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ディアボリカル [タ行の映画]



『ディアボリカル』
"THE DIABOLICAL" (2015・アメリカ・1h26)
監督・脚本 : アリステア・ルグラン
出演 : アリ・ラーター、マックス・ローズ、クロエ・ペリン、アルジュン・グプタ



母と子供二人が暮らす家に不可解な現象が起こる。その原因に気付いた母が子供を守るため決死の行動に出る。



ネタバレ有。



予告を目にする機会が無かったので心霊ホラーかと思っていたらSFスリラーだった。という意外性だけで好印象。
空間移動装置を開発していたら時空超えちゃった。っていう真相も全然有り。面白い。
ラストがあっさりというか説明不足な感じがしたけど、それは観る側に考える余地を。と、いい方に解釈した。
全部丁寧に説明されて納得するのも有りだし、考える余地を残されて自分なりの答えを出して納得するのも有り。その際に重要なのは何らかの答えに辿り着けるような手掛かりを作品中に上手く散りばめられるかではないかと思う。



上映時間が90分を切っているので午後ローとか地上波放送でもノーカットで放送出来る便利な映画として重宝されたりしないだろうか。



渋谷TOEI②にて。
席間狭めでそれを覚悟の上で観に行っていた映画館だけど久し振りに行ったら席間が広々としていた。逆に落ち着かないほどの広々スペース。
2014年8月~9月に①、②ともにリニューアル。その際に座席数を大幅に減らしたらしい。
2014年8月に閉館した丸の内ルーブルの座席を使用しているとの事。

ルーブル跡地は何になるのだろうか。全く音沙汰ないが。新宿ミラノ跡、シネマート六本木跡とかも。
2016年1月に閉館になるシネマライズ跡は地下のライブハウスの2号店になるとの事。
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奪還者 [タ行の映画]


ポスター アクリルフォトスタンド入り A4 パターンA 奪還者 光沢プリント

『奪還者』
"THE ROVER" (2013・オーストラリア=アメリカ・1h43)
製作・監督・原案・脚本 : デヴィッド・ミショッド
出演 : ガイ・ピアース、ロバート・パティンソン、スクート・マクネイリー









世界経済破綻から10年後のオーストラリア。車を奪われた男は犯人の行き先を知る男を引き連れて車を奪い返そうとする。



ネタバレ有。



主人公の心情や行動の理由が今イチ分かりづらい作品だけど、最後まで観るとそういう事だったのかと納得できる。
世界経済の破綻によって人と人とのつながりや信頼関係も破綻してしまい、主人公はそういうものを人の代わりに犬に見出していたのだろうと思う。その大切な犬を失い、そして偶然ではあるけど亡骸を奪われた男は異常なまでの執念で奪い返そうとする。
犬を失い孤独になった主人公の前には犬っぽい人物(ロバート・パティンソン)が現れるが、主人公はもはや人間に対して心を開けずじまいのままで、結局主人公の孤独は続くと。

世界経済の破綻といういつ起きてもおかしく無い事態がもし起きてしまったら。という「もしも」の世界が描かれるディストピア系近未来SFという見方も出来るのかも。ちょっと変わった視点から描かれている所がSFな感じで面白い。
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タクシーハンター [タ行の映画]

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『タクシーハンター』
"的士判官" (1993・香港・1h29)
監督 : ハーマン・ヤウ
出演 : アンソニー・ウォン、ユー・ロングァン、ン・マンタ、アテナ・チュウ



気は弱いが仕事は順調で愛する妻は出産間近と幸せに恵まれていた男がある日不幸のどん底に突き落とされる。その恨みは横暴なタクシードライバーたちに向けられた。



ヒューマントラストシネマ渋谷 ≪スーパークレイジー極悪列伝≫にて。
http://super-crazy.united-ent.com/

1997年の中国への香港返還を前にして作られたハーマン・ヤウ監督、アンソニー・ウォン主演の【Ⅲ級片】(成人映画)映画3作品を特集上映。

本作の上映後に日本の若手監督お二人と映画ライターの方のトークショーが有った。



お上が決めた中国への返還という先行きの見えない事態の鬱憤を晴らすべく、半ばやけくそ気味に反社会的である事を目的に作られたという位置づけでいいのだろうか。
その行き場のないエネルギーと香港映画の過剰さが合わさって特異な映画として認められ今や(一部で)伝説となっている。
エネルギーとか情熱とか怨念とかそういうものってフィルムに焼付くものなんだなあと思う。決して本作は優れた映画ではないとは思うが、異様な熱気みたいなものはフィルムに焼付いていて、その点で伝説の一端を担っているのだろうと思う。



成人映画とは言っても本作にはアダルトなお色気要素は無かった。



ハーマン・ヤウ監督、ハーマン・ヤオと表記する所も有るけどどちらが正しいのだろう。



最近ニュースによく出てる旭化成建材の人を見るたびにアンソニー・ウォンに似てんなあと思う。
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%97%AD%E5%8C%96%E6%88%90%E5%BB%BA%E6%9D%90&rlz=1C1SNJC_jaJP509JP586&espv=2&biw=1362&bih=951&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0CAgQ_AUoA2oVChMI3_KZ5YriyAIV4xamCh1ufATA#tbm=isch&q=%E6%97%AD%E5%8C%96%E6%88%90%E5%BB%BA%E6%9D%90%E3%80%80%E5%A0%BA%E6%AD%A3%E5%85%89&imgrc=_
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東京無国籍少女 [タ行の映画]



『東京無国籍少女』
(2015・日本・1h25)
監督 : 押井守
出演 : 清野菜名、りりィ、金子ノブアキ、田中日奈子、本田博太郎



美術専攻学科に天才と称される女子生徒がいた。何かと問題も起こすが学校側は女子生徒に甘く、それをこころよく思わない生徒たちとの間には不穏な空気が流れていた。



押井守監督の実写作品。実写版『パトレイバー』やその他の実写作品で培った人脈を生かしての製作の様に思える。
実写の方でもそれなりの地位というか地盤みたいなものをしっかりと築いているのがさすがだなあと思う。
辻本むーちゃん(柴犬)は今や押井実写作品の常連。https://www.google.co.jp/search?q=%E8%BE%BB%E6%9C%AC%E3%82%80%E3%83%BC%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93&rlz=1C1SNJC_jaJP509JP586&espv=2&biw=1362&bih=951&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0CAcQ_AUoAmoVChMI7Z3il5DdyAIVx4uUCh1tygxS&dpr=1



本作の音楽は主に既存のクラシック音楽なのでいつもと何か雰囲気が違った。

内容の方は謎めいた展開。観た後から思えばヒントは散りばめられていて勘の鋭い方ならどういった事なのかは分かるのだろう。
勘が鋭くないので全く見当がつかなかったが、観終わってみれば押井監督らしい作品だったのではないかと思える。現実と虚構といった所で。



主役の清野菜名さんのアクションシーンが素晴らしかった。銃剣を取り入れたミリタリーアクション。
実写版『パトレイバー』の方でカーシャ役の人も見事な銃剣捌きを見せていたので、いつか二人の銃剣対決を見てみたい。
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チャイルド44 森に消えた子供たち [タ行の映画]


チャイルド44 森に消えた子供たち

『チャイルド44 森に消えた子供たち』
"CHILD 44" (2014・アメリカ・2h17)
監督 : ダニエル・エスピノーサ
出演 : トム・ハーディ、ノオミ・ラパス、ジョエル・キナマン、ゲイリー・オールドマン、パディ・コンシダイン、ヴァンサン・カッセル、ジェイソン・クラーク






殺人事件は資本主義による格差が生み出す負の産物として社会主義のソビエト連邦では起こらないものとされていた。しかし実際に起きている少年だけを狙った連続殺人事件を捜査する男はその事で権力者側から追われる立場になってしまう。



邦題からすると連続殺人事件とその裏に潜む陰謀的な何かが描かれるミステリーかと思うが、それもありつつ、権力者側にいた主人公が疎外され、闘う事を選び、そして自分だけの独自の立場を確立するといった社会主義国ソビエト連邦内でのある意味権力闘争の方が比重は重いような気がするし、それが面白い所でも有った。
そのお堅い話の中に主人公が真実の愛を得るラブストーリーも絡んできて、その盛り沢山な所が本作は結局何を描きたかったのか分かりづらくさせているのかもしれない。



クライマックスはマッド・マックス、ドラゴン・タトゥーの女、ロボコップが取っ組み合いのバトル。
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ターミネーター:新起動/ジェニシス [タ行の映画]


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『ターミネーター:新起動/ジェニシス』
"TERMINATOR: GENISYS" (2015・アメリカ・2h05)
監督 : アラン・テイラー
出演 : アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェイ・コートニー、エミリア・クラーク、ジェイソン・クラーク、J・K・シモンズ、イ・ビョンホン








サラ・コナーを守るため2029年から1984年にやってきたカイル・リース。しかしカイル・リースが思い描いていたサラ・コナーは存在しなかった。



『ターミネーター3』、『ターミネーター4』の2作品では『ターミネーター2』以降の物語を作ろうとしたが両方とも失敗したという事になっている。
本作も3度目の正直で『ターミネーター2』以降にチャレンジしているんだろうと思い込んでいたが初めからやり直しのリブートを選択していた。
とは言っても完全に新しいという事ではなくリスペクトという形で『ターミネーター』『ターミネーター2』の美味しい所を取り入れているのが抜け目ない。

成人したサラ・コナーではなく少女時代のサラ・コナーの元にT‐800とT-1000が送り込まれ、サラ・コナー&T-800とT-1000との数十年に及ぶ死闘が続いていたという事でいいんだろうか。
その数十年に及ぶ死闘が本作の序盤で決着がつく。という事なんだろうけど、そうとは知らずに割かしのほほんとT-1000を倒す手段は本作ではそういう感じなのかと観ていた。でも本当はかなりドラマチックなシーンなはず。幾度もの死闘を繰り返した結果あの作戦を思いつき実行に至った過程を観てみたい気もする。
最近の流行りに乗っかって映画は3部作構想で、それに伴いテレビシリーズも制作されるとの事なので、サラ・コナーとロボットであるT-800の心の交流だとか、サラ・コナーの成長だとか、T-1000との長年に渡る死闘だとかを描くのはテレビシリーズの方が向いているのかもしれない。
逆にT-1000目線で数十年間サラ・コナーを抹殺するためだけに行動する液体金属ロボットの物語も面白そう。結局抹殺は失敗に終わるのでビターな話になりそうだけど。

映画の続編で気になるのはジョン・コナーはいつ仕込まれるのか?にどうしてもなってしまう。T-800のジェラシーなんかも絡んでくるとなんだかラブコメ路線になってしまいそうで心配。『トワイライト』シリーズみたいにならない事を願うばかり。

『スタローンのトワイライト-初恋-』なら観てみたい。
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天の茶助 [タ行の映画]


天の茶助 オリジナル・サウンドトラック

『天の茶助』
(2014・日本・1h45)
監督・原作・脚本 : SABU
出演 : 松山ケンイチ、大野いと、今野浩喜(キングオブコメディ)、オラキオ(弾丸ジャッキー)







人の運命は天界で定められていた。



陳腐としか言いようのない内容。SABU監督の作品で『幸福の鐘』がラストでいい映画になったのを思い出して本作もそうなる事を期待しながら観ていたけど結局最後まで陳腐なままで終わった。
本作はファンタジーだけど、ファンタジーだからこんなもんでいいや的な事は無かったと思いたい。

沖縄が舞台で沖縄で生まれ育った設定の人でも沖縄の方言は使わず大体標準語。しかし関西弁、土佐弁を使う人はその様に喋るのに白けた。
沖縄の人はこちらが思っているほど「ニーニーがさー」やら「シークヮーサーさー」とか「さーさーさーさー」言ってないって事なんだろうか。



SABU監督とオフィス北野の初タッグ。
池袋シネマロサにて。観客は自分一人だけだった。『天の茶助』がオフィス北野にとっての『天国の門』になってしまうんじゃないかと本気で心配になった。
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トゥルー・ロマンス(ディレクターズカット版) [タ行の映画]


True Romance [VHS] [Import]

『トゥルー・ロマンス(ディレクターズカット版)』
"TRUE ROMANCE" (1993・アメリカ・2h01)
監督 : トニー・スコット
出演 : クリスチャン・スレイター、パトリシア・アークェット、ブロンソン・ピンチョット、マイケル・ラパポート、ソウル・ルビネック、ジェームズ・ガンドルフィーニ








出会ってから一夜で真実の愛に目覚めたカップル。カップルは思いがけず手に入れたドラッグを売り捌くためハリウッドに向かう。



早稲田松竹にて。『インヒアレント・ヴァイス』との2本立て。



1994年の日本公開時に観ている。ディレクターズカットという事で21年振りに観たけど、1994年日本公開版が元々ディレクターズカットであったと今更公式サイトを見て知った。
http://www.true-romance.jp/
それはちゃんと周知させるべきなのでは。『トゥルー・ロマンス ディレクターズカット(1994日本公開版)』とか。面倒臭いか。

逆にカットされている北米公開版の方が観られる機会が少なくて日本にとっては貴重な様にも思える。
上映時間は1分しか違わない。単にシーンをカットしただけではなくて編集にも手が加えられたりしているんだろうか。



21年前に観た時もそんなに面白いとは思わなかったけど、21年経って観ても変わらずそんなに面白いとは思えなかった。
面白く思えたら良かったんだろうけど。21年前からブレていないのは良かったのか、ただ成長していないだけなのか。



クリストファー・ウォーケンがカッコ良かった。
ウォーケンって名前がカッコいいなあと改めて思う。本名はロナルド・ウォーケン。クリストファー・ウォーケン、ロナルド・ウォーケン。聞き慣れているせいも有るんだろうけどクリストファー・ウォーケンの方がカッコ良く思える。

日本では「魚健」なんていうお寿司屋さんが有るかも。と思ったらやっぱり有った。お寿司屋さんに限らず鮮魚関係では珍しくない名前かも。
https://www.google.co.jp/webhp?sourceid=chrome-instant&rlz=1C1SNJC_jaJP509JP586&ion=1&espv=2&ie=UTF-8#q=%E9%AD%9A%E5%81%A5
魚 建(うお けん)という声優さんもいると初めて知った。由来はやっぱりウォーケンからなのだろうか。

九里洲十覇・魚拳、魚剣、魚県、魚券、魚権、魚犬、魚軒
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トゥモローランド [タ行の映画]


映画 トゥモローランド Tomorrowland ポスター 42x30cm ディズニー ジョージ・クルーニー トゥモロー・ランド [並行輸入品]

『トゥモローランド』
"TOMORROWLAND" (2015・アメリカ・2h10)
製作・監督・原案・脚本 : ブラッド・バード
出演 : ブリット・ロバートソン、ジョージ・クルーニー、ラフィー・ロビンソン、ヒュー・ローリー









科学の力が結集した場所には明るい未来が待っているはずだったが人間への失望によって科学の力で未来が閉ざされようとしていた。



さすがブラッド・バード監督と思えるアイデアやギミックが満載の空想冒険活劇で面白く観れていたが選民思想的な結末にはあまり納得がいかなかった。
ただの選ばれない側の僻みか。
選ばれた者には未来を正しい方向に導かなければならないという重大な責任が生じて、その重大な責任を背負えて果たせる人物だけが選ばれると。そうすれば正しい未来が待っているのかもしれないけど全くもって仰る通りと思えないのはやっぱりただの僻みか。



ジョージ・クルーニーが美少女ロボットに少年の頃の淡い感情を思い返すシーンはさすがのジョージ・クルーニーでもロリコンオヤジに見えてしまう。そこにもロリコンに見えない様な何かしらのアイデアが必要だったのでは。
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ドラゴン危機一発'97 [タ行の映画]


ati 183) 香港カンフー 映画チラシ [ ドラゴン 危機一発’97]ドニー・イェン

『ドラゴン危機一発'97』
"新唐山大兄" (1997・香港・1h31)
製作総指揮・監督・アクション監督・脚本・出演 : ドニー・イェン
出演 : カーメン・リー、ウォン・ジーワー









記憶を失った男がわずかに記憶に残っている場所を訪れるとそこには男の事を待っていた女がいた。そして男の命を狙う集団もその場所に現れた。



6月14日(日)に閉館したシネマート六本木の最後を飾った作品の一本。



ブルース・リー主演の『ドラゴン危機一発』は多分観ていないが本作とは特に関係は無いみたい。



集団での走りながらの格闘シーン、カメラが併走してチェイスシーンと肉弾アクションをいっぺんに見せてしまうその発想が斬新で面白い。



十数年前の谷垣健治さんが敵味方問わず生死も問わず(何回か生き返ってる)で色んなシーンでその姿を見る事が出来る。谷垣さんを見つけるのも本作の楽しみ方の一つかと思う。
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デッド・シティ2055 [タ行の映画]


ポスター アクリルフォトスタンド入り A4 デッド・シティ 2055 光沢プリント

『デッド・シティ2055』
"VICE" (2015・アメリカ・1h36)
監督 : ブライアン・A・ミラー
出演 : アンバー・チルダーズ、トーマス・ジェーン、ブルース・ウィリス、ジョナサン・シェック、ブライアン・グリーンバーグ









未来ではアンドロイド相手ならいかなる犯罪も許される娯楽施設が人気を得ていたが一体のアンドロイドに自我が芽生えた事により施設への反乱が起こる。



『ブレードランナー』からの影響大とどうしても思ってしまう。本作ではアンドロイドの哀しみみたいなのが希薄なので『ブレードランナー』には及ばずといった所。



ブルース・ウィリスが悪役。感情を表に出さず、声も張らずといった事で凄みを出そうとしているようだったけどあまり上手くいっているようには思えなかった。しかし、ラストカットでそれはちゃんとした演技プランに則っての事だと分かった。



ボスの右腕役はジョナサン・シェック。いまだに『すべてをあなたに』の時の印象が強い。というかその時の印象しかない。
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チャッピー [タ行の映画]


Chappie: The Art of the Movie

『チャッピー』
"CHAPPIE" (2015・アメリカ=メキシコ=南アフリカ・2h00)
製作・監督・脚本 : ニール・ブロムカンプ
出演 : シャールト・コプリー、デヴ・パテル、ニンジャ、ヨ=ランディ・ヴィッサー、ホセ・パブロ・カンティージョ、ヒュー・ジャックマン、シガーニー・ウィーヴァー





南アフリカの治安維持の切り札としてロボットが導入され効果を上げる。開発者はそれに満足することなくロボットに意志を持たせた。



人工知能により自分の意志を持ったロボット。その精神は純粋で無垢なものであって、であるから人間の悪意により傷つけられ踏みにじられる。その様は観ていて辛くなるがロボットの精神はどこまでも純粋で無垢なままで、それが結果的に新しい人類を生み出す事になるという意外性のあるSFストーリーで面白かった。

ニール・ブロムカンプ版ピノキオとも言えるんじゃないだろうか。
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トム・アット・ザ・ファーム [タ行の映画]


ポスター A4 パターンB トム・アット・ザ・ファーム 光沢プリント

『トム・アット・ザ・ファーム』
"TOM A LA FERME" (2013・カナダ=フランス・1h42)
製作・監督・脚本・編集・出演 : グザヴィエ・ドラン
出演 : ピエール=イヴ・カルディナル、リズ・ロワ、エヴリーヌ・ブロシュ









亡くなった恋人の葬儀のために恋人の実家へとやって来た若者。



早稲田松竹にて。『薄氷の殺人』との2本立て。



分かる人だけ分かってくれればいい。という感じの作品。自分は分かる人ではなかった。最後に流れる歌だけで判断するとアメリカ批判の様にも思えるが、多分違う気がする。

グザヴィエ・ドランはカナダの若き天才と評されている様なのでどんなもんかと観てみた。本作1本だけで判断するのどうかと思うが、天才なだけにナルシシストな感じが見て取れて自分が毛嫌いしてしまうタイプの印象を持ってしまった。
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太陽の王子 ホルスの大冒険 [タ行の映画]


太陽の王子 ホルスの大冒険 [Blu-ray]

『太陽の王子 ホルスの大冒険』
(1968・日本・1h22)
演出 : 高畑勲
声の出演 : 大方斐紗子、市原悦子、平幹二郎、東野英治郎、小原乃梨子、朝井ゆかり









人里離れた土地で父と二人きりで暮らしていた少年ホルスは父の遺言に従いその土地を離れる。ある村に迎え入れられるがその村は悪魔に狙われていたため様々な厄災が起こり人々の心はバラバラになっていった。ホルスは人々の心が一つにならなければ悪魔に立ち向かえない事を悟る。



神保町シアター ≪1度はスクリーンで観ておきたい ゴールデン名画劇場≫にて。



昔、正月の時期に深夜にテレビ放映されたのを観た。その当時は物語の深い所まで気付けなかったが、今観てみると製作者の主義や思想が物語の根底にあるのだろうとなんとなく分かる。
社会主義的というか。誰もが平等な社会。そのような社会で皆が力を合わせなければ悪魔(資本主義という事になるのだろうか)の企みに打ち克つ事は出来ないと。
そういうテーマ性が高いためにヒロイックファンタジー作品としてはかなり地味な仕上がり。公開当時はあまりヒットしなかったみたいだけどそれも納得できる。
今でこそ名作扱いになっているが、それは現在名匠・巨匠の地位にあるクリエイターの若き頃の作品という意味合いでの所も無くは無いのだろうと思う。



アニメーション技術はかなり高く。今と比べても高いと思うが当時からしたらとんでもなく高かったんじゃないだろうか。
2か所ほど止め絵処理のシーンが有ってちょっと残念だったけど、あれは演出なのか。演出というよりも長引く製作期間と高まるコストへの苦肉の策のように思ってしまった。



小原乃梨子さんはリスのチロ役。悲しげな演技をされるとツボに入りまくってしまう。

嬉しげなペーター
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黄昏のチャイナタウン [タ行の映画]


黄昏のチャイナタウン [DVD]

『黄昏のチャイナタウン』
"THE TWO JAKES" (1990・アメリカ・2h18)
監督・出演 : ジャック・ニコルソン
出演 : ハーヴェイ・カイテル、メグ・ティリー、マデリン・ストー、ルーベン・ブラデス、イーライ・ウォラック、ジェームズ・ホン








1948年、ロサンゼルス。依頼された浮気調査が殺人事件へと発展し立場が危うくなる探偵。独自の捜査を進めると11年前にチャイナタウンで起こった事件に関連する女性の存在が浮かび上がってくる。



『チャイナタウン』を久し振りに観たので続編の本作も久し振りに観てみた。

アマゾンの動画配信にて。レンタル店に往復しないで済むので楽だけどその分やや高い。行ってみてレンタル中という事が無くなるが。
手間を取るかお金を取るか。その選択をその都度迫られる。



本作は以前に1度観た事が有るがその時の印象はあまり残っていない。という事はそんなに面白いとは思わなかったのだろう。確か爆発で誰かが吹っ飛ぶというのは薄っすらと記憶に残っていた。記憶通り吹っ飛んでた。

前作『チャイナタウン』での事件が深く関わっているので『チャイナタウン』の記憶が残っている内に観たのは良かった。
前作の重要人物を二人のジェイクがハードボイルドに守る。
前作の後日談で有りその点ではそんなに悪くは無かったんじゃないかと思う。ただ、前作が名作評価なのでそれと比べられてしまうのは、ジャック・ニコルソンの初監督作品としては随分と分の悪い作品を選んでしまったなあとちょっと気の毒にも思う。
これで懲りてしまったのだろうか。もし初めての作品に本作を選んでいなければもっとジャック・ニコルソン監督作品が観れたのかも。

前作で印象的だった鼻の傷跡が残っていないのが勿体無い気がした。



ジャック・ニコルソンが前作よりかなり肥えているのが残念。肥えた姿が黄昏を意味しているのかもしれない。



マデリン・ストウがヒロインかと勘違いしていたがお色気担当のわき役だった。
マデリン・ストウも映画では見なくなったけどテレビドラマの方でご活躍の様。



『チャイナタウン』が1937年で『黄昏チャイナ』が1948年。その間に第2次大戦があって主人公も戦場に行って勲章をもらったとかなんとか言っていて、戦争の傷跡みたいなのが絡んでくるのかなあと思っていたがそういう事は無く。
戦争があって、なんだかんだで石油の時代となって、『チャイナタウン』でのロサンゼルスの水事情から今回は石油事情へと変遷するそういう時代背景。
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