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『少林寺 4Kリマスター版』『パンダコパンダ』『パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻』 [映画]

『少林寺4Kリマスター版』を観た。1982年、中国=香港、1時間40分。
河南州鄭州市登封市、中国五名山の一つ嵩山の北麓にある嵩山少林寺はインドの達磨大師によって禅が伝えられたとされる名刹であり少林武術発祥の地でもあった。
随朝末期、暴政をつくすワン将軍の被害を受けた者達は少林寺に逃げ込み僧侶となり武術の達人になっていたが少林武術はあくまで自衛の武術、そして人を殺めずの誓いを立てた僧侶であるためワン将軍への復讐は叶わずにいた。

池袋シネマ・ロサにて。2Kでの上映。

初見。カンフー映画と言えばブルース・リーではなくジャッキー直撃世代。なので当時ジャッキーのライバルと言えるリー・リンチェイのカンフー映画は避けていて現在に至る。代表作の一つでもある『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズも未見。
当人同士は険悪な仲ではなかったと2008年の『ドラゴン・キングダム』での初共演の際に公言される事になり(真実は分からないが)、その頃には既にジェット・リーとして世界で活躍していてその頃の出演作も観ていた。ただの部外者が変なわだかまりなんか持たずに40年前から観ていれば良かったとも思うが、40年経って今新鮮な気持ちで観る事が出来るのでそれはそれで良かったと思うし、それもある意味ジャッキーのおかげなのかもしれないと思う。

40年前のリー・リンチェイは映画デビュー作品という事も有って当然初々しい。だからと言って演技が下手かというとそういう事はなくてむしろ上手い。ジャッキーやサモ・ハン、ユン・ピョウは子供の頃から京劇も学んでいて舞台経験も有るけどリー・リンチェイはただナチュラルに演技が出来たという事なのか。

アクションは当然素晴らしいのだけど、何気なく聞いてしまっている効果音の入れ方も素晴らしい。恐らく一つの音毎に入れていくんじゃなくて一つのアクションシーンをいっぺんに音を入れていくのだろうと思う。分かんないけど。その音入れの担当の人からしてみれば当たり前なのかもしれないが突きや蹴りや武器での異なる打撃音、空を切る音が動きと完全に一致していてそれで何気なく聞いてしまうのかもしれない。

本編が始まる前に注意書きが有るがそれは犬に関しても含まれるのだろうと思う。と言うかそれだけに関しての注意書きだったのか。1982年の初公開当時はどうだったんだろう?
水島新司先生の『ドカベン』で大阪、通天閣高校エースで4番の坂田三吉が得意のピッチングで野良犬を○○○して日銭を稼いていた。といった描写が有ったのを覚えている。少年チャンピオンの掲載時期は1970年年代の中頃辺りになるのだろうか。版を重ねる際にその描写は修正されているとの事。



『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』で寝た。
ブルースの出ていた所だけはしっかりと観ていた。最初は気付かなかったけど最後の顔のアップでブルースじゃんと気付いた。
映画が始まって1時間ちょっとくらいは起きてたと思うけど、その間に面白いと思える所は無かった。ちゃんと起きて観ていればその内面白くなったのかもしれないが、起きてる間はなんかやたらと説明が多かった。
これまでのマーベルヒーロー映画シリーズ、そしてテレビドラマシリーズを見て理解している事が前提で成り立っている作品なので覚えてないし見てもいない自分なんかにとっては面白いと思える要素はそんなに多くは無い。これからのマーベルヒーロー映画シリーズはこんな感じになっていくのだろうとは思っていたけど今回はそれが顕著だった。

マルチバースのスーパーヒーローにおいてはドクターストレンジの様に姿形がほぼ一緒の人もいればキャプテンマーベルの様に姿形が変わる場合も有るらしい。『スパイダーバース』でもそうだった。
多分その内きっと一番いい所おいしい所でどこかのマルチバースのアイアンマン、トニー・スタークも再登場するのだろう。どこかのトニー・スタークは貧乏人だったりして。そうなるとサノスもいるんだろうと思うけど指パッチンしないサノスだったりして。



『パンダコパンダ』を観た。1972年、日本、35分。
しばらくの間一人暮らしをする事になった小学生のミミ子の家にジャイアントパンダの父子が現れる。ミミ子は二頭のパンダと家族として暮らす事になりましたと祖母への手紙にしたためる。

『パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻』を観た。1973年、日本、38分。
ミミ子とパパンダとパンが仲良く暮らす家にサーカスから出てきてしまった虎の子供トラちゃんが迷い込む。無事サーカスにいるお母さんトラの元に帰ったトラちゃんに会いに行こうとするミミ子たちだったがその前日に大雨が降り続いて町は水没してしまう。

≪劇場都市としまエンタメシアターin新文芸坐≫にて。

演出:高畑勲、画面設定:宮崎駿(この2作品では原案と脚本も)、作画監督:小田部洋一(敬称略)のトロイカ体制が作品、絵作りの中核となって作り上げられた作品はこの後世界名作劇場の『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』へと続く。どれも素晴らしい作品だけにもっと別のも観てみたかったけど、1年間のテレビシリーズを2年も続けてやったら(『ハイジ』1975年、『三千里』1976年)それが3人でやるのには限界だったのかもしれない。

映画上映後にミミ子の声を演じた杉山佳寿子さんがゲストのトークショー。普段の喋り声ではハイジ、『うる星やつら』のテンちゃん、『Gu‐Guガンモ』のガンモ、『キテレツ大百科』のコロ助の面影は遠くの方に微かに感じられるくらい。
昔の懐かしいお話しだけではなく現在のお話しもされて、ここ1、2年はなんと言ってもコロナで収録現場の事とかほぼ大体の事が様変わりしてしまったという事。それに配信サービス、特にはネットフリックスのオリジナル作品や吹替えでの契約に関してはこれまでの業界では無かったくらいの変化が有るという事。それは配信されている過去の作品でも新しい契約が生じるのだろうか?そういった場合は個人ではなく作品毎、製作会社毎に契約されるのか。
1部はそんな感じで、休憩を挟んでトークショーの2部ともう一回作品上映が有ったがそちらは別料金で時間の都合も合わなかったので1部のみで。

≪劇場都市としまエンタメシアターin新文芸坐≫のロゴがカッコいい。https://bungeisp.wixsite.com/entertainment
ついロボットに目が行ってしまう。剣を持ってるのでグレートマジンガーか。
5月22日(日)には『劇場版エースをねらえ!』を上映。確か何かで押井守監督が『劇場版エースをねらえ!』の出崎演出は素晴らしいと褒め称えていた。
トークショーのゲストは藤堂貴之の声を演じた森 功至さん。ずっと「もりこうじ」さんだと思っていたが「もりかつじ」さん。
『科学忍者隊ガッチャマン』では大鷲の健。そして白鳥のジュンは杉山佳寿子さん。

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