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7号室とショックウェイブ爆弾処理班 [映画]

7号室を観た。


赤字経営が続く個室DVD店。一刻も早く売り払いたい経営者は店内で起きた死亡事故の隠ぺいを図る。

ネタバレ有。

死体をめぐるコメディ。コメディというより悲喜劇。人生ドラマ。
要は貧困が元凶であり、貧困を生み出す社会が悪い。だから貧困が原因の犯罪であれば個人に罪は無く、罪を犯した意識と罪悪感が有るなら罰を受ける必要はない。
それでいいのか。というモヤモヤは残る。

ロッテエンターテインメントのロゴを初めて見た。ロッテエンターテインメント自体を知らなかった。




ショックウェイブ爆弾処理班を観た。


トンネル内に閉じ込めた数百人を人質にした犯罪グループ。

ネタバレ有。

監督・脚本はハーマン・ヤウ。代表作の一つは怪作の八仙飯店之人肉饅頭(はっせんはんてんのじんにくまんじゅう)。これまでもアクション、サスペンス、ロマンス、コメディ、イップマンと色んな作品を撮っているので本作の様なアジアのスーパースター、アンディ・ラウ主演のアクションエンターテインメント作品を撮ってもそんなに驚く事ではないのだろう。
ただ、映画の結末はハーマン・ヤウ監督らしいと言っていいのか香港映画らしいと言っていいのか。
PART2製作決定の情報もあるらしいがどうするんだろう。

人質事件の決着が人質無視した銃撃戦というのは香港映画らしくて笑って許せる。

アンディ・ラウ細いな。といつも思うし、やっぱり本作でも思った。画面で細く見えるんだから実物はもっと細いんだろう。そりゃ爆風で吹っ飛ぶ。誰でも吹っ飛ぶだろうけど普通の人の倍くらい吹っ飛ぶんじゃないだろうか。

細くないアンディ・ラウの怪作マッスル・モンク
マッスルモンク [DVD]

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ペパーミント・キャンディ [ハ行の映画]


Peppermint Candy [Import anglais]
ペパーミント・キャンディを観た。早稲田松竹にて。タクシー運転手との2本立てだったが本作だけ。

韓国、1979年から1999年。大きく時代の動いた中で生きた男の20年間を振り返る。

2000年公開で今は無きテアトル池袋で観た。その時以来。
現在から過去へとチャプター毎に時系列を遡って描かれる構成。同じく時系列を遡るクリストファー・ノーラン監督のメメントが確か日本での公開は同じ時期くらいだったんじゃなかったけか? と調べてみたらメメントは本作の1年後の公開だった。製作されたのは同時期くらいなんだろうと思う。その前にノーラン監督はフォロウィングを撮ってるわけだけど。

1999年の男は何故あのようになったのかが重要な転換期ごとに過去を遡る事で少しずつ分かってくる。花を愛し感傷に浸り涙する純粋な青年が変わらざるを得なかった時代。その重さが段々とずっしりとのしかかってくる感じ。

本作で特に印象に残っていたのは主人公の軍隊時代。そこで起こったのが光州事件だったという事は今回のタクシー運転手との2本立てで初めて知った。不審者(と言っていいのか分からないが)を追跡中の主人公が「靴に水が溜まって歩けない」と泣きを入れて一人置いていかれてしまう。どういう事だと思ったらああいう事でそりゃ歩けないわと思った。軍靴、編み上げブーツに水が溜まる感覚って想像するだけで恐ろしい。

あと、ソル・ギョングに殴られる(当然蹴られる)役を演じる役者さんは大変だろうなあと思う。恐らく手加減無しの本気。
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