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『ハンテッド 狩られる夜』『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』 [映画]

『ハンテッド 狩られる夜』 2023年、アメリカ=フランス、1時間35分。を観た。
深夜のガソリンスタンドで長距離射撃で狙われるアリス。

アレクサンドル・アジャ製作という事でフランスでの話しなのかと思っていたが映画が始まってしばらく経ってからフランス語じゃないなと気付いた。元々がスペイン映画『シャドウ・スナイパー』(2014年)のリメイク。そちらではどこの話なのかは未見なので分からない。
どこの話しだからどうとかいう事でも無いのだけどなんか気になってしまう。銃社会である事が重要ではある。
フランス語、アメリカ英語、スペイン語の違いで作品の雰囲気もちょっとは変わってくるとは思う。フランス語よりもアメリカ英語で作りたいという事なのか。作品のセールス的には英語の方が有利なのかも。

アレクサンドル・アジャは『屋敷女』(2007年)の監督だと思っていたけど『屋敷女』の監督はアレクサンドル・バスティロ(ジュリアン・モーリーとの共同監督)だった。
本作の主演カミーユ・ロウはそのアレクサンドル・バスティロ、ジュリアン・モーリーの監督作品『ザ・ディープ・ハウス』(2021年)で主演していてアレクサンドルで繋がっている。『ザ・ディープ・ハウス』も確かフランスでの話では無かった。カミーユ・ロウはアメリカとフランスとのハーフなので英語もフランス語も話せるみたい。



『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』 2023年、アメリカ、1時間41分。を観た。
1950年代からロックンロールの草分けの一人として活躍したリトル・リチャードの半生を描く。

名前は初耳だったけど知っている曲は有った。中でも「のっぽのサリー」は『プレデター』で冒頭に流れるのが印象深い。

カール・ウェザースが今年の2月に逝去。『ロッキー』シリーズのアポロ・クリード、『プレデター』のディロンと脇役での方が有名かと思うが黒人スターがもっと当たり前の時代だったらもっとビッグスターになっていただろうと思う。


リトル・リチャードも楽曲自体はよく知られているがオリジナルである自身よりもビートルズやプレスリーなどがカバーした方が有名、と言うか売れたという事らしい。それもやはり黒人だからという事も理由の一つなのか。

その半生はアーティストならではと思える波乱の人生。本作を観た限りではその晩年に至るまで歌手としてのパフォーマンスは衰える事は無かったのが凄いなと思った。
歌手活動としての始まりがゴスペルでロックスターになってからも要所要所でゴスペルにも関わっていたという事。元々持って生まれた才能でもあるのだろうけど、それに加えて基本がゴスペルなので更に歌唱力が半端なかったのだろう。
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タイガー・クイーン

情報が遅過ぎるが数日前にタイガー・クイーンの存在を知った。


初代タイガーマスクがデビューした時、その姿を見て「佐山だ」と気付いた人がいた。と聞くが、タイガー・クイーンの場合も薄々気付かれてはいるみたい。

それにしても佐山さんのローリングソバットがエグ過ぎる。
https://www.youtube.com/shorts/6hTS5SK7YPM
https://www.youtube.com/shorts/VB8uhJ4OC0w
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『漫才協会 THE MOVIE ~舞台の上の懲りない面々~』『梟 ‐フクロウ‐』 [映画]

『漫才協会 THE MOVIE ~舞台の上の懲りない面々~』 2024年、日本、1時間40分。を観た。
漫才を中心とした演芸の普及向上、継承と振興を図る事を主眼として設立された一般社団法人漫才協会。浅草東洋館を活動の拠点とし日々多くの芸人が舞台に立ち続けている。

池袋シネマ・ロサにて。

ドキュメンタリー映画。舞台では面白おかしく振る舞う芸人さんの舞台裏での健全さを前面に押し出している。それは個人は元より団体としても何か過去にやましい事が有ったからではないかと想像してしまう。浅草でストリップ小屋を始まりとした興行となればそれはもうそういう反社会的な関係の人達が関わっていたのだろうと思う。飲む打つ買うが当たり前の業界であったとよく聞くし。今でも常識や法律の範囲内でそういう所は有るのかもしれない。時に法律からはみ出してしまう人もいて。
フランス座出身のビートたけしさんがそういう反社会的な人達を描いた映画を多く作っているのは浅草フランス座時代に関わっていたのかは分からないけど目にする事は度々有ったからではないだろうか。
関西の吉本興業もそういった関係を切るために苦労をした。みたいな事を何かでチラッと読んだ様な気がする。
演芸だけに限った事ではなくて昔から有る興行と呼ばれたものには反社会的な人達との関係が恐らく有ったのだろう。地方に巡業に行った時などのその土地土地のそういった人たちとも。
現在の世論的な事からすれば何事も健全でなければならないのかもしれないが、お笑い、芸能、もっと大きく芸術に関して反社会的な事だけではなくモラルとして健全である事がいいのか、正しいのかと言えばどうなんだろうとも思う。健全さを前面に押し出している本作が面白い映画であったかと言えばそうとも言えなかったのがそれを現している様でもあった。



『梟 ‐フクロウ‐』 2022年、韓国、1時間58分。を観た。
朝鮮王朝実録に記されている王の子の謎の死。その現場を盲目の鍼師ギョンスが目撃していた。

単なるサスペンスミステリーを期待していたが、権力者がその力をふるう中で庶民が翻弄される姿を描く韓国映画でよく観るタイプの作品でもあった。1960年代からの軍事政権時代を描いた作品を朝鮮王朝時代に置き換えた様な。
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