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ダウンヒル [映画]

ダウンヒルを観た。2020年、1時間26分。
バカンスでフレンチアルプスを訪れた家族4人。スキー客の安全を考えてスキー場で行われる人工雪崩がそれまで表面上は何事も無かった家族関係にひびを入れる。

2014年のスウェーデン映画(デンマーク、フランス、ノルウェー合作)『フレンチアルプスで起きたこと』のリメイク。
フレンチアルプスで起きたことが118分、本作が86分と大分短縮されている。なので単刀直入と言うか直接的な感じで分かり易い作品に仕上がっている。アメリカ流とも言えるのかもしれない。
これまでのウィル・フェレル主演のコメディ映画として観てしまうとかなりおとなしいが、ウィル・フェレルの演技力の高さを十分に見れる作品ではある。
フレンチアルプスで起きたことも詳しい事までは覚えていないが、そっくりそのままのリメイクでは無く時間短縮の分だけシーンが削除されていたり、削除だけではなく新しいシーンが追加されていたりしていたように思う。
一番の変更点はラストシーンだと思うが、ラストの変更によってオリジナルとリメイクは別の作品になったと言ってもいいんじゃないだろうか。それが悪いという事では無く個人的にはなるほどと思えるラストだった。結局みんな同じ穴のムジナと言うか、あの問題の雪崩の時に妻と夫が逆の位置に座っていたらどうだったのか?たまたまその場から離れやすい場所に座っていたのかそうじゃ無かったのかの違いだけでみじめなまでに責められる立場と正論をぶつけて優位に立てる立場に分かれてしまう。責める側になるのか責められる側になるのかの違いは実はほんのわずかでしかないという事なんだろうと思う。

神出鬼没なホテルの従業員役の人はミランダ・オットーだった事にエンドクレジットで気付いた。ミランダ・オットーと言えばロード・オブ・ザ・リングシリーズのエオウィン姫のイメージが強いが本作では妖しい英語を話す怪演熟女となっていた。
エオウィン姫の兜
Battle Helm of Eowyn

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