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男はつらいよ 41作目から45作目 [男はつらいよ]

男はつらいよ 寅次郎心の旅路
旅先で風邪を引いた寅さんの元にさくらから寅さんを気遣った手紙が届く。
柴又では満男が浪人生となりさくらと博の心配は尽きない。
東京の一流企業に勤める坂口兵馬は仕事に疲れていた。
宮城県栗原のローカル線に乗って次はどこに行こうか決めかねている寅さん。電車が急停車し線路の上には自殺未遂の兵馬が横たわっていた。精神的に参っている兵馬を元気づけようと宴会を開く寅さん。翌朝元気を取り戻した兵馬は寅さんを慕いそばから離れようとしない。寅さんは兵馬にお前はどこに行きたいんだと訪ねると兵馬はウィーンに行きたいと答える。
ウィーンに着いた寅さんと兵馬。念願のウィーンを満喫する兵馬とは対照的に3日間ホテルから一歩も外に出なかった寅さんだったが、このままじゃどうしようもねえ。と兵馬と外出する事に。案の定ウィーンの街で兵馬とはぐれた寅さんは日本人ツアーガイドの江上久美子と知り合う。ガイドの仕事のある久美子は知人のウィーン在住の日本人女性に寅さんの世話を頼む。寅さんはその女性をマダムと呼びマダムと久美子が知り合ったいきさつを聞く。
兵馬は舞踏会に出掛けワルツを踊ったウィーンの女性にダンスが上手ねと褒められる。
寅さんと久美子はドナウ川のほとりをドライブ。寅さんと一緒にいて故郷の事を思い出したと言う久美子の寂しげな顔を見て寅さんは日本に戻ったらどうだい?と提案する。迷った結果日本に帰る事を決めた久美子は恋人のヘルマンにその事を告げる。

1989年8月5日公開、109分。
平成最初の男はつらいよであり、年2本の公開が最後のため8月公開はこれが最後。
寅さんに一度ウィーン行きを断られた時の兵馬の顔面蒼白が恐怖映画ばりの蒼白さで怖かったけど面白かった。
初めて海外が旅先になったいきさつは当時のウィーン市長に招致されたからという事らしい。しかし寅さんがウィーンでも現地の人を相手に大騒動というわけにはいかず。それは寅さんの性格や行動や嗜好を熟知しているからこそであって、そして何よりも言葉が通じないという事を考えればそうなるのも納得だし、そこで無理して現地の人と絡んで上手くいかなかったりしたらそっちの方が大惨事になったんじゃないかなと思う。
竹下景子さんが3度目のマドンナ。それぞれ別の役。前の2回では寅さんが及び腰で上手くいかずのパターンだったけど今回はちゃんとフラれる。



男はつらいよ ぼくの伯父さん
茨城県でローカル線に乗っている寅さん。老人に席を譲らない学生に注意をして老人と揉める。
柴又では浪人中の満男の生活態度をめぐって親子の仲はぎくしゃくしていた。予備校の授業中、高校時代の後輩及川泉の事を思い出す満男。家に帰ると泉からの手紙が届いていたがさくらの詮索を煩わしく感じる満男の怒りが爆発。
矢切の渡しに乗って柴又に帰ってきた寅さんを源公が出迎える。
くるまやでは満男の事で悩むさくらが寅さんの帰りを待ちわびていた。帰ってきた寅さんは満男にも悩み事が有るはずだから俺が相談に乗ってやると言いさくらは喜んでお願いする。しかしおいちゃんおばちゃんは寅さんが相談相手になる事が心配でタコ社長はさくらと博に寅さんなんかで大丈夫かい?と不安を煽るのだった。
浅草でどぜう鍋を囲む寅さんと満男。未成年の満男に日本酒の飲み方を教える寅さん。満男は正直にありのままの恋の悩みを相談しその後は飲み明かし二人してベロベロになって帰ってくる。博やおいちゃんおばちゃんはそんな二人を見て怒るが寅さんは満男はいい奴に育ったと言い、翌朝旅に出る。
しばらくして満男も置手紙を残しバイクで旅に出る。行先は泉が両親の離婚で母親について行った名古屋。しかし名古屋に泉の姿は無く母親の礼子に話を聞くと礼子の妹の住む佐賀に引っ越していた。名古屋から佐賀へと向かった満男は無事泉と再会を果たす。満男の宿泊先には偶然佐賀で商売をしていた寅さんがいて相部屋に。ここでも寅さんは満男の相談相手になり、及び腰の満男に小野小町と深草少将(ふかくさのしょうしょう)の話を聞かせて励ます。
題経寺で御前様にこれまでの報告をするさくらに今は親離れ子離れの時間で満男君はしっかりしているから心配ないと言う御前様だったが寅さんが一緒にいると聞いてそれはいかんと顔色を変える。
翌日満男に頼まれ泉の家を一緒に訪ねた寅さんは泉と叔母の奥村寿子に出会う。

1989年12月27日公開、109分。
満男と泉の恋の話がメインになる。渥美清さんの体調不良も一因でそのため年1本の製作にもなったという事だけど画面に映っている姿を見る限りでは弱弱しいとか体調悪そうとかそういう事は無い。



男はつらいよ 寅次郎の休日
旅先でさくら、源公の出てくる夢(平安時代。寅麿とさくら式部兄妹の再会)を見た寅さん。
柴又では満男が大学生になり自堕落な生活態度にさくらと博は内心では怒り心頭。満男は八王子のキャンパス近くで一人暮らしをしたいと相談するがさくらは反対する。
さくらが満男の一人暮らしの件をおいちゃんおばちゃんに話すと話題は寅さんの事に。そこに寅さんから電話。日本のどこかにいて気が向いたら寄るとの事。酒屋でお銚子2本と食い物を出してもらい代金として店主が500円のつもりで手のひらを拡げるとと50円と勘違いした寅さんはあいよと100円玉一枚を出し釣りは要らないよと颯爽と立ち去る。店主に今時非常識だと呆れられるがやはり憎まれない。
満男と口論になった博は勢いで家から出て行けと言うと満男はそれを口実に家を出て行く準備を進める。
くるまやに泉が訪ねて来る。現在は名古屋で母親の礼子と一緒に暮らしていた。父親の一男に会いに東京に出てきたが父親には会えず満男とさくらたちに挨拶するために来た。さくらは一緒にご飯を食べようと誘い泉を自宅に連れていく。
引っ越し先を決めた満男は軽トラックを借りて荷物を運び出そうと自宅に帰るが家の中に泉の姿を見つけ急遽引っ越しは中止。
諏訪家3人と泉とで食卓を囲む。両親は父親に別の女性が出来て別れた事、父親に母親との復縁を頼みに来た事を話す泉。
翌日満男は泉に付き添い父親の職場の有る秋葉原へ向かうが父親は既に職場を辞めていて大分県日田に移り住んでいる事が分かる。
寅さんが柴又に帰ってくる。みんなの出迎えの態度が気に入らず題経寺にお参りに行ってくると店を出た矢先帰ってきた満男と泉に再会する。泉は寅さんと再会出来た事を喜び、寅さんは話せば長くなるという泉が柴又にいる理由を聞くために喫茶店に連れて行く。
夜はくるまやで食卓を囲み泉の事を色々と心配する一同。寅さんは別れ際泉にみんな泉ちゃんが幸せになる事を願っているよと言う。
3年後、社会人となった満男は泉と結婚。子供が生まれ、名付け親はもちろんこの俺。と、寅さんの妄想。
翌日の新幹線のホーム。名古屋に帰るはずの泉が満男に博多行きの乗車券を見せる。やはり父親に一目会って戻ってきて欲しいと頼みたいと新幹線に乗る泉。ドアが閉まる直前満男も乗り込み二人で九州へと向かう。寅さんは泉の母親礼子と共に二人を追いかける。

1999年12月22日公開、106分。
サブタイトルやスタッフクレジットの字体がちょっと可愛らしい感じに変わる。これも満男と泉の若者の話がメインという事だからだろうか。
前々作、本作で諏訪邸の建っている場所や外観、間取りなどが変わる。
100円エピソードは最新作おかえり寅さんでの中学生以下の鑑賞料金100円につながっているのだろうか。



男はつらいよ 寅次郎の告白
旅先で故郷柴又の江戸川を想う寅さん。
柴又、朝のジョギングを終え自宅に戻った博は大学へ行く満男から何年振りかに朝の挨拶をされ戸惑う。泉が名古屋から東京に出て来る日で上機嫌な満男。泉は大学へは進学せず東京で就職するための面接での上京だった。
泉の苦労を満男がどれだけ理解出来るのか、それが二人の行く末を左右する。と博は思う。
くるまやではタコ社長が働き手不足に苦労し働き者の三平を引き抜こうとするが失敗。
寅さんが帰ってきて寅さんの商売も人手不足でサクラ役を探してると言い三平をスカウトしようと商売の手口を演じて見せるがそのインチキな手口に三平に断られさくら達には呆れられる。
泉もくるまやに来て楽しく食卓を囲む。別れの時泉に泉ちゃんが会いたいなあと思った時にまた会えるよ。と言って送り出す寅さん。
満男と泉の将来を満男の泉への想いが重過ぎて添い遂げられないだろう。とシビアに予見する寅さん。タコ社長に寅さん自身の事を茶化されて久し振りの大騒動に。
泉の面接は条件が合わず不採用。落ち込む泉に何もしてやれない満男も落ち込む。
名古屋に帰った泉。母親の礼子が恋人を自宅に連れて来るが泉はその事が許せなかった。
寅さんは鳥取で商売。
満男の所に泉から絵葉書が届くがその文面から泉の事が心配になり礼子に電話をすると母娘喧嘩をして家を出て行った事が分かり満男は絵葉書が送られてきた鳥取へと向かおうとする。鳥取のどこにいるのか分からないまま行ったってしょうがないじゃないと引き留めるさくらに泉から連絡が有ったら鳥取砂丘で待っていると伝えて欲しいと言って満男は家を飛び出した。
鳥取を一人旅する泉。立ち寄った駄菓子屋で店主の婆さんに良くしてもらう。晩御飯も一緒に食べようと婆さんは泉に豆腐を買いに行かせると町中で偶然寅さんと再会。寅さんの言った通り会いたいと思った時に会う事が出来て号泣する泉。
寅さんに母親との事の思いの丈を話し気持ちの整理がつく泉。満男とも無事鳥取砂丘で再会。後は泉を名古屋に送り届けるだけ。その前に鳥取での寅さんの行きつけ鮎料理が名物の料亭に寄る事に。料亭の女将聖子は昔寅さんが惚れた女性で男前の無口な板前と結婚し寅さんはフラれていた。

1991年12月21日公開、104分。
おいちゃんおばちゃんの台所に文明の利器電子レンジが導入されている。
いつものさくらの御前様への報告に自分も若い頃は寅さん以上に激しい恋を幾つもした。と御前様が衝撃の告白。



男はつらいよ 寅次郎の青春
旅先で満男、泉、源公の出てくる夢(文学博士、車寅次郎)を見た寅さんは宮崎県で商売。
柴又では博の朝のジョギングに満男が嫌々付き合わされていたが満男は東京で就職した泉を今晩の食事に誘う予定を立てていたので上機嫌。
くるまやではおばちゃんが最近顔を見せなくなった満男の事を嘆き寅さんの事を思い出していた。
諏訪邸でさくらの手料理を囲み会話も弾む4人。そろそろ会社の寮の門限が有るからと言う泉に翌日は休みだし寮の方には私から連絡するからとさくらが引き留めるのを息をのんで見守る満男。無事泉は泊まる事に。
親友が宮崎で結婚する事になり有休を取って結婚式に出席する事を満男に話す泉。
宮崎県油津。床屋の店主蝶子が昼食に入った馴染みの店には寅さんが先客でいた。少し会話を交わし蝶子の分の昼飯代も出して店を出る寅さん。再び通りで出くわした蝶子に散髪していかんねと言われ素直について行く。
散髪の途中で蝶子の弟で船乗りの竜介が沖縄に行く予定が低気圧が近付いて2、3日は出航出来ないと帰ってくる。寅さんの散髪が終わり支払いも済ませた頃、外は雨模様。蝶子に言われ雨宿りのつもりが雨は降り続け晩飯を御馳走になる寅さん。更にお言葉に甘えて宿泊する事に。
結婚式出席のために宮崎にやって来た泉。結婚式が終わり一人飫肥城(おびじょう)見学に訪れ寅さんと偶然再会。喜びの再会をし、寅さんはお茶でも飲もうかと泉を誘うが蝶子と一緒に来ていた事をすっかり忘れていた。蝶子は泉といる寅さんに気を使い、泉は蝶子に気を使ってお互い寅さんと離れようとするが二人の間でどちらとも離れたくない寅さんは体勢を崩して右足を負傷してしまう。骨が折れたと大騒ぎする寅さん。
満男は久し振りのくるまやで薪割りの手伝い。長らく御無沙汰の寅さんからの手紙の内容に呆れたおいちゃんおばちゃんはもう死んだ事にして心配するのはやめたと言い、そこに泉から緊急の電話。薪割りから一目散で電話を取り次いだ満男は寅さんが怪我をして病院に運ばれた事を知らされ今すぐ宮崎に向かうと言う。おばちゃんは怪我の具合が分からない寅さんの事が心配でたまらず、そしてそのニュースは寅さんが危篤となってあっという間に商店会中に広まった。
満男が宮崎へ行った一番の目的は泉に会うためだろうと博とさくらには見透かれていた。
宮崎に着き泉と再会出来た満男だったが泉のそばにいる竜介の存在が気になって仕方ない。そして寅さんと蝶子の関係も気になるのだった。

1992年12月26日公開、101分。
おいちゃんおばちゃんの所は電子レンジは導入されても風呂はまだ薪風呂なのだろうか。それとも団子の調理の時に薪を使うのか。
満男の部屋にリュック・ベッソン監督のポートレート。1992年までのリュック・ベッソンはグレート・ブルー、ニキータのリュック・ベッソンでそれはポートレートも飾られて当然の存在。
満男と泉シリーズの第4弾。満男と泉のテーマソングは徳永英明さんが担当。泉が勤めるCDショップでも一押し。
映画の最初では何かと問題のある満男が寅さんと行動を共にする事で寅さんから影響を受け最後にはちょっとだけ成長しているという事が描かれるシリーズでもある。
本作公開の3か月後に笠智衆さんがお亡くなりになったため御前様が姿を見せるのは最後。
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決算!忠臣蔵と影踏み [映画]

決算!忠臣蔵を観た。
江戸城内で刃傷沙汰を起こした赤穂藩藩主は切腹、藩は取り潰し。一方で相手にお咎めは無く喧嘩両成敗の原則が守られない事を不満に持つ藩士は殿の仇討ちを家老に訴え出る。
浪人となり無収入の藩士やその家族の諸々の生活費、お家再興のための根回し等でなけなしの銭は消えていくが肝心の討ち入りにもそれなりの費用がかかるのだった。

赤穂事件(忠臣蔵)の内容は大雑把には知っていたが今回細かい所まで知れたので良かった。その分ちょっと長かったかなあとも思うが。
長く続く泰平の時代に侍魂ここに有り。みたいな感じの美談としても語られる事が多いと思うが、実際には相当しんどい話。この映画は喜劇寄りで面白おかしくも描かれている。実際面白かったけどそれでもなんかしんどかった。仕えていた主君は切腹、職は失い、再興の目処も立たず、結果的に仇討ちするしかないと追い込まれるが仇討ちしたからと言って事態が好転する事が無いのは承知の上。
唯一良かったのはこの事が現在までも語り継がれているという事くらいだろうか。それも良い事なのかどうかは分からないけど。

徳川幕府が行なったのはしがらみを最大限に利用するという事なのではないだろうか。赤穂の浪士がなかなか討ち入りに踏み切れなかったのも何か問題を起こしたら本人だけではなく連帯責任で親戚縁者にまで罰が下されるからで。当事者以外からしたらなんかやらかしそうな気配や噂が立ったらどんな手を使っても懐柔しようとするのは当たり前だろうし。



影踏みを観た。
深夜、男が盗みに忍び込むと室内で女が火をつけようとしていた。それを止めると何故か家の中には幼馴染の刑事がいて逮捕される。2年後出所した男は弟分と共に全ての謎を解き明かそうとする。

ネタバレ有。

静かな映画。なので観る前に腹ごしらえは必要。

タッチとシックス・センスを足した様な映画と言ってしまうのは雑過ぎるか。
「アイ・シー・デッド・ピーポー」は途中でネタバレする。大オチに持ってくるのも有りなのかなあとも思うが、限定的にしか見えないし、大オチに持ってきたらそのまんまシックス・センスになってしまうしやらない方が良かったのかもしれない。

図書館にいた女性は山崎まさよしさんが初主演した篠原哲雄監督の月とキャベツでヒロインを演じていた人だそう。月とキャベツ未見なので22,3年振りの共演シーンに特に感慨は無かった。
あのシーンでその女性が怪訝な表情だったのはただ単に騒がしかったのではないという事には後になってから気付いた。他にもそういったシーンは有っただろうか? 他人から見たらどう見えていたんだろう?

他人を傷付けてでも自分の欲望を満たせればいいじゃない。という生き方はそっちの方が簡単なんだろうけど、親兄弟を含む他人の事を大切に想う生き方の方が面倒臭くてややこしいけど人の生きる道として正しいんではないか。そういう事を仰られている作品だろうと思う。
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ゾンビランド:ダブルタップとアナと雪の女王2とポイズンローズ [映画]

ゾンビランド:ダブルタップを観た。
10年後のゾンビランド。

トゥインキーへのこだわりは無くなり、新しいキャラクターが現れたり消えたり、進化してよりパワーアップしたゾンビが登場。そういった変化する所も有ったり、10年前のそのままだったりする所も有ったり。10年振りという事で変わらないままの方が嬉しかったりする。

ゾンビ映画で直接的な続編はそんなに無いと思う。バイオハザードシリーズが異例に長寿シリーズになったけど。
一発ネタ的な所は有るし、続編やっても結局同じ事の繰り返しになってしまうし。だから10年の間が空いたのは同窓会的な意味合いも込められて丁度良かったのかもしれない。

エンドロールで流れる曲はウディ・ハレルソンが歌っているらしい。どことなくプレスリーっぽい歌のようにも思える。




アナと雪の女王2を観た。
エルサにだけ聞こえる音に導かれアナとエルサの運命が決まる。

ネタバレ有。

みんな大好きアナと雪の女王の待望の続編。自分のアナと雪の女王の思い出と言えば今は無き新宿ミラノ座で吹替版を観た事。確か最初はシネマスクエアとうきゅうでの上映だったのが大ヒットにつきミラノ座での上映になっていったんじゃなかっただろうか。あの頃にしては珍しくミラノ座に沢山のお客さんが入っていた。

シュガー・ラッシュ:オンライン、トイ・ストーリー4に続いてのさよならだけどさよならじゃない(やまかつWINK)締めくくり。それはいつかディズニー作品からみんなの関心が離れていっても全く問題無いという事と同義なのだろう。と既にディズニーから心が離れかけている人間は思い、タッチストーンの頃が懐かしいと感傷に浸ったりする。
タッチストーン・ピクチャーズは2016年以降無期限休止状態だとか。




体感時間は2時間超えていたけど実際は103分といつものディズニークオリティだった。ビジュアルもディズニークオリティで美麗。



ポイズンローズを観た。
ロサンゼルスの探偵が依頼を受け生まれ故郷のテキサスに20年振りに戻る。昔の恋人や仲間は変わらずそこにいたが町は一人の男に支配されていた。

シネマート新宿 のむコレ3にて。ネタバレ有。

ミステリーハードボイルド映画。いい出来とは言えないが出演者は何気に豪華。
ジョン・トラヴォルタとモーガン・フリーマンのW主演とも言えるが、モーガン・フリーマンの配役自体がミステリーとしての目くらまし的な所でもあるのだろう。名優役を選ばずの境地のモーガン・フリーマンとはいえ贅沢な使い方ではある。
結局モーガン・フリーマンはトラヴォルタが追っている事件には直接的には関与はしていない。しかし町全体を支配している事も有りこの事件だけに限らず町で起こる全ての事には何かしら関係している。その支配者に立ち向かわないのは立ち向かった所でどうにもならないという事が分かっているからなのかも。そこまで無理はしない所もハードボイルドなのか。
確か時代設定は現代ではなくて1998年とか?その時代である意味はぎりぎりインターネットや携帯電話が今ほど普及していない時代だからだろう。現代を舞台にしてハードボイルドをやるのは相当難しいのかもしれない。

ブレンダン・フレイザーを最近あまり見なかった事も有り外見の変貌ぶりにどうしちゃったんだろうと思ったが、フィルモグラフィを見ればデビュー当初からコメディにも多く出てて、どっちかと言うとハムナプトラシリーズのヒーローの方が異質だったと思える。だから現在の姿は当然の事でなんにも驚く事も嘆く事も必要ない。
20年前くらいからの10何年間は今で言うアーミー・ハマー的なポジションにいた人だろうと思う。そう考えるとアーミー・ハマーの20年後は現在のブレンダン・フレイザーという事になったりするのだろうか。
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ベル・カントとブライトバーンとオーバー・エベレスト [映画]

ベル・カント とらわれのアリアを観た。
1996年、南米某国。有名女性オペラ歌手を招いたサロンコンサート開催中の副大統領邸がテロリストに占拠される。

ポスターなどのビジュアルでメロドラマなのかなあと思っていたがそういった感じな所も有るけど主に社会派なドラマだった。
ポール・ワイツ監督はアメリカン・パイの1作目やアバウト・ア・ボーイの監督。メロドラマにしても社会派ドラマにしても意外と言えば意外。

実際にペルーで起きた事件から着想を得た作品。事件解決まで4カ月以上かかりその間にテロリストと人質の間に交流が生まれたらしい。というあたりは実際の事みたい。
人質は全員男性だったという事なので女性オペラ歌手も人質として残ったのは映画の上での創造。

政府の方針に異を唱えるために抑圧されている人たちが武力により直接的な行動を取るがその訴えは聞き入れられない。事件が長期化する中テロリストと人質の間に交流が生まれ人種や貧富を越えた誰もが平等な理想郷が作り出されていく。しかしその理想郷は特殊な状況の限られた空間の中だけのものでいつまでも続くものでは無かった。という物悲しさは物語としては良かった。いつかいつまでも続く理想郷が作り出される日は来るのでしょうか。



ブライトバーン/恐怖の拡散者を観た。
2006年、カンザス州ブライトバーン。子宝に恵まれない夫婦の元に男の子の赤ん坊が現れブランドンと名付けられる。12年後、ブランドンは人類への反抗期を迎える。

設定上の元ネタは誰がどう考えてもスーパーマンだろう。しかし映画の中でスーパーマンネタが出てこない事からするとアメコミや映画のスーパーマンが存在しない世界なのかもしれない。
破壊衝動が本能なのはゴジラかも。



オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁を観た。
ヒマラヤで活動する救助隊チーム・ウィングス。インドの特別捜査官からエベレストの頂上付近通称デスゾーンに墜落した飛行機から緊迫するヒマラヤ地域の情勢を左右する重要機密書類の確保を依頼される。

国際的なアクションスター役所広司の誕生が嬉しかったがアクションスター卒業宣言もなされているようで残念。
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チラシ (ドミノ復讐の咆哮、ラクガキングダム) [チラシ]

2020年2月14日公開予定ブライアン・デ・パルマ監督最新作ドミノ復讐の咆哮
ストーリーをちらっと読む限りではミッドナイト・クロスに近い感じの様な気がする。
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前売り特典のシール
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2020年4月24日公開予定映画クレヨンしんちゃん激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者
いいデザインの目を引くチラシだと思う。
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前売り特典第2弾でぶりぶりざえもんが来るのか来ないのか。来る事を期待したい。
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きょうのポストカード(ダイ・ハード3) [映画のポストカード]

本日お昼BS-フジでダイ・ハード3
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熱々グラタン再び

明日のしんちゃんは3年前のみさえ熱々グラタン悶絶回をリピート放送。
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きょうのポストカード(クリント・イーストウッド、ジョン・マルコヴィッチ) [映画のポストカード]

今日のBSプレミアムお昼の映画はザ・シークレット・サービス
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エンド・オブ・ステイツとT-34レジェンド・オブ・ウォーとグレタGRETA [映画]

エンド・オブ・ステイツを観た。
アメリカ大統領暗殺の濡れ衣を着せられた護衛官。

ネタバレ有。

大統領を体を張って守り続けるマイク・バニングが主人公のシリーズ3作目。逃亡者(ハリソン・フォード主演)、インディ・ジョーンズ最後の聖戦を思い起こしたりしてそれはそれで面白かったがニック・ノルティのボンバーマンじいさんは最高に面白かった。悪人とはいえ人が死んでて不謹慎だけど景気良過ぎな爆発につい笑ってしまう。

どのような映画でも黒人と女性キャラを活躍させないといけない時代に一人のキャラクターに集約させながらあっさりと退場させてしまうのも面白かった。それも不謹慎だけど。
要は主人公のマイク・バニング一人が活躍すればいいわけで(例外の人もいるけど)。だから大活躍する籠城戦から西部劇ばりの1対1の対決へと続くクライマックスはとても面白かった。
最後のおまけエピソードはそんなに必要無かったかなあと思ったがボンバーマンじいさんスピンオフへの伏線なのだとしたら必要。



T-34 レジェンド・オブ・ウォーを観た。
26分追加されたダイナミック完全版IMAXでの3回目。戦車アクションのシーンでの追加はそれほど無かったと思う。
追加されたのは主に人間ドラマでのシーンで、字幕の変更も少し有ったように思う。イェーガーがイヴシュキンに対して「悪賢い」と言っていたのが「キレ者」に変わっていた様な。

3回目になると敵役のイェーガーにも思い入れが出てきた。叩き上げで戦功によって出世してきた苦労人なのか、それともエリート軍人一家の出なのか。追加されたシーンでイヴシュキンに対して無邪気な一面を見せる所が有るのでお坊ちゃまのように思えなくもない。どちらにしても戦車乗りとしての能力は高くて、そして散り際は潔い。
苦労人なのかお坊ちゃまなのかは分からないけど前日譚としてナチスドイツの戦車隊のエースに昇り詰める過程を観てみたい。イヴシュキンの方は根っからの苦労人という感じがするのでその対比を観てみたい。

IMAXはスクリーンからちょっと離れた席を選んでしまったのでそんなに大迫力の大画面という感じでもなかった。音はデカかった。

ドイツ語を話すと後を追って自動的にロシア語が被さってくる方式。ロシア語吹替という事ではないので役者の感情に合わせる事は無く淡々とロシア語を被せる。こういうのは初めて。



グレタ GRETAを観た。
拾ったバッグを届けるともれなく淑女に付きまとわれる。

サイコサスペンス。派手さは無いけどベテランのニール・ジョーダン監督により堅実な仕上がり。

ニール・ジョーダン監督作で観た中ではモナリザが好き。ボブ・ホスキンスが主演だし。

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きょうのポストカード(リーサル・ウェポン4、カジノ) [映画のポストカード]

アイリッシュマンを観た。
ケチなネコババから始まりやがて世間を騒がす大事件へ関与していく一人の男。

上映時間3時間半の長さはそれほど長くは感じなかった。内容に見合った妥当な長さだと思う。
それよりも思っていた以上にみんな年齢不詳だった。主要キャストの中ではアル・パチーノが一番若々しく見えた。
この人物は今幾つなんだろう?と観ている間中思っていた。グッドフェローズの時もデ・ニーロは年齢不詳な時が有ったのであんまり気にしない方がいいのかもしれないけど、10年ほど前から本作の企画は有ったらしくてその時すぐに作られていれば余計な事に気を取られないでよかったのになあと少し残念にも思う。

年齢不詳の他に気になったのはデ・ニーロのいかり肩。あんなにいかり肩だったっけ?と思ったが思い返してみればタクシー・ドライバーやミッドナイト・ランの時、その他の出演作でも肩を上げる仕草をしていた印象は有る。本作では仕種ではなくほぼずっといかり肩の姿勢。見てるだけでも肩凝りそう。

スコセッシ監督作品で描かれるのは社会の闇であるのだろうと思う。いつの時代にもどんな世界にも必ず闇は存在していて、その社会の闇を作り出しているのは結局は一人一人の人間の中にある心の闇であって。
どんなにキラキラした世界も闇の上に存在していて、どす黒い裏社会にもその奥に更に闇が有る。そういう事に気付くのか気付かないままでいるのか、そして気付いた時にその闇にどう対処するべきなのか。スコセッシ作品に出てくる人間は主にその闇に取り込まれてしまいやがて大体は身を滅ぼしてしまう。それを教訓にして真っ当に生きていかないといけないのかもしれない。

全米トラック運送組合のリーダーであったジミー・ホッファを描いた映画ホッファ(1992年、ダニー・デヴィート監督、ジャック・ニコルソン主演)は相当前に観た。内容はあまり憶えていない。
現実にはジミー・ホッファが突如失踪して未だに何が起きたのか真相は分からない。といった事だったと思うが本作ではその真相が独自の解釈で描かれる。その基になっているのが本作でデ・ニーロが演じた主人公フランク・シーランの告白によるものらしい。しかしそれでもまだ真相は明らかになっていないらしい。
ホッファの方でも真相が独自の解釈で描かれているとの事。

後半の重要なシーンで劇伴が一切流れなくなる。かなり長い時間だったと思う。劇伴によって盛り上がったり緊張感を生み出したりするけど、敢えて無くす事でも緊張感や不穏さが生み出されていた。
あそこら辺のシーンは真実かどうかは定かではない部分。なので他のシーンと違うという事で劇伴を付けなかったのか。

ジョー・ペシの映画出演は2010年のラブ・ランチ欲望のナイトクラブ以来。日本では劇場未公開で未見。その前が2006年のデ・ニーロ監督作グッド・シェパードでこの時はちらっとだけしか出ていなかった。その前が1998年のリーサル・ウェポン4。なので大体21年振り。その間の50代後半、60代、70代前半のジョー・ペシが全く見られなかったのは本当に残念。まだまだ動ける年代だろうし、面白かったりおっかなかったりする愉快なじいさんだったろうなあと思う。

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きょうのポストカード(ターミネーター2、ロッキー2、ダイ・ハード2) [映画のポストカード]

今晩9時よりフジテレビでターミネーター2。その真裏BS-TBSではロッキー3
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ロッキー3持ってないのでロッキー2
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翌17日BS-フジでお昼からダイ・ハード2
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オーナージョージ [ジョージ]


For All Mankind: Philanthropy and George Clooney
地球最後の愛に飛び込むのはきっとキミであるのだろうなあと初対面の人からも気安く言われるよ。ハーイ、ボクです。いやあ最近マンハッタンの由緒あるホテルをボクの財力で買収してオーナーになったんだけどねえ。心機一転一からスタートの心意気でホテルの名前をTOMOYASUにしようと思っているんだよ。HOTEL TOMOYASU。どうだいいいとは思わないかい。じゃ、今夜世界はボクの物。ごーきげーんよー。


ALL TIME SUPER BEST(通常盤)



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きょうのポストカード(残された者 -北の極地-) [映画のポストカード]

残された者 -北の極地‐を観た。
飛行機墜落によりたった一人で北極地帯でサバイバルする男は生還出来る事を決して諦めようとはしなかった。

マッツ・ミケルセン主演。他の出演者は人間二人とホッキョクグマ一頭(二頭?)。マッツ・ミケルセンの自己紹介映像を見るとメッス・ミケルセンと言っている様に聞こえる。

そんなマッツ・ミケルセンが97分間ほぼ出ずっぱりで逞しくて頼もしくて優しくて、そして何と言ってもカッコいい姿を見せてくれる。97分間ずっと遭難状態なので見ていてしんどい事はしんどい。しんどい時でもマッツ・ミケルセンはカッコいい。
入場者特典で貰ったポストカード
残された者 -北の極地-.JPG

監督はてっきり北の方の人なんだろうなと思っていたら南米ブラジル出身。

こういった遭難・サバイバルモノを観るとさいとうたかを先生のサバイバルで魚は生で食べた方がミネラルが摂れて健康的にいい。みたいな事が描かれていたのを思い出す。



国家が破産する日を観た。
韓国、1997年。通貨危機目前。

実際に起きた話。経済の事はなんの事やら全く分からない。韓国が通貨危機に陥ったのは好景気と言われそれを信じてイケイケどんどんでやってて外国からの投資もそれを後押ししていたけど、そんないい加減なイケイケどんどんが長続きするはずもなくそろそろヤバいなと投資家から手を引かれ(その裏にもアメリカの影がチラリと見える?)、国が介入してもどうにもならなくなった。という事なのだろうと解釈。そしてIMF国際通貨基金に救済を申請して国内の中小企業は見捨てられ国内外の大企業が繁栄する現在の仕組みが出来上がったと。

韓国経済の仕組みと経済が及ぼす価値観や倫理観とががらりと変わろうとしたその瞬間にそれぞれの人がそれぞれの思惑で戦ったり悪巧みしたり這い上がろうとしたり苦しめられたり。そういった群像劇が上手くまとめられていて見応えのある映画だった。
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チラシ(ポイズンローズ) [チラシ]

シネマート新宿のむコレ3で上映予定のポイズンローズ
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トラボルタとモーガン・フリーマンの間にいる女の子はトラボルタの実の娘エラ・ブルー・トラボルタ。そう言われるとなんとなくお父さん似のように見えてくるから不思議。
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ハムナプトラシリーズのヒーローだった人も某グルメリポーターの人のように見えてくるから不思議。
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そして出演しているのかは分からないけど何故かこの人の姿が。
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ターミネーター:ニュー・フェイトと未来の門 ゴッホが見た未来 [映画]

ターミネーター:ニュー・フェイトを観た。
ジャッジメント・デイが回避された20年後の現在。

ネタバレ有。

ターミネーター2の正統な続編という事で生みの親のジェームズ・キャメロンも関わっている。
スカイネットの人類への反乱は完全に阻止されたという事になった。そうなるとT-800とカイル・リースは起こらなかった未来からやって来たという大きな矛盾が生まれてしまうが、そんな大事な事さえももう済んだ話で片付けられてしまう。
ターミネーター2を完全に終わらせる事が目的だったのかもしれない。それが許されるのはジェームズ・キャメロンしかいないのかもしれない。しかし別の未来でも結局は同じ様な機械の反乱が起こり同じ様な展開が繰り返される。なんかどっかで、主にターミネーター2で見たような事ばかりでオマージュと言えば聞こえはいいがそういうのをあまり面白いとは思えなかった。

哀愁を帯びたラテン調のアコースティックギター版ターミネーターのテーマを聴きながらエンドクレジットをボーっと眺めていたら、最後の方にネガティブ・カッター:モー・ヘンリーと出てフィルムでの撮影だったのかと思ったが、今時ハリウッドの大作映画をフィルムで撮るのはクリストファー・ノーランぐらいだろうし思い返してみれば2の映像から始まっているので多分それでモー・ヘンリーの名前が出て来たんだろうと思う。



永遠の門 ゴッホが見た未来を観た。
絵画の新しい未来を創造しながら限られた人にしか理解されなかったゴッホ。

ウィレム・デフォーがゴッホを演じる。それだけで全てが成立しているように思えた。
アート系映画(ほとんど見た事無いが)に近いような感じだけどそれもウィレム・デフォーの演技力と顔面力によって眠気も最小限にとどめられた。

ウィレム・デフォーの出演作品で好きなのはサイゴン。他にもミシシッピー・バーニングなども有るけど。

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