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『俺たち喧嘩スケーター2: 最後のあがき』『平成狸合戦ぽんぽこ』『キングメーカー 大統領を作った男』 [映画]

『俺たち喧嘩スケーター2: 最後のあがき』を観た。2016年、アメリカ、1時間41分。
乱闘要員として入団したダグだったがアイスホッケー選手としてチームへの献身が認められる。そんなダグの前に選手としての実力も有り尚且つ乱闘の際には誰よりも凶暴な男が現れる。

ダグには実在のモデルとなる人物がいる。前作はその人物のエピソードを踏まえてそこから物語を作っていったのだろうと思う。そして本作はそのキャラクターが一人立ちしてモデルとなった人物とは別の物語が語られたのだろうと思う。多分。

同じキャラクター達のその後が描かれる続編の面白さは有った。ちょっとだけ成長してたり立場が変わっていたり。
スポーツ選手にはいつかは引退を考え決断しなければならない時がやって来る。2作目でその事が描かれるのは早過ぎの様で寂しい。シリーズを長く続けたとして乱闘がメインとなっているから同じ事の繰り返しになってしまうかもしれないし、方向転換してバリバリのスポ根作品になるのも違うのかもしれない。
あくまで乱闘要員としてプロの選手になった男の物語としてはここで完結させるのがいいのかも。と言ってまさかのシリーズ3作目を期待しているが。

シリーズ作品に必要な新キャラクターを演じるのはワイアット・ラッセル。カート・ラッセルの息子さん。見た目が凶暴な役にぴったり合っていてそれでいて性格的には繊細な所も有って良かった。
カート・ラッセルは2004年の『ミラクル』で1980年冬季オリンピックアイスホッケーアメリカ代表の監督役を演じている。
その関係からするとシリーズ3作目が有るとしたらオリンピックが舞台となる可能性があるかも。オリンピックでリンクが真っ赤に染まる血みどろの大乱闘は観てみたい。その相手がロシアだとしたら『ロッキー4/炎の友情』へのオマージュにもなる。と、妄想だけが広がる。

ジェイ・バルシェルが本作で映画監督デビュー。前作と同じ役で出演もしているが大分出番は減った。あれ位の出番で丁度いいかもしれない。
ショーン・ウィリアム・スコットは本作ではジャック・ブラックには似ていなかったのはどういう事だろう?

本作はNETFLIX独占配信。しかし1作目はNETFLIXには無いという。




『平成狸合戦ぽんぽこ』を観た。1994年、日本、1時間59分。
昭和40年代、東京の人口密集を解消するため近郊の開発が行われていた。緑豊かだった場所は造成されそれまでその土地でのんびりと暮らしていた狸たちが生きていくためには人間と戦う必要があった。

グランドシネマサンシャイン "gdcs anime! anime!! anime!!! 夏休みスペシャル! 高畑勲監督特集にて。
本作、『太陽の王子ホルスの大冒険』(1968年)、『パンダコパンダ』(1972年)『パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻』(1973年)、『かぐや姫の物語』(2013年)を上映。

昔にレンタルビデオで観て以来に観る。
のんきな生き物の狸たちが人間に追いやられ生き場所を失っていく様が面白おかしく描かれるが、それはやっぱり悲しい話であるはずで。『火垂るの墓』では悲劇を無情とも言える冷徹さで描き切った(『火垂るの墓』も昔にテレビ放映されたのを一度観たきりでもう二度と観る勇気は無いので無情で冷徹だったかは今となってはあくまでイメージ)高畑監督が人間と狸の違いはあるけど同じ悲劇を振り幅大きく描く。悲しい事を直接的に突き付けられるのはもちろん悲しいけど、面白おかしさで一見悲しく感じさせないけどそれが悲しい話だと気付くとじわじわと悲しさが広がっていくのかもしれない。

キャストは大胆な異色キャスト。その中に本職の神谷明さんがいる事も異色に思えてしまう。
石田ゆり子さんはこれが縁で『もののけ姫』に出演となったのだろうか?それぞれの役に共通点はほとんど無いけど。



『キングメーカー 大統領を作った男』を観た。2021年、韓国、2時間3分。
独裁政権下の韓国。政治家キム・ウンボムは民主化を訴え支持も受けるが選挙では資金力に勝る現政権の候補者に苦戦を強いられていた。選挙参謀としてウンボム陣営に加わったソ・チャンデは選挙に勝つ事だけを念頭に置いてあらゆる手を尽くす。

名前は変えているが実際に韓国大統領にもなった金大中氏と選挙参謀だった人物がモデルとなっていて映画の中で起きる出来事もほぼ実際に起きた事らしい。時代は1960年代70年代辺りなのだろうか。今なら許されない事でもその時代だから大目に見られたという事も有るのだろう。

政治家としてどれだけ崇高な理念を持っていたとしても選挙で勝たなければ意味は無い。だからといって選挙に勝つ事だけを目指すばかりでは政治家とは言えない。
どこかの国ではある団体の支持を受ければ選挙に楽勝する事が出来るという。そのシステムに取り込まれて何の理念も持たない議員が政治を行う。そうする事が特定の誰かに都合が良くて特定の誰かが得をする事になるのだろう。
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ペのつく世界 [ペロ]

ボクの名前はペロ。ぺすかべのぺ原さんのお宅で飼われている犬のペット。
御主人はぺろしさん。ほぼ毎朝どこかに出掛けて行って夜になるとちゃんと帰ってくる。足の裏から独特の匂いを発していて最寄りの駅に降り立った瞬間にボクには分かるほど。
お母さんのぺさえさん。ボクの世話をしてくれる。たまに忘れられるけど。時々家の中の小さな部屋に籠って必死に何かをしているようだけど出てきた時に悲しそうだとボクも悲しいし嬉しそうだとボクも嬉しい。
道端に捨てられていたボクを拾ってくれたのが5歳児のぺんのすけくん、ぺんちゃん。出会ったのは人の時間で言うと30年ほど前の事だけど今も変わらずあの頃の5歳児のまま。それはボクも、みんなも一緒。あの頃のまま。
ぺんちゃんの妹のぺまわりちゃんはまだ赤ちゃん。ボクの妹でもあると言っていいだろう。
ぺんちゃんが大好きな人はぺなこおねいさん。大好きなヒーローはペクション仮面。大好きなおやつはペコビにペスライト。ぺすかべ防衛隊に所属していて仲間はぺざまくん、ぺねちゃん、ぺーちゃん、ぺさおくん。合い言葉は"ぺすかべ防衛隊ペイヤー!"。それにしてもぺざまくんの事を他人の様には思えないのが不思議。
お隣はぺぺもとさん。ぺっぺーとぺぺりん、ペトーペペノカドー、ペペのペペペがペペペでぺぺぺペペ・・・・・・


「もおーしんちゃーん、シロにご飯あげてって言ったでしょー。待ちくたびれて寝ちゃってるわよー。早くあげなさい。」
「なんだシロ、いつまでも暑いからってダラダラしてたらいけないゾ。」
「あんたが言うな。…ハッ!これは一週間振りの予感。来るわ、今日こそ来るわ!」
「おおーかあちゃん、便は急げですな」
「それを言うなら善は急げ。でも急がなくちゃ、このチャンス逃すわけにはいかないのよ!便は急げーっ!」
「やれやれ。さあシロご飯だゾ」
「ペンッ」
「…え? かあちゃんかあちゃーん、今シロが変な鳴き方したぺ。ええっ!オラにもなんかぺがついてくるぺー!ぺぺぺ、ぺぺ、ぺぺぺぺぺぺー!」
「ペンッ!」

おしまい。



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