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『イン・ザ・ハイツ』 [映画]

『イン・ザ・ハイツ』を観た。2020年、アメリカ、2時間23分。
浜辺で子供たちに自分が移民として育ったマンハッタンのワシントンハイツでの暮らしぶりを話すドミニカ共和国出身の青年。

ミュージカルはやっぱり合わないな。といつも思うのに懲りずに観てはやっぱり合わないなとまた思う。
ビル壁面での重力に逆らったミュージカルシーンは良かった。個人的にはミュージカル史に残るほどではないかと思う。
ミュージカルシーンとしてはとても素晴らしいと思う一方でストーリー的には全く脈絡が無いなと思ったけど、地球の引力に逆らうという事が移民として生きる上での人種差別や格差社会等の大きな力に立ち向かう意志を現しているのか。
それにしても引力とはとてつもなく大きな力で、高い場所から地上や海面等に不可抗力で向かってしまう事を落下と言うけれど、あれはよく考えると落ちてるんじゃなくて地球の中心に向かって思いっきり引っ張られているわけで、引っ張られている途中に硬い地面なんかが有るとそれに衝突してグシャッとなる。
生き物や植物が成長期に引力とは逆方向に向かって伸びていく様に見えてあれも引力に引っ張られて伸びた結果として最高部が上がるから逆方向に伸びている様に思えるのかもしれない。
引力の無い状態、無重力だったら何もかもが落ち着かない。本作の様な華麗なダンスも踊れない。引力とは地面に縛り付けるものでもあるけど人間が生きていく上で空気や水と同じくらいに必要不可欠で、それに逆らう意気込みで今の社会に立ち向かう決意は並大抵のものではないなと思う。

話としては移民にとってアメリカという国はもう理想の場所ではない。だから自分達の手で変えていかなければならない。もしくはいつまでも耐えながら留まる必要は無い。という方向に行くのかと思いきや若干違くて。長年暮らしたアメリカがもう故郷なのであって、故郷がイコールで理想の場所では必ずしも無く生きづらさも有るけれどそれでも人一倍の思い入れが有るのが故郷という場所で、思い入れの有る場所で生きていくのが理想の生き方でもあるという事なのかなあと思う。

丸の内ピカデリーのドルビーシネマにて。ドルビーシネマは以前のピカデリー3。その前の館名は丸の内プラゼール。その前は丸の内松竹。
ドルビーシネマになってからは初めて。ロビーも含めて大分ゴージャスになった。その分料金もお高め。
現在ピカデリー1と2はリニューアル工事で休館中。2階席が無くなる事は無いと思いたいが2階席が料金お高め席になったりして。席間が広めになって、客席の扉の開け閉めの際に大きめな音がするのが改善されるといい。
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チョコエッグ クレヨンしんちゃんムービーセレクション (ブタ3)

コンプリートは難しそうだけどブタは3匹目。「わたしはブタではない!」
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