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フロスト×ニクソン [2009年4月に観た映画]


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『フロスト×ニクソン』
“FROST/NIXON” (2008・アメリカ) 2h02
製作・監督 : ロン・ハワード
出演 : マイケル・シーン、フランク・ランジェラ、マシュー・マクファディン、サム・ロックウェル、オリヴァー・プラット、レベッカ・ホール、ケヴィン・ベーコン



ウォーターゲート事件後のニクソン前大統領。英国生まれのチャラい奴、デヴィッド・フロストがテレビインタビューでニクソンとウォーターゲート事件に迫る。

それはルール無し(制約はいっぱい有り)のインタビューによる決闘。
ニクソンが勝てば政界復帰への足掛かりとなり、フロストは道化者としてテレビ界から抹殺。
フロストが勝てばテレビ界での輝かしき未来が待ち、ニクソンは政治生命を絶たれる。
どちらかがどちらかを蹴落とし栄光を掴まんとする。
上昇志向ハンパ無しの男2人がどっかの人んチのリビングでいざ激突!



ネタバレ有り。



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予告を見たら『ア・フュー・グッドメン』な感じ。
『ア・フュー・グッドメン』、好きなので期待していました。
観たら実際『ア・フュー・グッドメン』。
ニクソン陥落のシーンではジャック・ニコルソンに重なりました。


面白要素は完璧で実際面白かったのですが、観終わっての爽快感は『ア・フュー・グッドメン』ほどには有りませんでした。
それは何故か?と思うに、一応悪役のニクソンをただの悪役にせず、人間ニクソン、政治家ニクソンとして公正に、時に魅力ある人物として描いていたからかと思います。
さすがオスカーノミニーのフランク・ランジェラの名演もあって魅力倍増。
なもんでニクソンが悪役としての機能を果たしていない。途中までは完璧に果たしているのですが終わってみるとなんかこう、ニクソンが単純に悪い人には思えず、「残念だったねニクソンさん」という気持ちになってしまう。

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敵もまたあっぱれ。という事で『ア・フュー・グッドメン』より『ロッキー』の方が近いのかも。

ロッキーとアポロ・クリードの関係の方に。





政界の巨人ニクソンに対してフロストはチャラい。物事が逼迫していても常にチャラい。けど憎めない。
それは『忠臣蔵』大石内蔵助の如く味方をも欺く作戦なのか?と思いきや本気でチャラかった。
チャラさを反省して一夜漬けの猛勉強での最終決戦。というのはお気楽過ぎ。とも思いましたが映画として面白かったので良しです。

本作のノンフィクションとしての信頼度はどれぐらいなんだろう?ニクソンからフロストへの電話などちょっとフィクションっぽい所もありました。
チャラ造フロストも実際は敵も味方も現在に至るまで欺き通しているのかも。
だとしたらフロストもの凄くカッコイイ。
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