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不思議惑星キン・ザ・ザ、クー! キン・ザ・ザ [映画]

不思議惑星キン・ザ・ザを観た。1986年、ソ連、2時間15分。
建築技師のマシコフは仕事を終え帰宅すると妻からパンとマカロニを買ってきてちょうだいと頼まれる。店の前で初対面の若者に「あっちに宇宙人を名乗る裸足の男がいるんだけど」と声を掛けられ若者と一緒に宇宙人を名乗る男に話を聞くと自分の星に帰りたいが現在地のここの番号を入力しない事にはどうにもならないので番号を教えて欲しいと頼まれる。

1986年、まだソビエト連邦だった時代のSF作品。日本での初公開当時(1989年、2001年、2016年と過去に三度劇場公開されているらしい。今回で四度目。)SF映画と言えばハリウッド製が最先端を独走していた中に現れたなんとも不思議な東欧製SF作品という事でカルト的人気を集めていたと記憶している(2001年の時の二度目の公開の時の記憶かも)。自分は新し物好きだけど変わり物には躊躇してしまう所が有るので今まで未見のままだった。

二部構成だったのが意外だった。第一部の終わりはあれはあれで完結しているのだろうと思う。夢オチとは違うのかもしれない。第二部とも繋がっているようには思えなかったし、第一部の終わりの寸前から別の展開で物語が進んでいって、でも最後は一部も二部も「クー」で締め括られるという変わった二部構成だったのかなあと思う。

そういった二部構成という事もあってか2時間15分と長くて、その長さを如実に感じていた。最初の方の異文化コミュニケーションの上手くいかなさ加減がとてももどかしい。
しかしあの長さが有って、変わった二部構成だったり物語がすんなりと進まなかったりするからこそ物語の結末に物凄く余韻が生まれたのだろうと思う。SF的ロマンチックな余韻と言うか。最後の「クー」であれだけロマンチックになるのがやっぱり不思議な映画。エンドクレジットが無いので余韻に浸っている間もなく場内に明かりが点くのもやはり不思議な映画ならでは。
強権的な体制に従わせるという意味での屈辱も含んだ「クー」なのであるけど、体制から逃れた後では共に戦った仲間、同士の間で通じる秘密の言葉「クー」となる。そんな革命とか闘争とか社会派なロマンチックでもあるのだろうと思う。

映画好きの藤子・F・不二雄先生もこの映画を観ていたかもしれない。A先生も多分観ているのではないか。もし観ていたらどの様な感想だったのか知りたい。

キン・ザ・ザは惑星では無く星雲。キン・ザ・ザ星雲の惑星プリュクが主な舞台。キン・ザ・ザ星雲が一つの世界でその世界に様々な国(星)が有って。という事なのだろう。



クー! キン・ザ・ザを観た。2013年、ロシア、1時間32分。
世界的に著名なチェロリストのウラジミール。人気の無い夜道でいとこを名乗る若者に親しげに声を掛けられるが名前を聞いても心当たりは無かった。そんな二人に宇宙人を名乗る裸足の男が声を掛けて来て、自分の星に帰りたいが現在地のここの番号を入力しない事にはどうにもならないので番号を教えて欲しいと頼まれる。

不思議惑星キン・ザ・ザから27年、ロシアに国名も変わっていた2013年にゲオルギー・ダネリヤ監督自らアニメーションでセルフリメイクされた作品がこの度日本で劇場初公開。
基本的な所はほぼ一緒だけど2013年当時の現代版にアップデートがされている。
オリジナルとしての不思議惑星キン・ザ・ザが初めに有りき。という所が大前提となっている様でオリジナルを簡素化簡略化したのが本作という印象。二部構成でもないし上映時間も90分台になっている。
簡素化した分ちょっと説明不足になっているような気もする。初めに本作から観ていたらちゃんと理解出来ていただろうか。
物語もすんなりと進んで行く。だからなのかオリジナルには有った結末のロマンチックな余韻は感じられなかった。

アニメーションとしては好きな感じの画風、シンプルで整っている画風と言うか。なので全編で観ていて飽きる事は無かった。

新キャラクターの小型ロボットが可愛かった。名前は分からない。ピクサーのウォーリーにちょっと似てる。
このロボットが利己的な所が有って人間に害が及んでも平気なのがアイザック・アシモフのロボット三原則にナチュラルに反していて面白かった。

本作の中で出てくる携帯電話は日本で言うガラケー。2013年頃といったらハリウッド映画ではBlackBerryで両手でカチャカチャするのをよく見ていた気がする。
今年5G対応で物理キーボード搭載の新機種が発売されるのだとか。映画でまた両手でカチャカチャするのが見られるのかもしれない。
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ショウビズトゥデイ 1993年10月9日 [ショウビズトゥデイ]



全米映画興行成績ベスト10
"A BRONX TALE" 『ブロンクス物語/愛につつまれた街』
"FOR LOVE OR MONEY" 『バラ色の選択』(バリー・ソネンフェルド監督、マイケル・J・フォックス主演)
"COOL RUNNINGS" 『クール・ランニング』(ジョン・タートルトーブ監督、ジョン・キャンディ出演)
"MALICE" 『冷たい月を抱く女』
の4本が初登場。


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アレック・ボールドウィン 『冷たい月を抱く女』

映評
『THE GOOD SUN』(『危険な遊び』)

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ミシェル・ファイファー 『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』
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