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コフィー&カリーム、パパVS新しいパパ、パパVS新しいパパ2、無法松の一生 [映画]

コフィー&カリームを観た。 2020年、1時間28分。
妻に逃げられたデトロイト市警の警察官コフィ―。新しい恋人には小学生で生意気盛りの息子カリームがいてコフィ―の存在が気に入らない。カリームはどうにかして母親とコフィ―を別れさせようと企む。そんな中汚職警官が絡む麻薬事件を解決するためコフィ―とカリームはバディを組む事になった。

NETFLIXオリジナル。

我が百点映画のお!バカンス家族のエド・ヘルムス主演。主演と言っても前に出る時は出るけど相手が小学生であっても引く時は引くのがエド・ヘルムスのいい所。そのお陰で登場人物それぞれの面白い所が出ていたと思う。

警察バディムービー(片方は小学生)なのでダイ・ハード、ハートブルーへのオマージュと思われるのが有るのは単純に嬉しい。他の警察モノへのオマージュも有ったのかも。



パパVS新しいパパを観た。 2015年、1時間36分。
自分が父親になる事は無いだろうと半ば諦めていたブラッドだったが結婚相手に二人の子供がいて念願の父親となった。精一杯父親としての役割を担い子供たちにもどうにかこうにか懐かれた頃実の父親ダスティが現れる。

面白かった。前半、中盤でその場だけの一発ギャグと思っていたものが終盤の前フリや天丼になっていてギャグとして笑えて物語の展開にも効いてオチもしっかり付く。コメディ映画のお手本と言える作品ではないかと思う。やっぱりオチが綺麗に決まる映画(コメディだけに限らず)はそれだけで好印象で高評価。



パパVS新しいパパ2を観た。2017年、1時間39分。
ブラッドとダスティは子供たちの義父と実父として互いに助け合って良好な関係を築いている。クリスマス休暇も共に過ごす事となりお互いの父親も加わりリゾート地で過ごす事になった。

前作と同じキャスティングなのが嬉しい。キャラクター設定を観ているこちら側も理解しているので前作からのお約束ギャグは面白いし、新しいキャラクターも負けずに個性的で面白い。メル・ギブソンにジョン・リスゴーなので負けるわけがないが。
続編の面白さが存分に込められているが前作で面白かったキャラクターが登場しないのは残念。オチの決まり方は前作ほどではなかったが良く出来たコメディで面白かった。

ウィル・フェレルの新作はフレンチ・アルプスで起きた事のリメイク。アメリカでの興行は見事にこけたみたいだけど、元の映画が面白いけど大ヒットするようなタイプの作品ではないとは思う。主演がブラッド・ピットだったりしたら大ヒットしたかもしれないけど。






無法松の一生を観た。 1958年、1時間43分。
九州、福岡県の小倉。心根は優しいが気に食わない事には我を通し騒動を起こす松五郎。人との出会いによって他人のためを思って生きる事を選ぶ。

明治30年から物語は始まる。日露戦争の戦勝に沸くシーンなども有るので日本の軍国主義という時代背景が重要になってくるのかも。
松五郎の生き方は己の欲望を律してその欲望が表に出てきそうになった時にそれを非常に恥じ、そして非常に悔いる。それまでの松五郎の献身的な姿を見ていたこちらにしてみれば自分勝手な欲望は食い止めたのだしあそこまで絶望しなくてもいいんじゃないかと思うし、結局何の報いも無かった松五郎の一生とはなんだったのかと思ってしまうが、日本の軍国主義の末路を考えると松五郎の一生と重ね合わせてみれば列強諸国の関係とかどういう事情が有ったにしろ松五郎のように誰にも後ろ指を指される事の無い生き方をしていればその先の未来もいくらかはいい方向に向かったのかもしれない。誰もがどの国もが松五郎の謙虚な生き方をお手本にするべきという事で、ある意味松五郎はイエス・キリストなのかも。

松五郎を演じるのは三船敏郎さん。無邪気な所も有って繊細な所も有るちょっと恥ずかしがり屋で三船さんのイメージにぴったりだった。祇園太鼓がお見事だった。
松五郎の人間性は男はつらいよの寅さんと被る所も少なからず有る。男はつらいよ知床慕情で三船敏郎さん演じる偏屈な男が愛の告白をして成就したのは松五郎への贈り物なのではないかと妄想してしまう。
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