天使の分け前

『天使の分け前』
“THE ANGELS' SHARE”　(2012・イギリス=フランス=ベルギー=イタリア・1h41)
監督　：　ケン・ローチ
出演　：　ポール・ブラニガン、ジョン・ヘンショウ、ガリー・メイトランド、ウィリアム・ルアン、ジャスミン・リギンズ、シヴォーン・ライリー






暴力沙汰を起こした男は生まれてきた赤子に誓って更生しようと努力するが、生まれ育った町の環境と自身の境遇がそれを許さなかった。
思い悩んだ男は自分でもそれまで知らなかった才能を使った一発逆転の大勝負に仲間とともに挑む。



2013年5月31日をもって閉館する銀座テアトルシネマ最後のロードショー作品。
最後に相応しい良い映画だったと思う。粗野ではあるけど下品ではなく。そして明るい希望に満ち溢れたハッピーエンド。
ラストカットのウィンクは銀座テアトルシネマの最後と重なって最高の終わり方だった。

さよなら興行も有るけど本作を最後とした方がいい思い出になるのかもしれない。
という事でかなり早いけど、とりあえずさようなら銀座テアトルシネマ。



ネタバレ有。



宣伝ではケン・ローチ版『フル・モンティ』と言われている。『フル・モンティ』を想定しながら観ると意外な方向に話が進む。その意外性が面白く思えた。
言わば犯罪なわけだけど、金持ち相手の犯罪なので全く問題無し。主人公の天才的才能を生かした超絶ブレンドワインになっていたりするのかもしれないし。