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トロールズ ミュージック★パワー、アダムズ・ファミリー [映画]

トロールズ ミュージック★パワーを観た。
ある日ロック・トロールからの手紙が届き自分達以外にもトロールの部族が存在して自分達はその中のポップ・トロールだと知ったポピー。その他にも大きな部族が4つ有り、その誰とも友好を築きたいと思うポピーだったがかつてのトロール達を分断させた歴史がそれを阻むのだった。

歌や踊りのシーンは楽しいし前作を踏まえたギャグは面白い。ただ、今回のテーマはあまりにもでか過ぎたと思う。この世に音楽が生まれ、そして様々なジャンルへと派生してから今まで解決してこなかった問題に切り込み見事に解決してみせるが、それはあくまで建前の上での解決であって、実際に音楽皆平等の精神は生まれないんではないかと思ってしまう。それは自分がそうだから他人も、慈愛の塊のトロールでさえも同じだと考えてしまうのかもしれない。
本作での解決後トロール達の世界はどう変わったのだろう?ポップ・トロール達は全ての音楽を平等に受け入れて愛しているのだろうか?それともやっぱりポップミュージックを一番愛しているが他の音楽への偏見などは持っていないという感じなのだろうか。
ポップミュージックはその性質上他のジャンルを貪欲に取り込んでいくという事が本作でも言われているからそれが可能なんだろうけど。



アダムス・ファミリーを観た。
普通とは違うアダムス・ファミリーは普通の人達から迫害され人里離れた場所で暮らし始める。十数年後その近くに土地開発が押し寄せてきた事により再び普通の人達との交流が始まる。

ブラックジョーク満載のCGアニメ。ブラックでありながらアットホームでもあるのが魅力。昔、バリー・ソネンフェルド監督の実写版2作品も観たけど、あんまり笑いのツボが合わなかったかなあという印象。しかし、今改めて思うと出演者は考えられる限りのベストキャストでは無かったかと思う。特殊メイクの効果も有っただろうけど。
本作で声の出演をしているシャーリーズ・セロン、オスカー・アイザック、クロエ・グレース・モレッツなども良かった。

言わんとしている事は異端の存在を認める事が社会を正しいものにする。という所だろうか。
一見不気味に思える人達はその不気味さをさらけ出しているのだから裏表がなく誠実で、普通を装ってその裏で何をしているのか分からない人達の方が本当は恐ろしいと。その真実を暴き出しているのが面白さの一つだろうと思う。
アダムス・ファミリーは裏表の無いダークサイドの人達。ダークが凶悪という意味ではなくいわゆる一般的に明るくは無いという意味でのダーク。そういう人達がいるなら本当に裏表の無い正義の人がいてもおかしくはない。それを代表するキャラクターと言えばスーパーマンだろうと思う。スーパーマン的な人物に相対した時にどうなるのか見てみたい。受け入れ難いがお互いを認め合うのか。
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