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『Rodeo ロデオ』『雄獅少年/ライオン少年』 [映画]

『Rodeo ロデオ』を観た。2022年、フランス、1時間45分。
バイクを愛するジュリアは自分のバイクを盗まれた腹いせにフリマアプリに出品されたバイクを盗み乗り回す。
バイカー集団"クロスビトゥーム"は安く仕入れたバイクを違法に改造し販売して生計を立てていた。"クロスビトゥーム"と知り合ったジュリアは高価な人気車を盗む事で一目置かれるようになるがその事を気に食わないメンバー達もいた。ジュリアが勝ち気な女性である事も理由の一つとなっていた。

『ワイルド・スピード』の1作目みたいな感じではある。BBQはしないし潜入捜査モノでもないけど。『ワイルド・スピード』も昔はこんな感じの町にいる不良達のいざこざの話であったなあと懐かしんだりもした。
でも『ワイルド・スピード』1作目よりもノワールな雰囲気を醸していて、破滅に向かって一直線といった感じで観ていて不安になる。これが『預言者』などのジャック・オーディアール監督作品なら不安にさせておいてその不安を裏切ってくれるのがほぼ分かっているので安心できるのだけど。
不安にさせるほどの緊迫感も有ったという事で、しかし、その不安にさせておいた結末がどういう事だったのかはよく分からなかった。ジュリアはゴーストライダーになったのか?


K's cinemaにて。K's cinemaもオンライン予約が出来るようになっていて入場もQRコード。TOHOシネマズもこの間行ったらQRコード入場になっていた。
シネマロサはどうするんだろう?



『雄獅少年/ライオン少年』を観た。2021年、中国、1時間44分。
都会に出稼ぎに行って数年帰郷していない両親を驚かせるために獅子舞の大会に出る事を決めた18才のチュン。しかし本選に出るためには今のままのチュンではひ弱過ぎた。

中国製のCGアニメを正直なめ過ぎていた。とんでもないクオリティで尚且つオリジナリティも有る。
とにかく獅子舞のもふもふっぷりがCGとは思えない。
そして人間の髪型にもこだわりが見られる。

物語は胸熱。個人的な一番の胸熱ポイントは、チュンはこれまで色々な事を自分には無理と諦めてきて、獅子舞においても諦めかけた時に「それでも李白(りはく)の言葉が胸を熱くさせるのは何故だ?」といった様な思いで自分を奮い立たせる。
李白が誰なのかは知らなかったので戦国武将なのかと思ったが後で調べたら唐の時代の中国詩の詩人で超有名な人という事。
なぜそこでチュンは李白の詩で自分を奮い立たせたのか?李白の詩はそこまで胸熱にさせるものなのか?という事は正直分からないけど、ひ弱で何事にも諦めがちなチュンが困難な事に敢えて立ち向かっていく決意をさせるのが遠い昔の李白の言葉であったというのが何故か観ているこちらの胸も熱くさせた。
李白の役割は奮い立たせるまで。あとは自分次第という事か。

そしてクライマックスの一場面でクレヨンしんちゃんみがモーレツに爆上がりするのが個人的には楽しかった。賛否と言うか好みが分かれる所ではないかと思うが。
師匠の髪形が天然パーマみたいな感じなのはその前フリだったのかもしれない。
6月16日(金)公開『青いカフタンの仕立て屋』に出ている男の人とも髪型、髪質が似ているなあと思う。


中國の獅子舞と言えば何と言ってもジャッキーの映画。と言いながら『ドラゴンロード』だと思っていたが『ヤング・マスター/師弟出馬』だったけども。
本作の言語は広東語っぽいなあと思いつつ北京語なのかよく分からなかったけど広東省での話という事で多分広東語。北京語、広東語だけでなくもっと色々の各地の言語が有るらしい。方言みたいなものなのか。
年代は獅子舞大会開催のチラシに2005年(2006年か)と書かれていた様な気がする。広東語で2005年頃という所に何か意味が有る様にも思えてしまう。
田舎の人たちは昔ながらの生活を続ける一方で都会は近代化へと進んでいる。そして田舎の人は都会に出稼ぎに出なければ生活がままならず、大きな怪我を負っても手厚い保障が有るわけでも無いという状況。都会と田舎、富裕層と貧困層、人口の割合はどれくらいなのだろう?チュンは田舎の貧困層という事になるが心の中に獅子を抱けば決して屈しはしない!という事か。
2005年くらいが中国内での格差が大きく出始めた頃なのか?多分貧困層と呼ばれる人たちの方が多いのだろうと思う。その人たちの物語でも有るのだろう。
李白も暮らしは決して楽ではなかったと伝えられている。チュンはそこにも共感をしていたのかも。
偉人である李白、そして伝統芸である獅子舞を隠れ蓑として中国の現状を描いているのかも。
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シネマ★シネマ★シネマ 1997年 20 [シネマ★シネマ★シネマ]



作品紹介
"CON AIR" 『コン・エアー』
監督 : サイモン・ウェスト
出演 : ニコラス・ケイジ、ジョン・キューザック、ジョン・マルコヴィッチ、ヴィング・レイムス、モニカ・ポッター、コルム・ミーニイ

"ROUGH MAGIC" 『ラフ・マジック』
監督・脚本 : クレア・ペプロー
出演 : ブリジット・フォンダ、ラッセル・クロウ、ジム・ブロードベント

"BUDDY" 『バディ』


全米興行成績トップ10
"TIL THERE WAS YOU" 『あなたに逢えるその日まで・・・』

"TRIAL AND ERROR"

"GONE FISHIN'" 『ゴーン・フィッシン′』
監督 : クリストファー・ケイン
出演 : ジョー・ペシ、ダニー・グローヴァー、ロザンナ・アークエット

の3本が初登場。


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シネマ★シネマ★シネマ 1997年 19 [シネマ★シネマ★シネマ]



作品紹介
"BUDDY" 『バディ』
監督・原案・脚本 : キャロライン・トンプソン
製作総指揮 : フランシス・フォード・コッポラ
出演 : レネ・ルッソ、ロビー・コルトレーン、アラン・カミング、ポール・ルーベンス

"BRASSED OFF" 『ブラス!』
監督・脚本 : マーク・ハーマン
出演 : ピート・ポスルスウェイト、ユアン・マクレガー、タラ・フィッツジェラルド

"TRIAL AND ERROR"
製作・監督 : ジョナサン・リン
出演 : ジェフ・ダニエルズ、マイケル・リチャーズ、シャーリーズ・セロン、オースティン・ペンドルトン


全米興行成績トップ10
"ADDICTED TO LOVE" 『恋におぼれて』

"THE LOST WORLD: JURASSIC PARK" 『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』

の2本が初登場。


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"TRIAL AND ERROR"は日本ではソフト化もされていないみたい。監督は『いとこのビニー』のジョナサン・リン。
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『いとこのビニー』でダメな弁護士役で出ていたオースティン・ペンドルトンが判事役で出ている。
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『最後まで行く』『モリコーネ 映画が恋した音楽家』 [映画]

『最後まで行く』を観た。2023年、日本、1時間58分。
年末の愛知県。刑事の工藤は危篤の母親の元に向かおうとするが人影のない雨の夜道で人をはね殺してしまう。刑事課ぐるみの裏金疑惑が週刊紙にスクープされその尻拭いを押し付けられて焦っていた工藤は死体を車のトランクに入れ隠蔽を図ろうとする。

韓国映画で邦題が同名の『最後まで行く』のリメイク作品。
タイトルは一緒で話も序盤はほぼ同じだけど途中から大きく変わる。日本映画ならではの感動作では無い所は良かったがただ最後はどういう事なのかよく分からなかった。最後はどこに行ったんだろう?
クライマックスシーンは墓場であの墓場は実際に存在するのだろうか?存在するにしてもそんな所でアクションをやっていいものなのか。お祓いはしたのか。実際には存在しなくてあのスケールで作り込んだのだとしたら日本映画界もやる時はやるなあとその労力に尊敬する。
で、クライマックスシーンを墓場にしたのは話の流れという事も有るだろうけどセルジオ・レオーネ監督、クリント・イーストウッド主演のマカロニ・ウェスタン『夕陽のガンマン』、そして善玉(ではないかもしれない)、悪玉、卑劣漢の三人の男の物語として『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』からの影響が有ったりするのだろうか?そこを踏まえればラストの意味も理解出来るのか。『夕陽のガンマン』も『続・夕陽のガンマン』もあんまり詳しくは覚えていない。

主演の岡田准一さんの顔芸が面白かった。本作はコメディにも分類されているよう。
岡田さんが分かりやすい顔芸とすると綾野剛さんはそれに対して細かい顔芸をしていてそれもさすがだった。

7月には台湾映画『一秒先の彼女』のリメイク作品が『一秒先の彼』として公開される。
監督が山下敦弘監督で男の方の主演は岡田将生さん。『天然コケッコー』以来16年振りの一緒のお仕事だとか。
オリジナルとは男女逆転されているという事でどんな感じになるのか。








『モリコーネ 映画が恋した音楽家』2022年、イタリア、2時間37分。

新文芸坐でエンニオ・モリコーネが音楽監督をした作品を特集上映される中で本作も上映された。
ロードショーの時は観ようと思いながら先延ばしにしていたら上映が終わってしまった。上映時間がちょっと長いなと思ったのも先延ばしにしていた理由。
クリント・イーストウッドもインタビューに出ているという事でその姿も見ておきたかった。
しかしながら途中で寝た。去年は居眠りしたのが二桁になり過去最高を記録したけど今年はまだ一本も無かった。この日は本作でなくてもどんな映画でも寝てたかもしれない体調ではあった事は言い訳か。
一回寝て、丁度イーストウッドが出ているマカロニ・ウェスタンの所で目が覚めてそこからまたしばらくしたら寝て、『アンタッチャブル』の時には起きていたので一応満足はしている。そこから最後までは観た。映画館で観て二度寝したのも初めてで、二度寝しながら最後まで観たのも自分としては珍しい。

居眠りしておきながら言える事ではないかもしれないが、エンニオ・モリコーネは映画音楽に対してそこまでの思い入れは無かった様なのが残念ではあった。
でも確かに音楽をちゃんと勉強をしてその理論をしっかりと理解していたモリコーネからすると、純粋音楽という言葉も使われていた音楽のための音楽に対して映画音楽はあくまで映画の一部に過ぎず、自分が意図していた様に使われない事や使われるシーンに合うような音楽も作らなければならなくて、そしてその仕事を賞賛されたり批難されたりしたらそう手離しに映画音楽を心から純粋に愛する事も出来ずに複雑な心境だったんだろうかなと思う。
自分としてもモリコーネの音楽には素晴らしい音楽が有る一方で、作曲をした全てを聴いたわけではないけど似た様な音楽も有るなあとは思っていた。その理由は仕事量の多さに有る。との様な事も本作の中で触れられていた。あの映画のあの音楽みたいなのをという発注も有ったみたいだからそれは似るのも仕方ないのか。
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『65/シックスティ・ファイブ』『ロング・グッドバイ』 [映画]

『65/シックスティ・ファイブ』を観た。2023年、アメリカ、1時間33分。
高度な文明を持つ惑星ソマリス。往復で2年間に渡る宇宙探査からの帰途の途中小惑星帯に遭遇。パイロットがコールドスリープから目覚め手動操作で回避しようとするが機体は激しく損傷、航行不能となりある惑星に不時着する。そこは恐竜達の星だった。

最初に高度な文明を持った惑星が存在するとの説明が有る。映画を観た後にあらすじを読むと宇宙を長距離航行中にトラブルに遭ってそして辿り着いたのが6500万年前の恐竜天国時代の地球だった。みたいな感じで、その感じだと6500万年前にタイムスリップしたとも取れる。
コールドスリープの途中でタイムスリップしていた可能性も有るけど、でもタイムスリップでは無いとは思う。6500万年前に現在の地球よりも遥かに高度な文明を持った人類(人類?地球に存在する人類に姿形がとてもよく似てはいる。何故か言語も英語を話すが文字は違うっぽい。)が6500万年後の現在ではどうなっているのかが気になってそっちも面白い。今度の事から6499万年後位にまた地球にやって来てさらに進化した超高度な文明で色んな事をして、それを目の当たりにしたまだ文明が発達していない地球の人類は奇跡を起こす神と崇めたとか。そして現在、その地球外人類は神目線で地球の人類の行いをただ眺めている。

SFであり、パニックアドベンチャーでもあり、ファミリードラマでもある。ファミリードラマな所で一般受けする様にユーモアやヒューマンな感じも入れてみたという事なのかもしれない。その良さも有ったとは思うがその分ややソフトになってしまった気もするのでガチガチのハードSFで観てみたかったなと思ったりもする。



『ロング・グッドバイ』を観た。1973年、アメリカ、1時間53分。
ロサンゼルスの私立探偵フィリップ・マーロウ。猫に起こされた深夜に知り合いのテリー・レノックスが訪ねてきてある場所へ送ってほしいと頼まれる。レノックスを信頼するマーロウは理由を聞かず頼まれた場所に送り届けて帰宅すると刑事に逮捕される。マーロウには妻を殺害したレノックスの逃亡を手助けした容疑が掛けられていた。

角川シネマ有楽町、"ロバート・アルトマン傑作選"にて。本作、『雨に濡れた舗道』(1969年)、『イメージズ』(1972年)の三作品を上映。

大分昔から気にはなっていた作品が劇場公開されたのでようやっと観た。
レイモンド・チャンドラーが創造した探偵フィリップ・マーロウが主役のハードボイルドミステリー小説を原作としているが、他にも映画化されている中でかなり異色の作品だという知識だけは有った。
原作では原作が書かれた当時の1939年から1958年くらいの時代設定なんじゃないかと思うが、本作では映画製作当時1970年代のロサンゼルスに舞台を移す事でその時代の空気感みたいなものを映し出しそこにフィリップ・マーロウがいたらどの様なハードボイルド作品になるのかという実験的な事も試みたんじゃないだろうか。
恐らくマーロウも1970年代風なキャラクターになっているのだろうと思う。東西冷戦下で1973年だとまだベトナム戦争が続いている中でのハードボイルドはどこか嘲笑的な諦め感みたいなものが漂っている様に思えた。ハードボイルド全般がそういった感じかもしれないが。
劇中マーロウは「まあいいさ OK with me」を口癖の様に言っていたらしい。その事には全然気付かなかったけど、やっぱりそういうどこか冷めていて、でもその事を悲観しているわけでもなくて。
しかし最後には「まあいいさ」では済まさない。「まあいいさ」にも許す事の出来ない一線が有り、その一線を越えたらきっちりとカタを着けるのがハードボイルドとしての魅力の一つなのだろう。
7月にリーアム・ニーソンがマーロウを演じるニール・ジョーダン監督作品『探偵マーロウ』が公開される。リーアム・ニーソンの映画出演100本記念作品だとか。
こちらは正統派のマーロウ作品の様。

どこか日本のテレビドラマ『探偵物語』に似た雰囲気が有るなあと思いながら観ていた。『探偵物語』の主演松田優作さんが本作の事を意識していたとウィキペディアには載っていた。
レイモンド・チャンドラー作品のファンの方をチャンドラリアンと言うのだとか。アムラー、シノラーの時代だったらそのイントネーションのチャンドラーだったのかもしれない。

書けなくなった作家を演じているスターリング・ヘイドンは『現金に体を張れ』の主役の人で、『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』のおかしくなった将校で、『ゴッドファーザー』ではマイケルにイタリア料理屋で頭ぶち抜かれる悪徳刑事役だった。本作の作家役でもそうだけどそれらの役を同じ人が演じているとは思えなかった。それは役者としては素晴らしい事なのかもしれない。
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藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークスとおにぎり

https://dps.shogakukan.co.jp/f_sf

悩んで結局豪華愛蔵版を購入。全巻予約済み。
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話と話の間にはロゴとキャラクター。豪華版仕様という事ではないのだろうと思う。アクリルスタンドとかで売ったら是非買わせていただく。
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鬼義理のアクリルキーホルダー
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