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『ウォーハント 魔界戦線』『アネット』 [映画]

『ウォーハント 魔界戦線』を観た。2022年、アメリカ、1時間32分。
1945年、第2次世界大戦末期。連合軍輸送機がドイツ領内で不可解な現象により墜落。機密文書を回収するため精鋭部隊が送り込まれるが墜落現場のその森でも不可解な現象が起こり部隊は惑わされる。

ある任務のため森(ジャングル)の中を進む精鋭部隊。となるとどうしても『プレデター』を想起する。
プレデターは外星人でモンスターにも分類されると思うが本作は魔女なので結末が異なる。モンスターは力ずくでなんとか倒す事が出来るが、魔女は悪魔と同じでどうにかこうにか倒したと思ってもそれも幻惑であったり後々復活したりする。本作の魔女は不死ではあるけど一応倒されたという事にはなっていてもそれはその場面では黒焦げになっただけで何かまた術を使えば復活する。そういう意味での不死なのだと思う。
という事は分ってはいるつもりだけど本作の結末はどういう事なのか悩む。単純に見た通りの事が起こっただけなのか?実はあの人物も魔女の系列、魔女と人間のハーフだったりするのか?と考えられなくもない。ハーフだったとして人間側の立場なのか魔女側なのか。魔女側だとすると人間側に忍び込んだスパイという事で戦時中という設定にも合ってくる。
どういう事だったのかが明かされる続編を見込んで謎を残しての結末だったのだろうか。



『アネット』を観た。2021年、フランス=ドイツ=ベルギー=日本、2時間20分。
挑発的な言動で話題のコメディアンのヘンリーは世界的オペラ歌手アンと結婚する。周囲からは不釣り合いと思われていたが二人はお互いに惹かれ合いやがて娘のアネットが誕生する。

池袋シネマ・ロサにて。

レオス・カラックス監督作品は初めて観る。天才、鬼才とも評されているだけあって思い切った事をやってのける人なのだなあと思った。
公式サイトなどのあらすじを見るとヘンリーとアンの仲は娘が生まれた事によって変化する。とあるが、それはどうなのかと思う。それ以前にただ単にヘンリーが破滅的なだけだと思う。映画の冒頭(最後にも)にレオス・カラックス監督自身が登場していて一緒にいたのは実の娘さんらしい。実の娘さんを出している作品で愛し合っていた二人の関係が壊れたのは娘が生まれたから。という話にするだろうか?鬼才ならするか。
父親があんなだったけど娘は立派に成長した。とレオス・カラックス監督が自分の身を振り返ったりしただけなのか。

破滅的な人物を演じたアダム・ドライヴァーが良かった。スタンダップコメディアン役で舞台でのショーを見事に演じ切っている。そのショーがコメディとして面白かったのかはよく分からなかったけど。
エンドクレジットでアダム・ドライヴァーがクリス・ロックへの謝意を示しているけど舞台についてアドバイスを受けたのだろうか。

古舘寛治さんが出ているのを知らなかったので驚いた。英語でお芝居をしていてミュージカルなので歌唱もしていた。
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