなのかしら?
by ジジョ (2010-02-12 03:14)
ジジョさん、こんばんは。
コメディやアニメの引き出しも有ったら、巨匠を通り越して化け物ですね。
「赦し」って言うは易し行うは難しで、でも言わなきゃ何も変わらないんだろうなぁと思います。
by ちょいとおまえ (2010-02-12 20:16)
スポーツ+人間という面では、「ミリオンダラーベイビー」と同じなんですが、全く逆の作風に仕上げていましたね。
やはり、イーストウッドは凄い人です。
コメディの引き出しはあると思います。^^
by hash (2010-02-14 01:47)
hashさん、おはようございます。
そうでした「ミリオンダラーベイビー」でもスポーツを扱ってました。
コメディもアクションコメディな作品が過去にありました。
という事はもう化け物?
アニメもジャズを題材にした短編アニメとか作っちゃいそう。
とにかく色んな作品をまだまだ観たいです。
by ちょいとおまえ (2010-02-14 10:41)