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キアヌ、ネイバーズ2、12ラウンド、野獣狩り [映画]

キアヌを観た。2017年、1時間39分。
ギャング間の麻薬戦争で飼い主を失った一匹の子猫。堅気の新たな飼い主の元でキアヌと名付けられ幸せな日々を過ごしていたのも束の間。今度は自身の愛らしさが故に堅気の飼い主を麻薬戦争の真っ只中へと誘う。

前から気になっていた作品ではあったがファイティング・with・ファイアで面白かったキーガン・マイケル・キーの主演作という事で観た。
コンビを組むのがゲット・アウトやアスで新時代のホラー映画作家として注目を集めるジョーダン・ピール。二人は本作より以前からコンビを組んでいたらしい。本作を観た限りではキーガン・マイケル・キーが常にボケ役で、ジョーダン・ピールがツッコミだけどスイッチが入ると暴走してしまう感じ。
二人は共に映画好きという設定で映画の小ネタが随所に挟み込まれるのか楽しい。

コメディ作品だけどギャングの描かれ方にはシビアな所も有り、これをどういう風に円満に決着を着けるんだろう?と思ったがしっかりコメディとして後味の悪くならない円満な決着で良かった。

最後の最後にホラー風味が付け加えられるのはジョーダン・ピールの好みなのかも。
それがゲット・アウトにつながり。コメディアンとして認知されていたジョーダン・ピールの初監督作がホラー映画だった。という所に驚いた人が大勢いたのかもしれない。日本だと北野武監督がそれと同じかと思うが北野監督の場合監督以前に役者としてシリアスな面も見せていたからちょっと違うか。

子猫の名前に使われたキアヌ・リーヴスよりも元ワム!のジョージ・マイケルの方がフィーチャーされていたような感じ。
キアヌと名付けられた意味も無い事も無かったが。



ネイバーズ2を観た。2016年、1時間32分。
隣家との抗争から2年が経ち平穏な日々を過ごしていた一家。しかし新たに引っ越してきた女子大生たちとの間での抗争が勃発するのだった。

続編のコメディは前作からの繋がりのネタなどが有るので続編だけの単体のみで評価するのは難しい所ではないかと思う。
1作目を観直してから観たので面白かった。前作から繋がっているネタも新しいネタも。

シリーズ共通で下ネタ盛り沢山で下世話な所も有るけど、と言うか下ネタで下世話なのががほとんどだけどそれが面白い。特にザック・エフロンは本シリーズで吹っ切れた所が有るんじゃないだろうか。
そんな中にほんの少し薄っすらとだけいい話が有って、若者の成長だとか家族の大切さだとか。その薄っすら加減が変な感動を生み出さないのがいい。と言いつつ少し感動したが。

前作から2年後。前作で赤ちゃんだった子は成長して幼児に。確か双子で二人で一役を演じているはず。



12ラウンドを観た。2009年、1時間49分。
FBIが囮捜査を仕掛けるも見事に裏をかかれ取り逃がした国際的犯罪者を逮捕したのはニューオーリンズ警察の巡査ダニー・フィッシャーだった。しかしその事で恨みを買い、丁度一年後に脱獄してきた犯罪者に恋人を人質に取られてしまう。ダニーは恋人を助け出すために犯罪者からの挑戦を受ける。

ファイティング・with・ファイアのジョン・シナの主演作という事で観た。11年前の作品という事で当然若い。
監督はレニー・ハーリン。大味なのが持ち味とも言えるが本作もやはり大味なアクション映画。映画全体が大味なのはよろしくない所では有るけどクライマックスではそれが豪快さになっていて面白かった。

タイトルの読みは「じゅうにらうんど」ではなく「とぅえるぶらうんど」。



野獣狩りを観た。1973年、1時間23分。
1973年、東京。銀座に日本支社を置く大手海外企業の支社長が誘拐される。日本に革命を起こそうとする集団黒の戦線から声明が届き警察の捜査が始まる。

踊る大捜査線の映画の1作目の時に脚本家の人が本作を隠れた名作的な感じで誉めていて、作品の参考にもした。という様な事を仰っていたと思う。それ以来気になってはいたが20うん年経ってようやっと観た。

同じ刑事モノの12ラウンドとはとは違いこちらはじっくりと刑事と犯罪者の攻防を描く。その分地味である事は否めない。
伴淳三郎さんと藤岡弘さんが親子の刑事役。息子は血気盛んで筋の通らない事には上司にも鉄拳を加える。
そういう性格(正義感)であるから警察という権力側にいる事で権力の汚い所とかを身近に感じ、革命を謳う側にシンパシーを感じてしまう所も有る。しかし法律的には犯罪者であり自分は取り締まる側の立場にいる。そのジレンマにどう決着を着けるのか。という所が隠れたテーマになっているのかもしれない。
日本での公開は1972年のダーティハリーから影響を受けている所は有るんではないかと想像するが決着の部分は異なる。と言ってもダーティハリーも1作目で警察のバッヂを捨てる終わり方から2作目へと繋がってシリーズ化するわけだけど。

1973年の東京(銀座、池袋など)の街並みが記録されている。銀座の日曜日の歩行者天国の人の多さが半端無い。特に何か催し物が有るわけでもなく、歩行者天国という事だけでみんな集まっていたのだろうか。
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