SSブログ
ナ行の映画 ブログトップ
- | 次の15件

のぼうの城 [ナ行の映画]


ポスタ- A4 のぼうの城 光沢プリント

『のぼうの城』
(2011・日本・2h25)
監督 : 犬童一心/樋口真嗣
出演 : 野村萬斎、佐藤浩市、山口智充、成宮寛貴、榮倉奈々、上地雄輔、山田孝之、前田吟、芦田愛奈








後の豊臣秀吉が天下統一を目前に北条氏を討つため、二万の兵を石田三成に従わせ関東へと送り込んだ。



戦(いくさ)映画。グロテスクな場面はちゃんとあるけど、それがグロテスクと思わせないある意味マンガ的な面白さが魅力だった。

戦の始まりから終わりまで。終わらせる事が難しいと聞くけど、のぼうは終わらせ方までがあっぱれだったのだろうと思う。



ぐっさんカッコ良かった。あの役がリアリティ有ったのかどうかは分からないけど、多分無いけど、実写であの人物を納得させられるのはぐっさんしかいないんじゃないかと思うほどはまってた。

佐藤浩市さんは当然のようにカッコ良かった。戦を始める際の重大な局面での「やっちまうか」がカッコ良かった。
『インサイダー』でのタバコ会社を告発するか否かの時のラッセル・クロウの「知るか」つって告発に踏み切るあの感じを思い出した。
追い込まれて覚悟決めて開き直る。そういうシチュエーションが好きなのかもしれない。

田楽踊りがちょっと長く感じたけど、あそこが萬斎さんの見せ場なので仕方ない。
長く感じたのはやっぱり現代の感覚なのだと思う。昔の人はあれをそれこそノリノリで延々と見続けられていたのだろう。



佐藤浩市さんが最期の戦いに臨もうとした瞬間に伝令に来た人の懸命さに感動した。
いくら戦が日常と隣り合わせで存在していたとはいえ、好んで人を斬ったり刺したりしたい人はそう多くはいなかったはず(だと思いたい)で、出来る事なら無駄な殺し合いはさせたくない。そんな思いがあの伝令の人には有ったんじゃないかと思って。
コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

ニューヨーク1997 [ナ行の映画]


Escape From New York [VHS] [Import]

『ニューヨーク1997』
“JOHN CARPENTER'S ESCAPE FROM NEW YORK” (1981・アメリカ・1h39)
監督・脚本・音楽 : ジョン・カーペンター
出演 : カート・ラッセル、リー・ヴァン・クリーフ、アイザック・ヘイズ、ハリー・ディーン・スタントン、アーネスト・ボーグナイン







1997年のアメリカ、犯罪発生率400%増加。ニューヨーク市そのものが刑務所となった。
大統領専用機がその刑務所に墜落。大統領保護のため元軍人、現お尋ね者のスネーク・プリスケンがニューヨーク刑務所に潜入する事となった。



何か観ようか。とレンタル店をしばらくうろうろしてようやっと本作にたどり着いた。
大分昔に1回観ているけど、そんなには面白くなかった印象。
久し振りに観た今回もアクション映画としてはかなりゆるかった。
この映画の見所の一つ、アンチヒーロー、スネーク・プリスケンのカッコよさはしっかりと堪能できた。スネーク、何故か声が小さい。
リー・ヴァン・クリーフもカッコ良かった。



いつ頃観たのか忘れたけど初見の時はコンピューター画像の線画が古臭く感じられた。今見ると逆に味が有っていい感じ。良く出来てるし。
線画の移動画像で三面(左横、正面、右横)が見事に同調している。あのお仕事がジェームズ・キャメロンなんだろうか。
コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

ネイビーシールズ [ナ行の映画]


Act of Valor

『ネイビーシールズ』
“ACT OF VALOR” (2012・アメリカ・1h50)
製作・監督・編集 : スコット・ウォー  製作・監督 : マウス・マッコイ
出演 : NAVY SEALS現役隊員、ロゼリン・サンチェス、ジェイソン・コットル、アレックス・ヴィードフ





拉致されたCIAの内偵者を救出するため出動した米国特殊部隊。内偵者は大規模テロに関する情報を掴んでいた。



ネイビーシールズの全面協力と現役隊員出演が話題のアクション映画。
隊員さんたちの演技は意外としっかりしている。様に思えた。そして現実問題を取り入れた硬派なストーリー。
そんな本物志向の映画ではあるけど、本物揃えれば最高のアクション映画になるのかと言ったらそうはならないものなのだなぁと。そもそもアクション映画としてカテゴリーしてはいけない映画なのかもしれないが。
とは言え確かに戦闘シーン迫力があった。重火器バリバリで爆発ドーン!
ただ、所詮素人さんのお芝居(隊員以外はプロの俳優さん)では観ているこちらに訴えかけられるものは多くはなかった。

単に米軍万歳!の映画では無いような気はした。兵士たちも出来る事なら家族との平和な日常を送りたい。しかし世界にはそんな平和を脅かす脅威が存在する。家族と平和を守るため兵士たちは自らの命を懸け脅威と戦うのだ。と。それを現役で実際に戦っている人たちが演じる。という事に意味があるのか。
そんな平和を愛する兵士たちのいる米軍万歳!に結果的になっているのかもしれない。

戦争があるから軍隊は必要なのか、軍隊があるから戦争が起こってしまうのか。
そのジレンマを考えさせられる映画であったなぁと。
コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:映画

虹色ほたる ~永遠の夏休み~ [ナ行の映画]


虹色ほたる~永遠の夏休み~ オリジナル・サウンドトラック

『虹色ほたる ~永遠の夏休み~』
(2012・日本・1h45)
監督 : 宇田鋼之介
声の出演 : 武井証、木村彩由実、新田海統、大塚周夫、石田太郎






1970年代後半のある村にタイムスリップしてしまった少年。その村はダムになる事が決まったためこの夏が最後の夏となる。少年はその夏を村の子供たちと過ごす事となった。



1970年代が大昔で。懐かしの時代となるのは時の流れとして当然の成り行きで。しかしノスタルジックに浸られて、ただ昔だからという理由で良い時代であった。と懐かしがられても、そんなに良い時代だったのかなぁと思わないでもなく。
いつのどんな時代でも子供として過ごす時代は良い時代。という事だろうか。

でもいいお話だった。ダムに沈んでゆく村の子供たちの友情とか淡い初恋だったりが瑞々しく描かれて。
エンドロールが良かった。名シーンと未公開映像で子供たちの夏を振り返る。

村の子供ケンゾーがいい奴だった。ナイスガイ・ケンゾー。ヨシカワさんと幸せになって欲しいと思った。あの人はヨシカワさん?



時系列が若干複雑で。そこがちょっとしたミステリーとなっている。携帯電話の機種で鋭い人は見破れるのかもしれない。



絵柄が独特。大胆に線を省略。
手抜き?と思われてしまいそうな所も無くは無く。主人公の髪型がうっとうしく思える所も有った。でも叙情的なシーンではその絵柄で良かったと思えた。



大塚周夫さん、石田太郎さんのまだまだお元気そうな声が聞けて良かった。
コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

長ぐつをはいたネコ [ナ行の映画]


Puss In Boots Movie Novelization

『長ぐつをはいたネコ』
“PUSS IN BOOTS” (2011・アメリカ・1h30)
監督 : クリス・ミラー
声の出演 : アントニオ・バンデラス、サルマ・ハエック、ザック・ガリフィナーキス、ビリー・ボブ・ソーントン








さすらいの一匹ネコ、プス。昔の仲間とともに魔法の豆の木で天空の巨人の城へ行き、黄金の卵を産むガチョウを盗み出す事に成功する。しかしプスはその裏に隠された恐るべき陰謀に気付かずにいたのだった。



序盤がものすごく面白かった。特にプスとキャットウーマン(正しくはウーマンキャットと言うべきか)の出会いからダンス対決。
アカデミー賞受賞は『ランゴ』よりこっちだったのでは。と思うほどで。
しかし仲間との過去やプスの長ぐつの秘密などが明かされる回想シーンが長かった。スピード感が急激に失われてしまったというか。ちょっとこちらの方の気持ちが切れてしまった。
回想シーン後のウーマンキャットのリアクションと同じ気持ち。
しかしそれでも現代風アレンジのおとぎ話、メキシカンスタイルのアニマルアドベンチャーとして良く出来た面白い映画だったと思う。



橋のシーンは『シュレック』へのオマージュだろうか。



3D。効果は結構感じられた様な気がする。猫たちのフワフワ感とかが目に飛び込んで来た様な。とは言え、生涯記憶に残るほどのものかと言うとそうとは言えず。

新宿ピカデリーの3Dメガネが軽量化されていたのが良かった。料金は相変わらず他と比べて割高だけど。
コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

ナッシュビル [ナ行の映画]


Nashville: The Original Motion Picture Soundtrack

『ナッシュビル』
“NASHVILLE” (1975・アメリカ) 2h40
製作・監督 : ロバート・アルトマン
出演 : リリー・トムリン、ネッド・ビーティ、グエン・ウェルズ、ロニー・ブレークリー、アレン・ガーフィールド、ヘンリー・ギブソン、キース・キャラダイン、シェリー・デュバル、ジェラルディン・チャップリン、スコット・グレン、ジェフ・ゴールドブラム





カントリーソングの聖地ナッシュビル。フェスティバルと選挙活動で様々な人々がその地に集まってくる。



新宿武蔵野館「70年代アメリカ映画伝説vol.2」にて。



2時間40分の群像劇。正直長さを感じたけど、2時間以上をかけて描かれた様々な人々の様々なドラマがクライマックスの出来事によって全てを変えてしまう。それはドラマチックだった。2時間40分の意味はそこに有るんだと思う。

映画の冒頭に本作の予告が流れたけど当事はそんな感じの上映だったのだろうか。



1975年のナッシュビル。
極めて道徳的な世界が歌われるカントリーソング。その聖地であるナッシュビルにおいて表面上ではその道徳的なカントリーソングのような世界が広がっているように見えても、その裏ではアメリカの暗部が蠢いている。
しかし今までは裏で蠢いていた暗部が表面上に顔を見せ始めた。
それでもナッシュビルに生きる人たちはその暗部に見て見ぬ振りをし、カントリーソングに浸って生きるのだった。

それはナッシュビル一都市だけの事ではなく社会全体がそのような傾向にあったのかも。
人々が目を背けていたものを映画の中で見せ付ける巨匠ロバート・アルトマン。




出演者はほとんど知らない人ばかりだったけど誰が誰だか見失う事は無く。
そこらへんはさすが群像劇の名手、巨匠ロバート・アルトマン監督であるなぁと。

チャップリンの娘さん、ロバート・デュバルの娘さんが出演。

悲しかったのはフェスティバルの舞台で有名カントリーシンガーとの共演を夢みた女の子。
実際同じ舞台に立てる事にはなるのだけれど。
あの女の子の悲しさを全く強調しない完全に突き放した描き方。巨匠恐ろしい。
コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ [ナ行の映画]


オリジナル・サウンドトラック『ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』

『ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』
“NANNY McPHEE & THE BIG BANG” (2010・イギリス=フランス=アメリカ) 1h49
監督 : スザンナ・ホワイト  製作総指揮・脚本・出演 : エマ・トンプソン
出演 : マギー・ギレンホール、エイサ・バターフィールド、リル・ウッズ、オスカー・スティア、ロージー・テイラー=リットソン、エロス・ヴラホス、リス・エヴァンス、マギー・スミス




いつの時代にも行儀の悪い子達の前にはマクフィーさんが現れる。



シリーズモノとして面白かった。単品としても十分に面白いと思うけど、前作を観ていた方がより楽しめる。
前作の展開を踏襲しつつ、お約束となったギャグを盛り込み、そしてラストには意外なつながりを見せる。まさかあんなつながりが有ったとは思いもしなかった。
脚本も書いたエマ・トンプソンの術中にすっかりはまった。



内容的には子ども達の純粋な願いが不思議な力で叶えられてしまうご都合主義、お子様主義で成り立ってはいるけれど、そういう映画は必要だと思う。映画なんだし特にファンタジーなので全然あり。

お子様主義な映画に意外なくらいの英国スターの共演がこのシリーズの楽しみ。
今回も意外なスターの出演が有った。



邦題の「空飛ぶ子ブタ」がどういう事になるのかが気になっていた。確かに飛んだけど特に重要ではなく。「窓用パテを食べる鳥」の方が重要だった。子ブタは可愛かったけど。
nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

人間の條件 [ナ行の映画]

銀座シネパトス《日本映画レトロスペクティブ~Part22~ 巨匠・小林正樹の足跡》にて。


小林正樹監督の作品を観るのはおそらく初めて。
戦争を描く全6部作。観てみたいと思いながらも、全作を集中的に観れる機会が無い事を言い訳にどこか避けていた所もあり。
今回の特集で全作を観れる機会が出来たので観た。


人間の條件 第1部 純愛篇


『人間の條件 第1部純愛篇』
(1959・日本) 1h45
監督・脚本 : 小林正樹
出演 : 仲代達矢、新珠三千代、山村聰、宮口精二、淡島千景



第2次大戦中、満州の鉱山。鉱山会社社員の梶(仲代達矢)は現地工人の待遇を改善しようとする。
軍の押し付けによる抗戦地区の捕虜も工人として加わり採鉱の効率は上がるが、脱走者も後を絶たなかった。
現地工人とも信頼関係を築きたい梶だったが、会社内部には脱走させる事によって私腹を肥やす人間がいた。


人間の條件 第2部 激怒篇


『人間の條件 第2部激怒篇』
(1959・日本) 1h39
監督・脚本 : 小林正樹
出演 : 仲代達矢、新珠三千代、山村聰、宮口精二、淡島千景



脱走者に死者が出た事によって少しずつ積み上げてきた梶と現地工人の信頼関係は失われてしまう。
工人への管理を厳しくした会社に加え軍部も介入し、遂には脱走を疑われた者達への処刑にまで発展してしまう。
それに対して抗議した梶は軍部、会社に睨まれる事となる。


人間の條件 第3部 望郷篇


『人間の條件 第3部望郷篇』
(1959・日本) 1h43
監督・脚本 : 小林正樹
出演 : 仲代達矢、新珠三千代、佐藤慶、田中邦衛、南道郎、岩崎加根子



満州、関東軍に徴兵された梶ら初年兵は古参兵からの理不尽で執拗な仕打ちに耐え続けるしかなかった。
やがて初年兵仲間の一人が厳しい訓練と仕打ちに耐え切れず自ら命を絶ってしまう。
梶は軍の上層部への告発を決意する。


人間の條件 第4部 戦雲篇


『人間の條件 第4部戦雲篇』
(1959・日本) 1h16
監督・脚本 : 小林正樹
出演 : 仲代達矢、佐田啓二、藤田進、千秋実



徴兵から1年が経ち梶が配属された部隊の上官は友人の影山(佐田啓二)だった。
影山は梶に初年兵の指導の助手を任せるが、指導方針を巡り梶と古参兵は対立してしまう。
対立が深刻になった時影山は梶と初年兵の半分を別地の任務に就かせる事にした。
そんな折戦線は激化し、梶らが所属する部隊もソ連の戦車軍との交戦を迎えるのだった。


人間の條件 第5部 死の脱出


『人間の條件 第5部死の脱出篇』
(1961・日本) 1h31
監督・脚本 : 小林正樹
出演 : 仲代達矢、新珠三千代、川津祐介、内藤武敏、金子信雄、岸田今日子、中村玉緒


北満州での梶のいた部隊はほぼ全滅した。数名の兵隊、道中で行動を共にする事になった避難民と南満州を目指すがその道のりは過酷を極めた。
原生林をさまよい、餓えに苦しみ、敵兵との戦闘も続く。
苦難の道のりを経て目的地到達へのめどが付いた頃、ある一人の兵隊の行いに梶は激怒するのだった。


人間の條件 第6部 曠野の彷徨


『人間の條件 第6部曠野の彷徨篇』
(1961・日本) 1h41
監督・脚本 : 小林正樹
出演 : 仲代達矢、川津祐介、金子信雄、内藤武敏、高峰秀子、笠智衆



南を目指す梶たちだったが、ある開拓村に立ち寄った時にソ連軍の捕虜となってしまう。
収容所でも自分の信念に基づき行動する梶は、捕虜たちを管理するかつての上官たちからは邪魔な存在だった。
数々の仕打ちにも耐えてきた梶だったが、梶に私怨を持つ者の非道な仕打ちに耐えかねた時、ある決意を持って決死の行動に出るのだった。



全6部作と言うより途中休憩有りの3部作な感じだった。

あの戦争で日本という国、そして日本人は何をしてきたのかを包み隠さず描く。
とは言え本作で描かれる事が全てという事ではないんだろうと思う。
一つの側面。ただ日本人としては隠しておきたい側面ではある。それを包み隠さず描く所がこの映画、小林監督の良心だろうか。

隠されていないので観ていて辛いものはかなり有った。人間ってヤな生き物だなとつくづく思わされる。
救いは主人公梶の人間性。常に気高く、主義や信念を貫き通そうと努力する。
しかしそういう人物は叩かれるのが日本社会のヤな所で。さまざまな試練、受難が梶を苦しめる。
また気高い梶ではあるけど、聖人君子ではなく人間らしいエゴも持ち合わせていて、そのエゴがさらに梶を苦しめる事になる。
その苦しみを乗り越えようとする梶。

エゴのみで生き抜くのも人間らしいといえばらしいのかもしれないし、梶の様にエゴを乗り越えて気高く生きようと努力するのが人間の理想なのかもしれない。
しかし梶の様に生きるのは正直難しい。信念のために喰らったビンタ何十発。
でも戦争という極限状態の中、常に自分の信念を貫き通そうと努力した男がいた。という事だけは忘れないでいたいと思う。



5部の終わり方が印象的。梶の怒りがその発せられた言葉に全て乗り移っているよう。
怒りの矛先の金子信雄さんが最強の憎まれ役だった。
なので糞尿まみれの最期はすっきりしたけど、あれをやっちゃいけないんだと思う。でも梶をもってしてもやってしまい、それが梶を苦しめる事となる。
梶一人の身に人間の罪と罰が背負わされ、観客はその姿を見届けなければいけない。それがこの映画を観る意味なのかも。



1部2部の仲代さんと山村聰さんのコンビは『ミシシッピー・バーニング』のウィレム・デフォーとジーン・ハックマンのようだった。
山村聰さんかっこよかった。

Mississippi Burning - 映画ポスター - 11 x 17

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

ニュースメーカーズ [ナ行の映画]


ニュースメーカーズ [DVD]

『ニュースメーカーズ』
"GORYACHIE NOVOSTI” (2009・ロシア=スウェーデン) 1h43
監督 : アンダシュ・バンケ
出演 : アンドレイ・メルズリキン、エフゲニー・ツィガノフ、マリヤ・マシュコーヴァ







凶悪強盗犯グループ逮捕に失態を重ねるモスクワ警察。特殊部隊を投入しメディアを利用した公開逮捕劇を演出するが、立て篭もり現場で偶然殺し屋が加わり逮捕は難航する。



ジョニー・トー監督作『ブレイキング・ニュース』のロシアンリメイク。
ブレイキング・ニュース [DVD]










ネタばれ有り。



ほぼ忠実なリメイク。長回しや分割画面が無かったのは残念(分割は一応見れる)。その分銃撃シーンが迫力。
拳銃を腹の正面で構える射撃スタイルが一瞬だけ出てくるけど、そういう撃ち方も有るんだなぁと新鮮だった。
多羅尾伴内 [DVD]

多羅尾伴内的な感じの横腹ではなく。








アクション映画としては面白かった。ロシアのアクション映画はほとんど観た事が無いので、このレベルが普通なのかそれとも本作は飛び抜けているのかは分からない。
だとしてタイから超絶アクション映画が飛び出してきたように、ロシアからもとんでもないのが飛び出してきそうな予感は感じられた。

ただ『ブレイキング・ニュース』のリメイクとしては何か物足りない。
その何かはなんだろう?と考えるとそれは美学が足りないんだと思う。
『ブレイキング・ニュース』はジョニー・トーの美学とエンターテイメント性がいい感じで混ざり合っていて、それが他には無い独特の面白さを醸し出していたんだと思う。
だから美学が無ければ普通に面白いだけで、それはそれでいいんだけどなんか物足りなさを感じてしまう。



キャストは全く知らない人ばかり。でも適材適所な配置、その顔はその役だよなぁ。とすんなりと観れた。ラム・シューの役の人が若干物足りなかったけど。
女性指揮官はケリー・チャンと言うよりマギー・シュウな感じ。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島 [ナ行の映画]


The Voyage of the Dawn Treader (The Chronicles of Narnia)


『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』
“THE CHRONICLES OF NARNIA: THE VOYAGE OF THE DAWN TREADER” (2010・イギリス) 1h52
監督 : マイケル・アプテッド
出演 : スキャンダー・ケインズ、ジョージー・ヘンリー、ウィル・ポールター、ベン・バーンズ、ティルダ・スウィントン
声の出演 : リーアム・ニーソン、サイモン・ペッグ





ナルニア国いにしえの王と王女が三度その地を訪れる。



海洋冒険ファンタジーで面白かった。

シリーズモノとしても面白いと思うけど、巷の評判はそれほど良くないようで。
3作目からはディズニーが手を引き、20世紀フォックスになっていましたが、イギリス映画にもなっていた。どういった事情なんだろう?
でも作品自体に変更はほとんど無く。ねずみ騎士リーピチープの声がサイモン・ペッグに変わったぐらいで、それも全く違和感は無かった。



ぺベンシーの次男次女がすっかり成長。
次男エドモンド役の子も次女ルーシー役の子も大作映画の主役にふさわしかった。
ナルニアを映画化するにあたって後に次男次女が主役になる事を見越してのキャスティングだったのだろうか?キャスティングされた方の見る眼の確かさには感心するばかり。
しかし、失敗と言ってはなんだけど、長女スーザンが美人設定になっているのはいささかの疑問。
一般的美女ではなく、ルーシー目線から見た美女という事なのだろうか。

思うにナルニア自体が次女ルーシーの想像の世界なのではないだろうか。
ナルニアを作ったとされる「はじめに有りき魔法」というのはルーシーの想像をさしているのでは。
アスランの国って、あれってあっちの世界の事だろうし。
現実世界では第二次大戦の最中で、その現実から逃れるため、または受け入れるために次女ルーシーが想像の国ナルニアを創り出した。
と、なんか都市伝説のサザエさんだかドラえもんの最終回、想像世界説とごっちゃになってる。



不満が有るとすれば2作目もそうだったけど終わり方がもやぁんとしている。
終わるんだか続くんだかはっきりしない。
クロニクル、年代記という事ではっきりとは完結しない物語なのだろうか?

続くとすると次はあの子が主役?
起死回生の大ヒットを狙って3Dにしたものの思ったほど大ヒットしなかった。らしいので続きはどうなんだろう。

その3Dで観たけど、あまり3D効果は感じられなかった。薄暗いだけだった。
nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(1) 
共通テーマ:映画
- | 次の15件 ナ行の映画 ブログトップ