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独立愚連隊と独立愚連隊西へ [岡本喜八監督の映画]


独立愚連隊 [DVD]
『独立愚連隊』
(1959・日本) 1h49
監督・脚本 : 岡本喜八
出演 : 佐藤允、中谷一郎、中村忠雄、雪村いづみ


独立愚連隊と呼ばれるはみだし者の集団が戦場の最前線で孤軍奮闘している。
そこへ馬に乗ってふらりとやって来た風情の新聞記者。
愚連隊隊長、後方にいる指揮官、そして新聞記者。3人をつなげるのは1年前に起きたある事件だった。


独立愚連隊西へ [DVD]『独立愚連隊西へ』
(1960・日本) 1h47
監督・脚本 : 岡本喜八
出演 : 加山雄三、佐藤允、中谷一郎、平田昭彦、山本康、中丸忠雄、フランキー堺、江原達怡、水野久美


各地の戦場を点々とたらい回しにされるはみだし者たちの部隊。その名は独立愚連隊。
今度の任務は行方知れずになった軍旗の捜索。
軍旗をめぐり日本軍、中国軍、スパイ、そして愚連隊の争奪戦が繰り広げられる。

シリーズ作品だけど2作品に話しのつながりは無し。両作品に出演されている方は全くの別人物を演じている。
そこらへんのこだわりの無さがなんかのどか。



新文芸坐。《岡本喜八 七回忌 はじめての人のための岡本喜八》にて。

今回の特集上映で岡本作品を幾つか観てきて、ひょっとしてもしかして実は岡本作品とは相性合わないのか?なんて事を思い始めていました。
そんな頃に代表作と言われるこの2本を観て、やっぱ面白れぇなぁと思った。
戦時下の中国を舞台としているので単純に面白いと言うのは若干の心苦しさは有るけど、それでもなんと言うか岡本監督は戦争の悲惨さを現実に知っていて、その上で前向きで力強い、ある意味ファンタジー、現実の戦場では有り得なかったかもしれないという意味でファンタジーな娯楽活劇を映画という想像の場で作り上げる。それを観て単純に面白いと言ってもいいんじゃないだろうかと理屈を付けてみたりして。

物事の裏側を知っている登場人物たち。それでも裏に染まらず、かと言って表だけを見て正義を振りかざさない。表も裏も知った上で自分たちの信念を貫き通す。それがカッコイイ。

そんな野郎どもを演じた出演者の方々もまたカッコイイ。
佐藤允さん、ワイルドかつ白い歯の笑顔が印象的。中谷一郎さんと言えば『水戸黄門』の風車の弥七のイメージしか正直無かったのですが、弥七以外の中谷さんをもっと見たいと思わせるほどカッコよかった。
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