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ちいさな独裁者、アリータ、パペット大騒査線 追憶の紫煙

ちいさな独裁者を観た。
第二次大戦末期、ドイツ。ドイツ軍脱走兵が偶然見つけた将校の軍服によって人生が激変する。

重喜劇とも言えるので笑ってしまう所も有る。ただ、やってる事はとんでもなくえげつない。これが実話というのが戦争の恐ろしさ。
主人公の心情や心理には踏み込まず、なりすましによって起きた事象を中心に描いていく。主人公の正体がいつばれてしまうのか勝手にハラハラしていたけど、そこら辺で盛り上がる事は無く。
主人公の心情や心理は観客側で補う事になってそれぞれの主人公像が出来上がるんだろうと思う。度胸が有って、知識も有って、観察眼に優れていて、演技力も有る。ものすごい有能な人というのが自分の主人公像。
映画の中の状況でもし自分なら。と、あてはめたりもする。度胸も何も無いから無理だけど、それは置いといて自分も独裁者になってしまうのか。なってしまうかもしれない。
誰でも非道な独裁者になれる可能性は秘めているのだろうと思う。

本来モノクロ映画で。日本でのみカラーでの上映だとかいう話を小耳にはさんだ。



アリータ:バトル・エンジェルを観た。
没落戦争から300年後、26世紀の世界。

エンドロールがすぐ終わったのが良かった。



パペット大騒査線 追憶の紫煙(パープル・シャドー)を観た。
かつての人気テレビ番組の出演者が次々と殺される。かつて相棒だった女性刑事と元刑事のパペットが捜査に乗り出す。

ラジー賞ノミネート作品。女性刑事を演じたメリッサ・マッカーシーは本作ともう1本ライフ・オブ・ザ・パーティー(メリッサ・マッカーシーが演じる女性が娘と同じ大学に通う事になるコメディ)で最低女優賞を受賞。
でもラジー賞を受賞したからと言って本当に最低なのかと言ったら必ずしもそうとは限らないわけで。本当に最低ならそんな映画誰も観ないし、誰も観ないんだから話題にもならない。ある程度の人がその映画を観て、観た人の好みで判断してワーワーギャーギャー言うお祭り。
本作も別にそれほど酷いとは思わなかった。
メリッサ・マッカーシーとマーヤ・ルドルフとのコンビが面白かった。ライフ・オブ・ザ・パーティーでも共演しているらしい。

人間、動物の形を模した造り物。という所がパペットの原形なのだろうと思う。それに言葉を喋らせ、感情を表現し、動きを付ける事でやがてパペットそれぞれに性格、人格が芽生え、ただの造り物ではなくパペットという生き物になった。という過程を思うと、バイオレンスとエロスが盛りだくさんなハードボイルドミステリーコメディの本作が壮大なパペット叙事詩の一編のようにも思える。と言っては言い過ぎか。
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心に残る名言

「お前誰と何やってんねん」
https://natalie.mu/music/pp/suzukikyoka

藤井隆さんが鈴木京香さんのデビュー30周年記念CDをプロデュースする際、その旨を会社の人に報告した時に言われた言葉。
「お前誰と何やってんねん」

その後で「京香さんの30周年なんだから、お前だけのことではないし、きちんとファンの方に届けるようにしなさい」と言われた。ものすごいしっかりとした大人だなあと思った。誰なのかは知らないが。






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