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斬ると殺人狂時代 [岡本喜八監督の映画]


斬る [DVD]
『斬る』
(1968・日本) 1h54
監督・脚本 : 岡本喜八
出演 : 仲代達矢、高橋悦史、中村敦夫、神山繁、岸田森、東野英治郎、星由里子、田村奈巳








悪の限りを尽くす城代家老に正義の刃を振り下ろした若侍たち。
それは次席家老の策略でもあった。
その騒動のさなか偶然居合わせた元侍のヤクザ。侍になるためその地へとやってきた元百姓。若侍たちを討つため寄せ集められた浪人ども。
侍、ヤクザ、元百姓、浪人。それぞれの思惑が山中の砦にてぶつかり合う。



『椿三十郎』と同じく原作・山本周五郎。なのでどこか『椿三十郎』っぽい。
こっちもこっちで面白かった。当然ながら全部が全部『椿三十郎』っぽいわけではないし。
『椿三十郎』では敵役の室戸半兵衛だった仲代さんが、こちらでは主役の兵頭弥源太。

面白かったけど登場人物が多くそれぞれにドラマがあるので、テンポ軽快なれどなかなか前に進まない感じはしました。



出演者の方々良かった。
飄々としながら切れ者の仲代さん。同じく切れ者、ニヒルな敵役神山繁さん。切れは悪そうだけどいい人の高橋悦史さん。
中でも良かったのが岸田森さん。カッコよかった。何からのイメージなのか不気味な人の印象をずっと持っていました。その印象がガラリと変わるカッコよさでした。
岸田森さんの女房役の田村奈巳さん綺麗だった。可憐。


殺人狂時代 [DVD]

『殺人狂時代』
(1967・日本) 1h39
監督・脚本 : 岡本喜八
出演 : 仲代達矢、団令子、砂塚秀夫、天本英世








無駄な人間を処理する集団暗殺組織、大日本人口調節審議会。
ナチスの生き残りが仕事を依頼するため、手始めに無作為に選ばれた三人が標的となる。
その中の一人桔梗信治にだけは手こずる暗殺者たち。



以前に一度観ていて変わった映画の印象。今回観てもやっぱり変わってた。
ただ観客を置いてけぼりにするほどは変わってない。
置いてはいかず、されどすり寄らず。その距離感がなんかいいなぁと思う。岡本喜八監督のお人柄が表れているようで。

正直まだエンジン暖まってない感じ。シリーズ化されなかったのが残念。
仲代さん主演で44年ぶりの続編観てみたい。



新文芸坐。《岡本喜八 七回忌 はじめての人のための岡本喜八》にて。
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