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『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』『魔界転生』『ナチス・バスターズ』『モスル ~あるSWAT部隊の戦い~』 [映画]

『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』を観た。2021年、アメリカ、1時間38分。
宇宙生命体シンビオートが寄生した人間の血を偶然吸い強力な力を得た死刑囚が町で暴れる。

アメコミ映画恒例の次回予告が一番面白かった。あれはどういう事なんだろう?と考えると、
ネタバレ有。
アベンジャーズに参戦している『スパイダーマン』に合流するのではなく、幾つものパラレルワールドが存在していてアベンジャーズ参戦中のスパイディも含まれているソニーの『スパイダーバース』の世界の話しになるのではないだろうか。そっちの方がサノスの一件に縛られないで済むし。
前作で本編終了後に『スパイダーバース』の映像が流された意味もそこに有るのでは。と、いかにもその事を憶えていたかのような口ぶりだが本作を観る前に前作を観直したのでその事に気が付いた。前作ではスーパーマンの弱点クリプトナイトの事がちょろっとだけ例え話として出てきたのでやっぱりマーベルにはスーパーマンが存在している。
それ以外にも観直してみて前作の事がほとんど記憶に残っていなかったのには我ながら驚いたし不安にもなった。
『スパイダーバース』へ繋がるのなら『ヴェノム』の次回作にニコラス・ケイジが出る可能性も有るし、東映『スパイダーマン』登場の可能性も有る。その前に『スパイダーバース』の方の続編(2022年に全米公開予定で前後編の二部作になるのだとか)で登場するのか。
日本では来年1月に公開予定の『スパイダーマン: ノー・ウェイ・ホーム』のあらすじをチラッと見てしまったらどうやらそっちでも幾つものパラレルワールドが存在する話になる様な感じ。しかしアベンジャーズの方でそれをやって大丈夫なのだろうか?すべてのヒーローが同じシネマティックユニバースの中に存在しているのだからスパイダーマンでそういう事になったらアイアンマンからエターナルズまですべてのヒーローにそれが当てはまるという事で、2回やり直したハルクの場合はそれが好都合かもしれないがかなりややこしい事態になってしまいそうな。と、観る前の映画、特にアメコミ映画でそんな心配をしてもしょうがない。



『魔界転生』を観た。1981年、日本、2時間2分。
徳川幕府に迫害され島原の乱で無念の死を遂げた天草四郎時貞。虐殺された同胞のキリシタンの屈辱を晴らすため魔界の力で転生し同じくこの世に未練を残した強者達をを引き連れ現世に災いを起こそうと企む。その事を察知した柳生十兵衛三厳が妖刀村正を手に魔界軍団の前に一人立ちはだかる。

丸の内TOEI《東映創立70周年"エンターテインメント・アーカイブ"特集上映・2021冬》にて。

初見。公開当時宣伝で使われていたジュリーの呪文「エロエムエッサイム我は求め訴えたり」は今でも覚えている。

歴史奇譚といった所で実際の歴史に奇想な解釈を盛り込んで作り上げられているが、その基本、土台の時代劇としての作りがしっかりとしているので安心して観ていられる。それを古臭いと敬遠して怠ると中途半端なコスプレ劇になってしまうのだろう。と、最近見た新感覚時代劇の予告でその様に感じる。
伝統だけではなく新しい感覚も時代劇を続けていくのには必要では有るのだろうけど。

キリシタンへの弾圧を描いたマーティン・スコセッシ監督の『沈黙 サイレンス』の中で欧米と日本人との信仰心の違いは、欧米は自分の罪について神に赦しを請い、日本人は神への信仰の代償として神に救いを求める。みたいな感じだったと思う。救いを求めてしまうとそれが無かった時(大概無いと思うが)にその反動として魔界というダークサイドに堕ちやすいのかなあと思う。

実際にセットを燃やしている中でのクライマックスの映像の迫力が凄い。確か当時のワイドショーでも話題になってそれで見たような記憶が有る。それとなんといっても話題になっていたのはジュリーと真田さんのキスシーン。
一番いい燃え具合の瞬間もそう長くはないだろうから(キスシーンではなくセットを燃やしている話の事。キスシーンも恐らく一番いい瞬間が捉えられているだろうと思う。)本番は恐らく一発勝負に近い感じではないかと思うがそういった状況でもしっかりと殺陣をやり切れるのはさすが千葉真一さんと若山富三郎先生。

千葉さんと丹波哲郎さんは千葉さんの出世作のテレビドラマ『キイハンター』で上司と部下の関係で共演していて(『キイハンター』は実際観た事はない)、そして千葉さんと真田広之さんはJACで師弟関係の間柄という事で勝手に三人を大師匠、師匠、弟子みたいな三代の関係性として見ていた。
将来的に俳優業をしている千葉さんのお子さん達と真田さんが共演した時にはまた感慨深いものが有るのかもしれない。日本ではなくハリウッド映画での共演も有るかも。



『ナチス・バスターズ』を観た。2020年、ロシア、1時間39分。
1941年、ナチスドイツはソビエト連邦に侵攻。当初の戦況はナチス有利だったが各地で何者かによってナチス軍兵士が殺され続けていて"赤い亡霊"と呼ばれるその何者かをナチスは追っていた。

ネタバレ有。

結局赤い亡霊が何者だったのか明かされないのはその不屈の精神は当時のソ連国民全員の中に宿っていて、だからこそ我々はナチスに勝つ事が出来たのだ!という事なのかもしれない。それは現代でも同じで不屈の精神を持った同志が母国ロシアの元に団結すれば恐れるものは何も無いのだ!といった団結を促すプロパガンダ的な意味も有ったりする映画なのかも。そんな事をつい考えてしまうが戦記アクション映画としての見応えは有る。



『モスル ~あるSWAT部隊の戦い~』を観た。2019年、アメリカ、1時間42分。
イラク第2の都市モスル。イスラム過激派組織ISISに占拠され荒廃した街でモスルの元警官で構成されるSWAT部隊は独自の行動でISISと戦いある任務を遂行しようとしていた。

破壊された都市部の戦場での出来事がリアルに描かれていて戦闘シーンも迫力が有る。だけれども派手さは無い。でも面白い。まさかのRPG、まさかのブービートラップだった。
現実に起きた出来事を元に作られているらしいのでその悲惨さとか厳しさを面白いと言ってしまっていいものなのかは迷うところだけど、そもそも2010年代という同一の時間だけは共有していても片や厳しい戦場で片や経済的には厳しい生活ながら命の危険は戦場程には無い。といった違いが有る中では映画の出来の良さを評価するしか無い。
結末での主人公が次の行動に移るまでのしばらくの間(ま)はあれが血みどろの戦闘の末の最良の結果では無いのだろうけど、あれが最善の結果だと自分に言い聞かせて受け入れるための時間だったのではないだろうか。

『ナチス・バスターズ』でも本作でも倒した相手の使える武器を自分たちのものにしていてそこら辺もリアルで現実的に思える。
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シネマ★シネマ★シネマ 1995年 12 [シネマ★シネマ★シネマ]



1995年全米興行成績年間トップ20カウントダウンPART1

20位 『モータル・コンバット』
19位 『9か月』
18位 『マディソン郡の橋』
17位 『ジェネレーションズ/STARTREK』
16位 『コンゴ』
15位 『あなたが寝てる間に・・・』
14位 『デンジャラス・マインド/卒業の日まで』
13位 『ディスクロージャー』
12位 『セブン』
11位 『ジム・キャリーのエースにおまかせ』


ショウビズトゥデイ、シネマ★シネマ★シネマの1995年放送分から自分のベスト20(順不同)。

『ジム・キャリーはMr.ダマー』
『星に想いを』
『告発』
『アダム・サンドラーはビリー・マジソン/一日一善』
『アウトブレイク』
『ウェールズの山』
『クリムゾン・タイド』
『ダイ・ハード3』
『彼と彼女の第2章』
『ブレイブハート』
『アポロ13』
『バーチュオシティ』
『ベイブ』
『ユージュアル・サスペクツ』
『セブン』
『ヴァンパイア・イン・ブルックリン』
『トイ・ストーリー』
『カジノ』
『ヒート』
『ジュマンジ』
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