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『大学の若大将』『ロッキーVSドラゴ : ROCKY Ⅳ』『シーフォーミー』 [映画]

『大学の若大将』を観た。1961年、日本、1時間22分。
京南大学の学生田沼雄一。水泳部に所属し「若大将」のニックネームでみんなから慕われている。現在はライバル西北大学との対抗戦に向けて猛練習中。しかし実家の老舗のすき焼き屋で起こした馬肉事件が元で父親から勘当を言い渡され流浪の果て箱根に辿り着く。

『若大将』シリーズの1作目。TOHOシネマズで上映。都内では日比谷と新宿を確認したが他はどれ位の上映館が有ったのかは分からない。
特設サイトをようやっと確認してみたら全国でTOHOシネマズ以外の映画館で上映されていた。勿論茅ヶ崎でもイオンシネマ茅ヶ崎で。
1日1回で、1週目は『エレキの若大将』、2週目は本作と『ハワイの若大将』を日替わりで上映。
今週9月9日に行われる加山雄三さんのラストコンサートを盛り上げるための上映企画だとか。

もはや戦後ではなくなり高度経済成長期に突入した日本の若者たちの青春が描かれる。シリーズを通して基本的には同じ事を繰り返しているみたいだけど1作目でその雛形はすでに出来上がっている様に思えた。
出演者の方々の初々しさはやはり存分に感じられる。
悪友である青大将がまだ若大将とはそれほど仲良くはない感じ。

京南大学が慶応で西北大学が早稲田の事なのかと思っていたら、慶応と早稲田は別に存在していて若大将のお父さんがかつてどちらも受験して落ちたという事。



『ロッキーVSドラゴ ROCKY Ⅳ』を観た。2021年、アメリカ、1時間34分。
ボクシングヘビー級の王座に輝いているロッキー。
ソ連がプロボクシング界への参入を決めアマチュア最強の王者イヴァン・ドラゴが来米し現王者ロッキーとの対戦を望む。
引退した元王者のアポロはかつての輝きを忘れる事が出来ずドラゴとのエキシビションマッチで再び表舞台へと立つ。

勝手にサブタイトルを付けるとすると『ロッキーVSドラゴ 消されたロボット』。
とにかくスタローンはロボットの存在を完全に抹消したかったのだろうと思う。その点においては成功している。ただ、あくまで個人的にはシリーズ中においてロボットの存在は印象的で(何作目に出ていたかは忘れていたけど)。今回消された事によってスタローンの意に反して更に印象深い存在になったと思う。見た目が『アクアマン』のブラックマンタに似ているし。
あのロボットは当時ただ珍しいから登場させたのではなくて、まるで戦闘マシーンかの様に国家に作り上げられたドラゴとの対比として、ロボットでありながらポーリーへの愛情に似た感情を持つまでに成長(?アップデートか)する。感情を消された人間のドラゴと感情を持つロボット。それがソ連とアメリカとの対比にもなっているのだろうと思う。
まあでも確かに存在しなくても話は成立する。ファンクの帝王JBも似たような感じではあるが消される事なくしっかりと存在している。



『シーフォーミー』を観た。2021年、カナダ、1時間33分。
視覚障害となりスキー競技でのオリンピック出場を諦めたソフィ。人里離れた豪邸にキャットシッターとして訪れる。家主が旅行へと出掛けたその夜に家の中から物音が聞こえる。

ネタバレ有。

どうしても主人公には倫理観を求めてしまう。清廉潔白であるべきとは思わないけど主人公として越えてはならない一線というものは有ると思う。本作の主人公はそれを越えてしまった。
本作はテクノロジーや女性が主導権を握るという点を含めて今の映画なのだろうと思う。今の倫理観では一線を越えていない事になるのだろうか。



『NOPE/ノープ』で寝た。
この日は詰め込み過ぎた。頭痛もなくもう1本いけそうと思ったがダメだった。無理して観てはいけない作品だったかもしれない。
起きて観ている間に思ったのはM・ナイト・シャマランみたいだなあという事。真相が明かされるまでは退屈な所も似ている。
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