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シャドー・ダンサー [サ行の映画]


Shadow Dancer

『シャドー・ダンサー』
“SHADOW DANCER” (2011・アイルランド=イギリス・1h41)
監督 : ジェームズ・マーシュ
出演 : アンドレア・ライズブロ、クライヴ・オーウェン、ブリッド・ブレナン、ジリアン・アンダーソン







1993年、IRAと英国の間での対立は解決の糸口が見出せず溝は深まるばかりだった。
IRA内の重要人物の家族の1人に目を付けたMI-5はその女性をスパイに仕立てようと画策する。



鑑賞に忍耐力を必要とする作品。派手な見せ場や展開は無くじっくりと物語は進んでゆく。でもクライマックスで個人的にはその忍耐が報われた。
誰かが誰かのために良かれと思って行った事全てが悲劇へとつながってしまう。
それはテロによる対立においてはどちらもがその結果幸せになる事などあり得ないという事なのだろう。観ていて辛くはあるけど、でもそれよりもその硬派なメッセージ性から来る映画的カタルシスの方にしびれた。観て良かったと思える映画だった。

現在、映画ファンの間では『パラノーマン』の不入りが嘆かれているようだけど、この映画もかなり不入りの様。観た回がたまたま入っていなかっただけなのかもしれないが。
こっちも嘆くには充分な良作だと思う。



IRAと英国の関係は現在は良好なんだろうか。そこら辺の事は『MASTERキートン』が主な情報源なので今はさっぱり分からない。
映画の中でもIRAの事が描かれる機会が減っているような。



ジリアン・アンダーソンは『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』の時はMI-7で多分イギリス人役だったけど、本作では時代が1993年という事でMI-5でやっぱりイギリス人役。
イギリス人なのかアメリカ人なのか分からなかったけど、両親がイギリス系・アイルランド系で子供の頃はロンドンに住んでいたという事をウィキペディアで知って納得した。
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