シネマ★シネマ★シネマ 1995年 5 [シネマ★シネマ★シネマ]
映画紹介
"VAMPIRE IN BLOOKLYN" 『ヴァンパイア・イン・ブルックリン』
監督 : ウェス・クレイヴン
製作・出演 : エディ・マーフィー
出演 : アンジェラ・バセット
"COPYCAT" 『コピーキャット』
監督 : ジョン・アミエル
出演 : シガーニー・ウィーヴァー、ホリー・ハンター、ハリー・コニック・Jr
"POWDER" 『パウダー』
監督・脚本 : ヴィクター・サルヴァ
出演 : ショーン・パトリック・フラナリー、メアリー・スティーンバージェン、ランス・ヘンリクセン、ジェフ・ゴールドブラム
全米興行成績トップ10
"NEVER TALK TO STRANGER" 『ストレンジャー』
監督 : ピーター・ホール
製作総指揮・出演 : レベッカ・デモーネイ
出演 : アントニオ・バンデラス
"NOW AND THEN" 『Dearフレンズ』
"GET SHORTY" 『ゲット・ショーティ』
の3本が初登場。
2021-11-10 18:20
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『リスペクト』『モーリタニアン 黒塗りの記録』『メインストリーム』『アンテベラム』 [映画]
『リスペクト』を観た。2021年、アメリカ、2時間26分。
幼い頃から歌手としての才能を花開かせてきたソウルの女王アレサ・フランクリンの半生。私生活は順風満帆とは行かず波乱に満ちていたが歌手としての才能と実力は常に衰える事は無かった。
定番と言えば定番な成功したスターの光と影が描かれるが主に影の部分がメイン。光の部分は皆さん御存知の通りという事なのだろうけど、1本の映画として観た場合影の部分ばかりではしんどいし何より観ていて面白くはない。光輝いている所は今の時代色んな所で確認は出来るのでそちらで確認、そして課金をという事なのか。
今後待ち構えているであろうマイケル・ジャクソン伝記映画も影が多そう。ジャクソン5の時代から色々有ったみたいだし。
映画としてのクライマックスは日本でも今年公開されたドキュメンタリー『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』で観る事が出来る1972年に教会で行われたライブ。
そのライブにはアレサ・フランクリン自身と家族や周囲の人間にはどのような意味が有って、そしてどういった経緯が有ったのかが本作を観ればよく分かるがそれが分からなくても素晴らしいライブではある。
『モーリタニアン 黒塗りの記録』を観た。2021年、イギリス=アメリカ、2時間9分。
2011年に起きた米国同時多発テロの主要メンバーと米軍に見なされキューバのグアンタナモ基地に長期にわたり拘束されているモーリタニア人の男。軍及び政府による人権侵害として弁護する事となった女性弁護士はグアンタナモ基地で何が行われていたのか真相を調べようとするが国家の重要機密の壁が大きく立ちはだかる。
アメリカ国内での大規模テロという予測していなかった事態の決着を焦るあまりに暴走する政治家や軍隊。その暴走を唯一止める事が出来るのが司法、法律であり、その信念が揺らがない法律家もいるし残念ながらそうでない人もいると。
実際どうなのかは分からないがそういったダーティな所をきちんと自浄出来る良心がまだ残っているのが救いなのだろうと思う。
ジョディ・フォスターとベネディクト・カンバーバッジが裁判で対立する事となる法律家を演じる。実力派俳優の二人が並んで画面に映っている時の凄味と言うか引き付ける力が凄いなと感じた。
『メインストリーム』を観た。2021年、アメリカ、1時間34分。
何事かを成し遂げたいと漠然とした思いで大都会へと来たもののその何事かが見付けられないままの女性が同年代の男と知り合う。その才能に惚れこみその男を前面に押し出してユーチューバーとしてデビューする。
ユーチューバーの光と影を描く。ユーチューバーという職業が世に出てそんな年数経っていないと思うがもう影の部分が暴かれてしまうのはユーチューバーという職業が影の部分をさらけ出す事によって成功を収めているからだろうか。と考えるがユーチューブはよく見るけど専業ユーチューバーの方の番組はほとんど見ないのでよくは分からない。
ジャッカスのジョニー・ノックスヴィルが出演。ジャッカスがユーチューバーに与えた影響は計り知れないものが有ると思うがどうなんだろう?
ジャッカス最新作は来年アメリカで公開予定。
監督のジア・コッポラはフランシス・フォード・コッポラ監督のお孫さん。コッポラ一族からはジェイソン・シュワルツマンが出演。コッポラ一族の中にはニコラス・ケイジも当然含まれるが今の所は完全に独自路線。将来的にコッポラ一族を描いた映画も作られるんじゃないかと思う。その時に一族の中でニコラス・ケイジがどの様な扱いになるのかが見てみたい。
主演女優のマヤ・ホークはイーサン・ホークとユマ・サーマンの娘さん。
ローラさんはローラさんの役で出演しているが台詞は無し。コッポラ一族の映画ではソフィア・コッポラ監督の『ロスト・イン・トランスレーション』でマシュー南がマシュー南の役で出演していたのが思い出される。
フランシス・フォード・コッポラ監督作『地獄の黙示録』ではプレイメイト役で出演していたコリーン・キャンプが出演している。近年は個性派女優として出演機会を増やしているみたい。『ダイ・ハード3』の女性刑事のイメージのままだとどこに出ていたかは分からないが恐らくマヤ・ホーク演じる女の子に赤ん坊の格好をさせるコメディエンヌ役ではないかと思われる。
『アンテベラム』を観た。2020年、アメリカ、1時間46分。
アメリカ、綿花畑で奴隷として働かされている黒人たち。その中の一人の女性がこの現状を打ち破ってくれるものと皆は信じている。その彼女に瓜二つの女性は現代の女性解放論者として華々しく活躍をしていて昨夜も彼女に異を唱える年寄りを見事に論破していた。
宣伝で使われている"『ゲット・アウト』『アス』のプロデューサーが放つ"といった所だけが記憶に残りその後の"パラドックス・スリラー"は記憶に残っていなかった。なので本作はホラーなのだろうと勘違いしていた。『ゲット・アウト』も『アス』もホラーと言うよりかスリラーの方に近いのだけど。
ホラーにしてはそこまでの血みどろな惨劇が起こらず、淡々と言うかぶっちゃけ退屈な描写が続きこれはかなりの失敗作なのではと思っていた。しかしある時から突如一変して物語の真実が分かり始めると面白い。内容としては人種間の対立で深刻なのだけどそれをサスペンススリラーとしてよくこんな奇想な事思い付いたなと感心する。
これはやっぱり『ゲット・アウト』や『アス』が有ったからこそトリッキーな物語が成立したのかもしれないなと思う。
2009年の『プレシャス』で一躍有名となったガボレイ・シディベを久し振りに見た。『プレシャス』以来という事では無いけど。『プレシャス』でのイメージだと何よりもその存在感が凄いという感じだったけど、久し振りに見た本作では存在感はそのままで演技がかなり上手くなっている様に思えた。
幼い頃から歌手としての才能を花開かせてきたソウルの女王アレサ・フランクリンの半生。私生活は順風満帆とは行かず波乱に満ちていたが歌手としての才能と実力は常に衰える事は無かった。
定番と言えば定番な成功したスターの光と影が描かれるが主に影の部分がメイン。光の部分は皆さん御存知の通りという事なのだろうけど、1本の映画として観た場合影の部分ばかりではしんどいし何より観ていて面白くはない。光輝いている所は今の時代色んな所で確認は出来るのでそちらで確認、そして課金をという事なのか。
今後待ち構えているであろうマイケル・ジャクソン伝記映画も影が多そう。ジャクソン5の時代から色々有ったみたいだし。
映画としてのクライマックスは日本でも今年公開されたドキュメンタリー『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』で観る事が出来る1972年に教会で行われたライブ。
そのライブにはアレサ・フランクリン自身と家族や周囲の人間にはどのような意味が有って、そしてどういった経緯が有ったのかが本作を観ればよく分かるがそれが分からなくても素晴らしいライブではある。
『モーリタニアン 黒塗りの記録』を観た。2021年、イギリス=アメリカ、2時間9分。
2011年に起きた米国同時多発テロの主要メンバーと米軍に見なされキューバのグアンタナモ基地に長期にわたり拘束されているモーリタニア人の男。軍及び政府による人権侵害として弁護する事となった女性弁護士はグアンタナモ基地で何が行われていたのか真相を調べようとするが国家の重要機密の壁が大きく立ちはだかる。
アメリカ国内での大規模テロという予測していなかった事態の決着を焦るあまりに暴走する政治家や軍隊。その暴走を唯一止める事が出来るのが司法、法律であり、その信念が揺らがない法律家もいるし残念ながらそうでない人もいると。
実際どうなのかは分からないがそういったダーティな所をきちんと自浄出来る良心がまだ残っているのが救いなのだろうと思う。
ジョディ・フォスターとベネディクト・カンバーバッジが裁判で対立する事となる法律家を演じる。実力派俳優の二人が並んで画面に映っている時の凄味と言うか引き付ける力が凄いなと感じた。
『メインストリーム』を観た。2021年、アメリカ、1時間34分。
何事かを成し遂げたいと漠然とした思いで大都会へと来たもののその何事かが見付けられないままの女性が同年代の男と知り合う。その才能に惚れこみその男を前面に押し出してユーチューバーとしてデビューする。
ユーチューバーの光と影を描く。ユーチューバーという職業が世に出てそんな年数経っていないと思うがもう影の部分が暴かれてしまうのはユーチューバーという職業が影の部分をさらけ出す事によって成功を収めているからだろうか。と考えるがユーチューブはよく見るけど専業ユーチューバーの方の番組はほとんど見ないのでよくは分からない。
ジャッカスのジョニー・ノックスヴィルが出演。ジャッカスがユーチューバーに与えた影響は計り知れないものが有ると思うがどうなんだろう?
ジャッカス最新作は来年アメリカで公開予定。
監督のジア・コッポラはフランシス・フォード・コッポラ監督のお孫さん。コッポラ一族からはジェイソン・シュワルツマンが出演。コッポラ一族の中にはニコラス・ケイジも当然含まれるが今の所は完全に独自路線。将来的にコッポラ一族を描いた映画も作られるんじゃないかと思う。その時に一族の中でニコラス・ケイジがどの様な扱いになるのかが見てみたい。
主演女優のマヤ・ホークはイーサン・ホークとユマ・サーマンの娘さん。
ローラさんはローラさんの役で出演しているが台詞は無し。コッポラ一族の映画ではソフィア・コッポラ監督の『ロスト・イン・トランスレーション』でマシュー南がマシュー南の役で出演していたのが思い出される。
フランシス・フォード・コッポラ監督作『地獄の黙示録』ではプレイメイト役で出演していたコリーン・キャンプが出演している。近年は個性派女優として出演機会を増やしているみたい。『ダイ・ハード3』の女性刑事のイメージのままだとどこに出ていたかは分からないが恐らくマヤ・ホーク演じる女の子に赤ん坊の格好をさせるコメディエンヌ役ではないかと思われる。
『アンテベラム』を観た。2020年、アメリカ、1時間46分。
アメリカ、綿花畑で奴隷として働かされている黒人たち。その中の一人の女性がこの現状を打ち破ってくれるものと皆は信じている。その彼女に瓜二つの女性は現代の女性解放論者として華々しく活躍をしていて昨夜も彼女に異を唱える年寄りを見事に論破していた。
宣伝で使われている"『ゲット・アウト』『アス』のプロデューサーが放つ"といった所だけが記憶に残りその後の"パラドックス・スリラー"は記憶に残っていなかった。なので本作はホラーなのだろうと勘違いしていた。『ゲット・アウト』も『アス』もホラーと言うよりかスリラーの方に近いのだけど。
ホラーにしてはそこまでの血みどろな惨劇が起こらず、淡々と言うかぶっちゃけ退屈な描写が続きこれはかなりの失敗作なのではと思っていた。しかしある時から突如一変して物語の真実が分かり始めると面白い。内容としては人種間の対立で深刻なのだけどそれをサスペンススリラーとしてよくこんな奇想な事思い付いたなと感心する。
これはやっぱり『ゲット・アウト』や『アス』が有ったからこそトリッキーな物語が成立したのかもしれないなと思う。
2009年の『プレシャス』で一躍有名となったガボレイ・シディベを久し振りに見た。『プレシャス』以来という事では無いけど。『プレシャス』でのイメージだと何よりもその存在感が凄いという感じだったけど、久し振りに見た本作では存在感はそのままで演技がかなり上手くなっている様に思えた。
2021-11-09 20:59
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足
ところざわサクラタウンに『犬神家の一族』の足。
角川映画祭開催を記念しての期間限定での展示らしい。
すぐ近くに大魔神もいる。神社も有るし神つながりなのか。
こちらは展示期間は未定らしい。
角川映画祭開催を記念しての期間限定での展示らしい。
すぐ近くに大魔神もいる。神社も有るし神つながりなのか。
こちらは展示期間は未定らしい。
2021-11-09 14:27
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『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』 [映画クレヨンしんちゃん]
『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』を観た。2021年、日本、1時間44分。
エリート育成に力を入れる私立天下統一カスカベ学園に一週間の体験入学をする事になったカスカベ防衛隊の5人。みんなでエリートになる事を望んでいる風間くんの想いはやはりしんのすけたちには通じずその代わりに風間くんが吸ケツ鬼にお尻を嚙まれておバカになってしまう。
紅さそり隊の出番は残念ながら無し。出てもおかしくはなかったけど。
鬼義理旗
約3カ月の公開期間も終わりを迎える前日に滑り込みで2回目。
そして今の所のチョコエッグ全部。シークレットの画像載せちゃっても気にしないタイプ。
そろそろ店頭で見かけなくなってきたのでこちらも終わりか。
うんこくさいが一つだけなのでWコンプリートはならず。それを考えるとブタが1匹だけだった可能性(わたしはブタではない!)も有ったわけでブタが6匹出たのはラッキー(わたしはブタではない!)だったのかもしれないし、チョコエッグ、食玩沼の恐ろしさを感じずにはいられない。
映画は2回目も良かった。特にクライマックスの"焼きそばパン買ってこい決戦"の盛り上がりが素晴らしい。
風間くんは5歳児にして人は変わりゆくものと知っていて、その事を突き付けられたしんちゃんはそんなの知らない今の事しか分かんない。だって5歳だから。と、いつもの5歳だから理論で認めないけど否定もしない。でもしんちゃんだったらいつまでも変わらないのかもしれないなあと思える。もうアニメでは来年で30年間5歳児でい続けているわけだし。
エリート育成に力を入れる私立天下統一カスカベ学園に一週間の体験入学をする事になったカスカベ防衛隊の5人。みんなでエリートになる事を望んでいる風間くんの想いはやはりしんのすけたちには通じずその代わりに風間くんが吸ケツ鬼にお尻を嚙まれておバカになってしまう。
紅さそり隊の出番は残念ながら無し。出てもおかしくはなかったけど。
ティーズファクトリー クレヨンしんちゃん褒められる付箋 埼玉紅さそり隊 褒められる おもしろ文具 サイズ:約H57×W57mm
- 出版社/メーカー: ティーズファクトリー(T'S Factory)
- 発売日: 2021/12/10
- メディア: ホーム&キッチン
【映画】クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園 マサオくん 鬼義理 トレーナー
- 出版社/メーカー: クレヨンしんちゃん
- メディア: ウェア&シューズ
鬼義理旗
【映画】クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園 ハシビロコウ風間くん 長袖Tシャツ
- 出版社/メーカー: クレヨンしんちゃん
- メディア: ウェア&シューズ
約3カ月の公開期間も終わりを迎える前日に滑り込みで2回目。
そして今の所のチョコエッグ全部。シークレットの画像載せちゃっても気にしないタイプ。
そろそろ店頭で見かけなくなってきたのでこちらも終わりか。
うんこくさいが一つだけなのでWコンプリートはならず。それを考えるとブタが1匹だけだった可能性(わたしはブタではない!)も有ったわけでブタが6匹出たのはラッキー(わたしはブタではない!)だったのかもしれないし、チョコエッグ、食玩沼の恐ろしさを感じずにはいられない。
映画は2回目も良かった。特にクライマックスの"焼きそばパン買ってこい決戦"の盛り上がりが素晴らしい。
風間くんは5歳児にして人は変わりゆくものと知っていて、その事を突き付けられたしんちゃんはそんなの知らない今の事しか分かんない。だって5歳だから。と、いつもの5歳だから理論で認めないけど否定もしない。でもしんちゃんだったらいつまでも変わらないのかもしれないなあと思える。もうアニメでは来年で30年間5歳児でい続けているわけだし。
2021-11-08 17:43
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『ザ・プレイヤー』 [映画]
『ザ・プレイヤー』を観た。1992年、アメリカ、2時間4分。
ハリウッドの大手映画会社で脚本部門を担当する重役のグリフィン・ミル。他社の脚本部門を担当していたライバルが引き抜かれてやって来た事で自分の立場が危うくなりその上何者かに脅迫を受けていた。今の会社内での状況から大事にしたくないミルは独自に解決しようと思い当たる脚本家に話をつけに行く。
新文芸坐にて。一夜限りのレイトショー。
ネタバレ有。
日本公開は1993年。前年のアメリカでの公開時から、しばらくハリウッド映画界では低迷していたロバート・アルトマン監督の華々しい復活作とされていて、それまでロバート・アルトマン監督の作品を観ていなかったのにどれだけ面白いんだろうと勝手な期待を膨らませて観た所今イチピンと来なかった。という印象で今に至る。
30年近くぶりに観てもその印象は映画を観ている間は変わりなかったが、それはハリウッド映画業界の内幕モノとしてだけで観ていたからなのかもしれない。確かにその通りの内幕モノでチョイ役で出てくる映画スター達も豪華でそれなりには面白いのだけどそこまで高評価を得るほどの作品だろうかとも思っていた。しかし最後の方になってもしかしたら内輪ウケを狙った作品ではないのかもと考え直した。結局映画の中では明らかにされなかった脅迫者が何者だったのか。それを考えると主人公のミルは脅迫によって運命を動かされたわけで、脅迫をシナリオと考えれば誰かの書いたシナリオによって運命が決められてしまう。それで今回は一応ハッピーエンドだったけど誰かの考え一つでバッドエンドになったのかもしれない。
シナリオによって運命が決まってしまうのは映画の中の登場人物なのだから当然だけども、それは映画の中だけの事では無くて、現実の世界でも人は人それぞれの人生のシナリオを書いていてそれが当人だけではなく意図していなくても他の誰か、身近にいる人だけではなく全く知らない遠い国の誰かに影響を及ぼす事も有るかもしれないわけで、つまりは一人の人間の人生は本人の書いたシナリオだけで完成するのではなく過去も含めて世界中の他の誰かが書いたシナリオと複雑に絡み合ってぶつかったり拒否反応を起こしたりして完成するのだ。だから自分の書いたシナリオ通りに行くとは限らないし、時にはとんでもない奇跡と呼べるような事も起こり得る。という事なのかもしれないなあと思った。そういった奥の深い作品だったとしたらそれは高い評価を受けるのも納得出来る。
ハリウッドの大手映画会社で脚本部門を担当する重役のグリフィン・ミル。他社の脚本部門を担当していたライバルが引き抜かれてやって来た事で自分の立場が危うくなりその上何者かに脅迫を受けていた。今の会社内での状況から大事にしたくないミルは独自に解決しようと思い当たる脚本家に話をつけに行く。
新文芸坐にて。一夜限りのレイトショー。
ネタバレ有。
日本公開は1993年。前年のアメリカでの公開時から、しばらくハリウッド映画界では低迷していたロバート・アルトマン監督の華々しい復活作とされていて、それまでロバート・アルトマン監督の作品を観ていなかったのにどれだけ面白いんだろうと勝手な期待を膨らませて観た所今イチピンと来なかった。という印象で今に至る。
30年近くぶりに観てもその印象は映画を観ている間は変わりなかったが、それはハリウッド映画業界の内幕モノとしてだけで観ていたからなのかもしれない。確かにその通りの内幕モノでチョイ役で出てくる映画スター達も豪華でそれなりには面白いのだけどそこまで高評価を得るほどの作品だろうかとも思っていた。しかし最後の方になってもしかしたら内輪ウケを狙った作品ではないのかもと考え直した。結局映画の中では明らかにされなかった脅迫者が何者だったのか。それを考えると主人公のミルは脅迫によって運命を動かされたわけで、脅迫をシナリオと考えれば誰かの書いたシナリオによって運命が決められてしまう。それで今回は一応ハッピーエンドだったけど誰かの考え一つでバッドエンドになったのかもしれない。
シナリオによって運命が決まってしまうのは映画の中の登場人物なのだから当然だけども、それは映画の中だけの事では無くて、現実の世界でも人は人それぞれの人生のシナリオを書いていてそれが当人だけではなく意図していなくても他の誰か、身近にいる人だけではなく全く知らない遠い国の誰かに影響を及ぼす事も有るかもしれないわけで、つまりは一人の人間の人生は本人の書いたシナリオだけで完成するのではなく過去も含めて世界中の他の誰かが書いたシナリオと複雑に絡み合ってぶつかったり拒否反応を起こしたりして完成するのだ。だから自分の書いたシナリオ通りに行くとは限らないし、時にはとんでもない奇跡と呼べるような事も起こり得る。という事なのかもしれないなあと思った。そういった奥の深い作品だったとしたらそれは高い評価を受けるのも納得出来る。
2021-11-07 20:25
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のろのろ、じたばた
現時点での個人的ドラえもんベスト3(順不同)、『ドラえもんだらけ』(てんとう虫コミックス5巻)、『好きでたまらニャい』(7巻)、そして『のろのろ、じたばた』(5巻)。
その『のろのろ、じたばた』のグッズが新発売。
「マスキングロールステッカー」
無駄遣いして無地のポストカードに貼ってみた。
その『のろのろ、じたばた』のグッズが新発売。
「マスキングロールステッカー」
無駄遣いして無地のポストカードに貼ってみた。
2021-11-06 22:53
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シネマ★シネマ★シネマ 1995年 4 [シネマ★シネマ★シネマ]
映画紹介
"FEAST OF JULY" 『七月の宴』
監督 : クリストファー・メノール
製作総指揮 : イスマイル・マーチャント
出演 : エンベス・デイヴィッツ、ベン・チャップリン、ジェームズ・ピュアフォイ
(ジェームズ・アイヴォリーが監督ではないみたい)
"NOW AND THEN" 『Dearフレンズ』
監督 : レスリー・リンカ・グラッター
出演 : デミ・ムーア、ギャビー・ホフマン、ロージー・オドネル、クリスティーナ・リッチ、メラニー・グリフィス、ソーラ・バーチ、リタ・ウィルソン、アシュリー・アストン・ムーア
"GET SHORTY" 『ゲット・ショーティ』
製作総指揮・監督 : バリー・ソネンフェルド
製作・出演 : ダニー・デヴィート
出演 : ジョン・トラヴォルタ、レネ・ルッソ、ジーン・ハックマン、デニス・ファリーナ、デルロイ・リンド-、ジェームズ・ガンドルフィーニ
全米興行成績トップ10
"STRANGE DAYS" 『ストレンジ・デイズ/1999年12月31日』(公開2週目)
"JADE" 『ジェイド』
の2本が初登場。
2021-11-03 18:08
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『ある用務員』『レジェンド・オブ・ドラゴン 鉄仮面と龍の秘宝』『DUNE/デューン 砂の惑星』『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』『ハロウィンKILLS』 [映画]
『ある用務員』を観た。2020年、日本、1時間26分。
暴力団組長である父が殺され父の義兄弟の元で育てられた男は現在ある高校の用務員となっていた。
池袋シネマロサにて。
アクション映画のアクションとしては正攻法で真面目なアクション。
とんでもない身体能力だったり、離れればパンチやキックがキレキレで掴んだら思いっきり投げ飛ばしたり、一歩間違えば命取りのシチュエーションだったり、アクション映画ではそういうのを見て度肝を抜かれたい。
そういうのを見せてくれるアクションスターの不在を感じた。将来のアクションスターはいたのかもしれない。
『レジェンド・オブ・ドラゴン 鉄仮面と龍の秘宝』を観た。2019年、ロシア=中国=アメリカ、2時間。
天上にいる龍の睫毛から伸び落ちて生まれる極上の茶葉は世界各地で人々を魅了していた。その利権を狙う者達によって茶葉を管理する者は追放される。略奪者によって収穫は進められるが管理は疎かにされ睫毛は伸び放題になりその重みで瞳は閉じられ龍は眠りにつく事となった。
シネマート新宿、のむコレ'21にて。
物語の始まり、龍からの授かり物である茶葉のくだりは奇想で面白いなと思った。
本作は続編で前作は日本では劇場公開されなかったがジャッキーとシュワちゃんの二大アクションスター初共演作品という事で劇場公開された。と言ってもかなり限定的な公開なのは寂しいけれどそれもやむ無しと思えてしまう作品の出来ではあった。
二大アクションスターの共演シーンは当然とても嬉しかったし面白かったけど二人とも主役ではないのであまり特に関係の無いところで活躍されても話の流れ的にはよろしくない。作品の不出来が二人だけのせいでは無いけれど。
ルトガー・ハウアーの遺作らしいという事は後になって知ったがそれよりもまずどこに出てたのか分からなかった。チャールズ・ダンスはすぐ分かる。
IMDbで役名を見るとambassadorとあるので大使だろうか。そう言えばそんな人もいたかなあという感じで遺作なのに寂しい。
『DUNE/デューン 砂の惑星』を観た。2020年、アメリカ、2時間35分。
帝国の皇帝の命により貴重な香料が採取出来る唯一の惑星の管理を任された一族は複雑な陰謀が絡み合っている事を知りながらその地へと赴く。
SF映画としての派手な見せ場というのはあまり無いが映像は重厚でそして物語はSF歴史政治劇といった感じで見応えが有った。でも内容はあまり理解出来ていないのかもしれない。作品世界で使われる単語や固有名詞は全く覚えられないし。
あの星はどうやって酸素が生成されているんだろう?酸素も香料によってなのだろうか?
作品世界の中でどうやってオーニソプター(羽ばたき機)が飛行手段として実用化されていったのかも知りたい所。
しかしなんと言っても今をときめくティモシー・シャラメの王子様っぷりが素晴らしい。時に悩み憂い、時に無邪気に振る舞う王子様。
そして王子様の周りを取り囲むイケメンおじ様達。これはもう間違いなく薄い本界隈の住人達の妄想力がビッグバンして無限に拡がり無数に星の数ほどの薄い本が作り続けていかれる事が容易に想像される。
『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』を観た。2021年、アメリカ、2時間1分。
父親を殺した相手への復讐を誓った男だったがその相手を探しだす術は持ち合わせていなかった。人探しの術を持った人物にスカウトされ復讐相手を探し出す交換条件として漁港で働きそこで知り合った忍者の末裔と共に日本へと向かう。
日本で作られた予告とは大分雰囲気は違ったが東宝東和配給となればそういう事にも東宝東和だからなと納得出来てしまう世代でむしろ懐かしささえ感じられる。
意外と言っては失礼だけど意外とちゃんとしている。日本を描く上でヘンと言えてしまう所も有るには有るが、それは間違いなのではなくて解釈の違いなのではないかと思う。正しい描き方も分かった上で多少間違ってても面白い方を選んだのではないだろうか。その方が本作の様なエンターテインメント作品では正しい。
『G.I.ジョー』の中での人気キャラクター二人が誕生する物語。
一人は前作でイ・ビョンホンが演じていたのは憶えている。
本作でその役を演じているアンドリュー・コージも良かった。声が渋くてカッコいい。
アクション監督は谷垣健治さん。カメラワークは撮影監督の方なのだろうけどアクションとカメラワークの連係が上手くとれていて肉体によるアクションとそのアクションをしている場所、ビル街だったり森林だったりを映し出すカメラのアクションが一体となっていてアクションシーンのスケールの大きさも出ていたと思う。
谷垣さん以外にも日本人のスタッフの方が大勢参加されていた様でスタッフロールをいつもの様にボーッと眺めているといつもはほぼ全部外国人の名前の中にたまに日本人の名前を見付けてちょっと嬉しいのに日本人の名前がズラズラと流れていて大分嬉しかった。
ただ、その様な作品でも日本ではヒットしないという。折角日本版の予告も頑張ってたし、上映も吹替え版を多めにしたのにもかかわらず。全くの部外者ながら無念。
『ハロウィンKILLS』を観た。2021年、アメリカ、1時間46分。
2018年のハロウィンの夜。ブギーマンことマイケル・マイヤーズは燃やし尽くされたかに思われたが消防隊が到着してしまう。
マイケル・マイヤーズの復活を知った町の住人達は1978年から続く恐怖の呪縛を自らの手で解くために戦う事を決意する。
前作の直後からの続き。なので時代設定は2018年のまま。
とにかく何をやってもマイケル・マイヤーズが死なない。その理由はマイケル・マイヤーズが死と死への恐怖の概念であるからなのだろうと思う。その概念が具現化実体化しているがそもそもが人間が持っている死に対しての概念なので人間がいる限り消え去る事はない。
ではどうやって決着をつけるのか。アメリカでは来年のまたハロウィン時期に公開予定の次回作で完結だとか。
想像する所では、今回は前作もそうだったけどマイケル・マイヤーズと戦う事を選んで結局失うものが多かったわけで、そうなると死と死への恐怖の概念であるマイケル・マイヤーズを受け入れる事で成仏させるというある意味宗教的な方向に行くしかないのかもしれない。その方が元々のハロウィンが行われる意味、死者を受け入れそして送り出すという事になるのでは。ハロウィンはキリスト教の宗教儀式では無いのでそこにキリスト教が絡んでくるのかも。
そして大団円・・・と思わせてやっぱりマイケル・マイヤーズ復活。死と死への恐怖を司る神としての復活だったらそれも違う意味で大団円なのかもしれない。
暴力団組長である父が殺され父の義兄弟の元で育てられた男は現在ある高校の用務員となっていた。
池袋シネマロサにて。
アクション映画のアクションとしては正攻法で真面目なアクション。
とんでもない身体能力だったり、離れればパンチやキックがキレキレで掴んだら思いっきり投げ飛ばしたり、一歩間違えば命取りのシチュエーションだったり、アクション映画ではそういうのを見て度肝を抜かれたい。
そういうのを見せてくれるアクションスターの不在を感じた。将来のアクションスターはいたのかもしれない。
『レジェンド・オブ・ドラゴン 鉄仮面と龍の秘宝』を観た。2019年、ロシア=中国=アメリカ、2時間。
天上にいる龍の睫毛から伸び落ちて生まれる極上の茶葉は世界各地で人々を魅了していた。その利権を狙う者達によって茶葉を管理する者は追放される。略奪者によって収穫は進められるが管理は疎かにされ睫毛は伸び放題になりその重みで瞳は閉じられ龍は眠りにつく事となった。
シネマート新宿、のむコレ'21にて。
物語の始まり、龍からの授かり物である茶葉のくだりは奇想で面白いなと思った。
本作は続編で前作は日本では劇場公開されなかったがジャッキーとシュワちゃんの二大アクションスター初共演作品という事で劇場公開された。と言ってもかなり限定的な公開なのは寂しいけれどそれもやむ無しと思えてしまう作品の出来ではあった。
二大アクションスターの共演シーンは当然とても嬉しかったし面白かったけど二人とも主役ではないのであまり特に関係の無いところで活躍されても話の流れ的にはよろしくない。作品の不出来が二人だけのせいでは無いけれど。
ルトガー・ハウアーの遺作らしいという事は後になって知ったがそれよりもまずどこに出てたのか分からなかった。チャールズ・ダンスはすぐ分かる。
IMDbで役名を見るとambassadorとあるので大使だろうか。そう言えばそんな人もいたかなあという感じで遺作なのに寂しい。
『DUNE/デューン 砂の惑星』を観た。2020年、アメリカ、2時間35分。
帝国の皇帝の命により貴重な香料が採取出来る唯一の惑星の管理を任された一族は複雑な陰謀が絡み合っている事を知りながらその地へと赴く。
SF映画としての派手な見せ場というのはあまり無いが映像は重厚でそして物語はSF歴史政治劇といった感じで見応えが有った。でも内容はあまり理解出来ていないのかもしれない。作品世界で使われる単語や固有名詞は全く覚えられないし。
あの星はどうやって酸素が生成されているんだろう?酸素も香料によってなのだろうか?
作品世界の中でどうやってオーニソプター(羽ばたき機)が飛行手段として実用化されていったのかも知りたい所。
しかしなんと言っても今をときめくティモシー・シャラメの王子様っぷりが素晴らしい。時に悩み憂い、時に無邪気に振る舞う王子様。
そして王子様の周りを取り囲むイケメンおじ様達。これはもう間違いなく薄い本界隈の住人達の妄想力がビッグバンして無限に拡がり無数に星の数ほどの薄い本が作り続けていかれる事が容易に想像される。
『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』を観た。2021年、アメリカ、2時間1分。
父親を殺した相手への復讐を誓った男だったがその相手を探しだす術は持ち合わせていなかった。人探しの術を持った人物にスカウトされ復讐相手を探し出す交換条件として漁港で働きそこで知り合った忍者の末裔と共に日本へと向かう。
日本で作られた予告とは大分雰囲気は違ったが東宝東和配給となればそういう事にも東宝東和だからなと納得出来てしまう世代でむしろ懐かしささえ感じられる。
意外と言っては失礼だけど意外とちゃんとしている。日本を描く上でヘンと言えてしまう所も有るには有るが、それは間違いなのではなくて解釈の違いなのではないかと思う。正しい描き方も分かった上で多少間違ってても面白い方を選んだのではないだろうか。その方が本作の様なエンターテインメント作品では正しい。
『G.I.ジョー』の中での人気キャラクター二人が誕生する物語。
一人は前作でイ・ビョンホンが演じていたのは憶えている。
本作でその役を演じているアンドリュー・コージも良かった。声が渋くてカッコいい。
アクション監督は谷垣健治さん。カメラワークは撮影監督の方なのだろうけどアクションとカメラワークの連係が上手くとれていて肉体によるアクションとそのアクションをしている場所、ビル街だったり森林だったりを映し出すカメラのアクションが一体となっていてアクションシーンのスケールの大きさも出ていたと思う。
谷垣さん以外にも日本人のスタッフの方が大勢参加されていた様でスタッフロールをいつもの様にボーッと眺めているといつもはほぼ全部外国人の名前の中にたまに日本人の名前を見付けてちょっと嬉しいのに日本人の名前がズラズラと流れていて大分嬉しかった。
ただ、その様な作品でも日本ではヒットしないという。折角日本版の予告も頑張ってたし、上映も吹替え版を多めにしたのにもかかわらず。全くの部外者ながら無念。
『ハロウィンKILLS』を観た。2021年、アメリカ、1時間46分。
2018年のハロウィンの夜。ブギーマンことマイケル・マイヤーズは燃やし尽くされたかに思われたが消防隊が到着してしまう。
マイケル・マイヤーズの復活を知った町の住人達は1978年から続く恐怖の呪縛を自らの手で解くために戦う事を決意する。
前作の直後からの続き。なので時代設定は2018年のまま。
とにかく何をやってもマイケル・マイヤーズが死なない。その理由はマイケル・マイヤーズが死と死への恐怖の概念であるからなのだろうと思う。その概念が具現化実体化しているがそもそもが人間が持っている死に対しての概念なので人間がいる限り消え去る事はない。
ではどうやって決着をつけるのか。アメリカでは来年のまたハロウィン時期に公開予定の次回作で完結だとか。
想像する所では、今回は前作もそうだったけどマイケル・マイヤーズと戦う事を選んで結局失うものが多かったわけで、そうなると死と死への恐怖の概念であるマイケル・マイヤーズを受け入れる事で成仏させるというある意味宗教的な方向に行くしかないのかもしれない。その方が元々のハロウィンが行われる意味、死者を受け入れそして送り出すという事になるのでは。ハロウィンはキリスト教の宗教儀式では無いのでそこにキリスト教が絡んでくるのかも。
そして大団円・・・と思わせてやっぱりマイケル・マイヤーズ復活。死と死への恐怖を司る神としての復活だったらそれも違う意味で大団円なのかもしれない。
2021-11-03 10:45
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