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クロース、クリスマス・クロニクル、バックドラフト2 [映画]

クロースを観た。2019年、1時間38分。
郵便局長を父親に持つジェスパーは父親の権威を振りかざし郵便局員になるための研修を優雅にサボっていた。父親はそんな息子の将来を心配し立派な郵便局員にするためにジェスパーの勤務地を僻地にして厳しいノルマを課す。
その土地では二つの氏族が長い間対立し村も村民たちも荒れ果てていたため郵便局員としての仕事は無かった。ノルマを果たさなければその場所から離れる事の出来ないジェスパーは村はずれに住む老人の存在を知りその老人に手紙を書くよう子供たちを扇動するのだった。

クリスマス、サンタクロースの物語を新たな解釈で描いたCGアニメ。
今年、2019年度のアカデミー賞では長編アニメ部門にノミネートされ(受賞はトイ・ストーリー4)、アニー賞ではそのトイ・ストーリー4やアナと雪の女王2、ヒックとドラゴンの3作目などを抑えて見事受賞(作品賞を含む7部門)した折り紙付きの作品ながら本作の存在を全く知らなかった。
スペインとイギリスの合作という事も後で知った。セルジオ・パブロス監督がスペインの方みたい。ディズニー出身のアニメーターでディズニー辞めてからの作品では怪盗グルーの月泥棒、スモールフットの原案がこの方で本作が初監督作品。
CGアニメとしての技術的な所ではハリウッド製と何ら遜色のない出来。CGだけれども手描きの雰囲気が有り、色彩も構図も各種デザインもカメラワークも素晴らしいとても良く出来たアニメーション。

世界共通で知られているクリスマスとサンタクロースの物語(サンタへの手紙、サンタの赤い服、クリスマスプレゼント、トナカイのそり等)が何故そうなったのかが別の解釈と道程をたどってお馴染みのものへと作り上げられていく過程がドタバタギャグ満載で描かれていて面白い。
そしてラストはきっちりと幕を閉じる。シリーズ化を考えればエピローグは違う形になったかもしれないが、そうしなかった所が潔い。それでもシリーズ化の可能性は有るかもしれないけど。

サーミの子は一人であんな離れた所から来たのかが気になってしまう。しかしあれは多分お父さんが村に用事が有る時に一緒についてきて、お父さんが用事を済ませている間ジェスパーの所に行っていたのだろうと思う事にすれば問題ない。




クリスマス・クロニクルを観た。2018年、1時間44分。
兄は反抗期になりサンタクロースを信じている妹を疎ましく感じていた。そんな兄妹がクリスマスイブに協力してサンタクロースの姿をビデオカメラに納めようとした事でクリスマス最大の危機を迎える。

クリスマスの意義とはただプレゼントが貰える事だけではなく、その日だけでもいい人でいられる、いい行いが出来ると信じられる事に意義があり、もしその意義が失われてしまったら世界は荒れ果てるだろうという事。
いい行いの目に見える形としてのプレゼントという事でそれが無ければやっぱり味気ない。
クロースも同じような事が描かれていた作品だろうと思う。

カート・ラッセルがサンタクロース役。カッコよくてお茶目なサンタで良かった。カート・ラッセルがかつてエルヴィス・プレスリー役を演じていた事も有り、プレスリーの曲なのかは分からないがそれっぽい曲をプレスリーっぽく歌う。
サンタの衣装がレザーなのはスネーク・プリスキンを意識しての事ではないかと勝手に妄想する。さすがにアイパッチは無し。
髭面なのは遊星からの物体X。
そしてラストにサプライズゲスト登場と、カート・ラッセルファンにはサービス満点の作品。
続編は決定していて(今の状況でどうなっているのかは分からない)監督はクリス・コロンバスだとか。やはりと言うかジョン・カーペンターではない。ジョン・カーペンターで観てみたいけど。

エルフのデザインがちょっとファンシー過ぎたかなあと思う。ミニオンでもなくウンパルンパでもない小っちゃい集団という事での可愛らしさが違う方向で可愛すぎた。

クロースでもそうだったけど悪い子へのサンタからのプレゼントは石炭というのは知らなかった。




バックドラフト2/ファイア・チェイサーを観た。2019年、1時間41分。
祖父、父親は火災現場で亡くなり叔父は所属先の副署長であるショーン・マカフレイ。消防士一家のマカフレイの血筋を受け継ぎ炎に魅入られ放火犯罪捜査官として有能な働きをしていた。
ハロウィンの日、子供たちが犠牲になった火災が起きその調査を進める内にその火災が国際犯罪の陰謀へとつながる事を突き止める。

1991年のバックドラフトの続編。ビデオ映画として制作され劇場公開はされなかったみたい。リーサル・ウェポンがテレビドラマシリーズ化され、それと同じく劇場用作品とは違う形でのシリーズ化という事なのだろうか。評価はあまりよろしく無い様なのでシリーズ化されるのかは分からない。

国際犯罪の全容がちょっとよく分からなかった。ちょっと込み入っていてそこら辺の説明が上手くないのかこちらの理解が足りないのか。
でもバックドラフトが好きなら十分に楽しめる作品だと思う。ウィリアム・ボールドウィン、ドナルド・サザーランドが出演しているのが単純に嬉しい。ウィリアム・ボールドウィンの髪質は昔のまま。癖っ毛なのか整えていても跳ね上がってしまう感じ。
カート・ラッセル、スコット・グレンは写真のみ。レベッカ・デモーネイは本人では無いだろうけどなんとなく薄らぼんやりと映っている。
それにしてもドナルド・サザーランドの怪優っぷりは今でもなお健在で素晴らしい。本作の一番の見所と言ってもいいかもしれない。出来ればこのシリーズの中でデ・ニーロと共演して欲しい。と言うか二人のスピンオフが観たい。

バックドラフトと言えばのあのテーマ曲は使われていない。
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きょうのポストカード(マディソン郡の橋) [映画のポストカード]

今日のBSプレミアム午後1時からの映画はマディソン郡の橋
マディソン郡の橋.JPG
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