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ホテル・ムンバイと毒戦BELIEVERとイエスタデイ [映画]

ホテル・ムンバイを観た。
2008年、インドのムンバイで起きた同時多発テロ事件。

詳しい事は全く分からないが恐らく貧富の格差が被害者にとっても加害者にとっても悲劇を生み出してしまったのだろうと思う。加害者だって大量無差別殺人をどうしてもやりたくてやったわけでは無いだろうし。もうあれしか手段が無いという所まで追い込まれなければ出来ない事だと思う。
本作ではそういった事情は少し匂わす程度。確かに人としてやってはいけない事をしたのだからそこだけを見れば極悪人で、その極悪人をやっつけ貧富の格差の象徴とも言えるホテルが短期間で再開してめでたしめでたし、資本主義最高!みたいな感じで映画は終わるが、本作がアクション映画ならそれでいいけど、実話を基にした感動のヒューマンドラマでそんな感じでは随分と安易で安っぽい感動だなあと思う。
何故この様な悲劇が起きたのか、その根本を見ないとなんにも解決しないんじゃないだろうか。



毒戦BELIEVERを観た。
麻薬組織のボスの逮捕に狙いを定め協力者を得て組織の内部へと潜入する捜査官。

ジョニー・トー監督作の毒戦を韓国でリメイク。
人狼JIN-ROHの韓国リメイクがそうであった様にやっぱり情みたいなものが絡んできてしまう。ジョニー・トー監督の毒戦も沖浦監督の人狼(原作・脚本の押井守さんのテイストの方が濃い)も非情である事が作品の持ち味だったと思う。そこに情を持ち込まれてしまうと韓国映画らしいなとは思いつつなんかちょっと違うなあとも感じてしまう。



イエスタデイを観た。
売れないミュージシャンが交通事故に遭った日、世界からビートルズの存在が消えてしまう。

ある意味SFロマンチックコメディ。もしも、現在もなお世界中で絶大な人気を誇るビートルズの記憶をほぼ全人類が失ってしまったら。という大風呂敷を広げた割りに小ぢんまりと畳んだ気もするけど、誠実という所がキーワードになっていて最初はビートルズの曲を盗用して売れたいという不誠実な所から始まりやがて誠実である事の大切さを主人公は知って。その誠実さは決して気分が悪くなるようなものではなかった。

本作が映画初主演のヒメーシュ・パテルが良かった。日本で言うと妻夫木聡さんにちょっと感じが似てる。

allcinemaで出演者の所を見たらロバート・カーライルがクレジット無しで出演していたという事でどこに出てたんだろう?と思ってIMDbを見てみたらあの人だった。あの人自体が出てきた事にも驚いた。そこはSFだから出てきても何にもおかしくはない事だけど演じていたのがロバート・カーライルだったと分かって二度ビックリ。
あの人はてっきりCGで作ったのかなあと思っていたが特殊メイクだったのか?
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