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『恋は光』『ファイヤーボール』 [映画]

『恋は光』を観た。2022年、日本、1時間52分。
誰かに恋する女性から発せられる光の粒子を見る事が出来る大学生の青年はその事を鬱陶しくも感じていたが気になる女性が現れた事によって恋とはなんなのかを真剣に考えなければならなくなった。

池袋シネマ・ロサでも上映が始まったので2回目。

間近に岡本喜八監督作品を観たからなのかもしれないが岡本喜八監督と小林啓一監督の人間の描き方は似ている様に思えた。
人間性だったり人間関係だったりがべたべたせずにさっぱりとしている。個人個人の芯がしっかりとしているというか何かしらの確たるものを持っているので他人と馴れ合わないで済む。と言って孤立しているのではなくて。
そういう感じが観ていて楽だし楽しい。ギャーギャーと騒がしくないし。

エンドクレジットの"in the sun"の入り方が最高でクレジットの最後の文字が消えた時に曲も終わるのが最高だった。
是非ズーイー・デシャネルにもそこだけでも観て欲しい。勿論本編も観て欲しいが。日本映画なのでほぼ漢字の羅列が続くけどそれが欧米の方にはオリエンタルで受けるかもしれない。



『ファイヤーボール』を観た。1978年、カナダ、1時間45分。
ドラッグレース黎明期からのスターレーサー、ロニー・"ラッキーマン"・ジョンソン。アメリカ各地のレース開催地では"ラッキーマン"見たさに観客が集まる。
"ラッキーマン"はドラッグレースを純粋に愛していたが金儲け主義のスポンサーからは次第に疎まれるようになってくる。

新文芸坐にて。

あのデヴィッド・クローネンバーグ監督によるグロ要素無しのカーレース映画。エロ要素はちょっと有る。1970年代の大人の映画にはおっぱいが必須だったのかもしれない。
デヴィッド・クローネンバーグ監督自身もカーレースに出場するほどの車好きだとか。
本作での競技は1/4マイル約400メートルの直線を駆け抜けるタイムを競う。日本ではゼロヨンとも呼ばれる。そのタイムは約6秒。だからレース自体で何かしらのドラマは起こりづらい。映画なので起こるけど。
カーレースだけではなく、レーサーたちのレース以外の日常だったり、レース会場の雰囲気だったり、レーサー、メカニック、観客などカーレースを取り巻く人たちの事もデヴィッド・クローネンバーグ監督は好きなんだろうなあと思える。

400メートルを6秒で駆け抜けるのでもちろん普通の車とは違う(一般車をカスタムしての出場も有り)。レースのスタート位置に着くまでがちょっとガチャガチャドタバタとするのはパフォーマンス的な意味も有るのかもしれないが、そもそもがほんの数メートルかをスムーズに移動出来るような作りにはなっていないのだろうと思う。アクセルに足を置いただけでも何メートルか進んじゃうような。だからこそレーススタートの瞬間で爆発的な猛ダッシュが可能なのだろうし。そういったレース前とレースが始まった瞬間との落差も面白さの一つなのではないかと思った。



『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』『ソニック・ザ・ムービー/ソニックVSナックルズ』で寝た。
同じ日に観たがまさか2本続けて居眠りするとは思わなかった。『ソニック』に至ってはかなり早めの段階で寝てしまった。
両方ともシリーズモノで前作から話がつながっているので前作は観たけどその内容をあまり憶えていないとなるとあまり興味が沸かなかったのが原因か。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』もそんな感じで居眠りしたし。
後はこじつけになるかもしれないがマスクをしているのも原因の一つだろうと思う。マスク着用以前には居眠りしなかったわけではないけど、年に1、2本だったのが去年大幅に増えて今年は更に増えているのを考えると、年老いたのも有るだろうけどその他の目に見える変化と言えばマスク着用ぐらいしか思いつかない。
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