マイ・インターン [マ行の映画]
『マイ・インターン』
"THE INTERN" (2015・アメリカ・2h01)
製作・監督・脚本 : ナンシー・マイヤーズ
出演 : ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ、レネ・ルッソ、アンダース・ホーム、ジョジョ・カシュナー、クリスティーナ・シェラー、ザック・パールマン、アダム・ディヴァイン、ジェイソン・オーリー
定年後のリタイア生活からインターネットビジネスのアパレル会社への再雇用へと至った男。社長は30代の女性で会社は急成長していたが、成長のスピードに会社自体が追い付いていない事情を抱えていた。
性悪な人の出てこないハートフルなドラマで良かった。性悪には浮気の意味も有るみたいだけど。
他の二人の老インターンがどうなったのかが気になる所。
デ・ニーロの好好爺もそれはそれで良かった。これからずっとその路線で行くわけじゃないだろうし。ザック・エフロン共演の"Dirty Grandpa"では不良ジジイの役みたいだし。
デ・ニーロとザック・エフロンと言えば『ネイバーズ』が思い出される。
好好爺の後は不良ジジイと一つの役柄に縛られないのがデ・ニーロなのだろうけど、もうそろそろガツンとくるハードでカッコいいデ・ニーロが見たい。
メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮 [マ行の映画]
『メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮』
"MAZE RUNNER: THE SCORCH TRIALS" (2015・アメリカ・2h12)
監督 : ウェス・ボール
出演 : ディラン・オブライエン、カヤ・スコデラーリオ、トーマス・ブローディ・サングスター、キー・ホン・リー、デクスター・ダーデン、アレクサンダー・フローレス、ジェイコブ・ロフランド、ローサ・サラザール、ジャンカルロ・エスポジート、パトリシア・クラークソン、エイダン・ギレン、リリ・テイラー、バリー・ペッパー
迷路から脱出をした若者たちは外の世界が危険な状態である事を体験する。世界のどこかに安全な場所が残されているらしいと知り若者たちはその地を目指す。
意外な人物と言うか元人物たちの登場の意外性が面白かった。それも含め色々と詰め込み過ぎなような気もしたが、まだ多くの謎が残されたままなのでそれらも意外性のある決着を見せてくれる事を期待。
大ヒットとまではいかなかったようなので、3部作構想でも最終作前後編構成とはならないみたい。それはいい事だと思う。大ヒットしてもしなくても3部作なら3作品で終わるのが面倒臭くなくて。
『スターウォーズ』はどうなるのか。あれだけ1作目が大ヒットしたら最終作を更に3部作で刻みたい。3部作と言わず出来れば出来るだけ刻みたい。セルゲイ・ブブカの棒高跳び世界記録更新が如く。とD社の人は思っているかもしれない。
マーシュランド [マ行の映画]
『マーシュランド』
"LA ISLA MINIMA" (2014・スペイン・1h45)
監督 : アルベルト・ロドリゲス
出演 : ラウール・アレバロ、ハビエル・グティエレス、アントニオ・デ・ラ・トレ
独裁政治が終わり数年が経った1980年のスペイン・アンダルシア地方。田舎町で少女が被害者の殺人事件が起こり捜査のため刑事二人がやってくる。
刑事が捜査を進めると少女が被害にあった殺人・失踪事件は過去にもあり今回の事件とかかわりがある様だった。
独裁政治時代に作り出された闇には独裁政治が終わっても光が当たる事は無いだろうと。
その闇の本質に近付こうと足を踏み入れると闇に囲まれ何も見えなくなる。
闇の中で対処するには、かつて闇の中で作られ忌み嫌われた権力(秘密警察など)がものをいう。しかしその力もやがては闇の中に消えてゆく。
こうしてそこに闇が存在したという事実だけが残り、その闇の本質は長らく謎となる。
という事でスッキリとはせずモヤっとしたものが残るスペイン社会派サスペンス映画。そのモヤっと感を描き出すのが目的であり、見事に描き出していてのスペイン・アカデミー賞≪ゴヤ賞≫最多10部門受賞作品なのだろう。
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション [マ行の映画]
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』
"MISSION: IMPOSSIBLE ROGUE NATION" (2015・アメリカ・2h11)
監督・原案・脚本 : クリストファー・マッカリー 製作・出演 : トム・クルーズ
出演 : サイモン・ペッグ、ジェレミー・レナー、ヴィング・レイムス、レベッカ・ファーガソン、ショーン・ハリス、アレック・ボールドウィン
実態のつかめないテロ組織を追うイーサン・ハントだったが所属するIMFがCIAに吸収されその組織は存在しないものと結論付けられる。イーサン・ハントはIMFを離れ独自に組織を追い続ける。
スパイは目立ってはいけない存在で地味な活動を粛々と行なうものなのだろうけど今やイーサン・ハントはそんなのお構いなし。それをこの映画に言うのは野暮だし、アクション映画だから別にいいんだけど。でももうちょっとスパイらしい活動でそういった意味でのサスペンスフルな映画に戻って欲しくもあるがそれはもう無理なのかもしれない。このシリーズにみんなが期待しているのは派手なアクションなのだろうし、自分も派手なアクション大好きで本作のアクションシーンはどれも素晴らしかったし。
達成不可能と思われるミッションを努力・友情・勝利のジャンプ理論によって可能にしてしまうという方向性をこれからも突き詰めてゆくのだろう。
変装の名人イーサン・ハントが一切素顔を見せない話しっていうのも観てみたい気はする。ベンジーが主役のスピンオフで出来るかも。
1作目を観返してみると本当に同じシリーズなのだろうかと思うほど地味で。その地味さが良くてシリーズの中で一番好きだったりする。
このシリーズも随分と遠くへ来たんだなあと思い、そしてこの先どこまで行くのだろうかと思う。
ミニオンズ [マ行の映画]
『ミニオンズ』
"MINIONS" (2015・アメリカ・1h31)
監督 : ピエール・コフィン/カイル・バルダ
声の出演 : サンドラ・ブロック、ジョン・ハム、マイケル・キートン、アリソン・ジャネイ、スティーヴ・クーガン、ジェニファー・ソーンダース、ジェフリー・ラッシュ
黄色い生き物ミニオンたちが怪盗グルーに仕える以前。女悪党の下で英国国王の王冠を狙っていたが、アーサー王伝説によりミニオンが国王になってしまう。
『怪盗グルー』シリーズの人気キャラミニオンを主役にしたスピンオフ作品。
初めから終わりまでずっとにぎやかな映画だった。それはミニオンたちが主役だから当然そうなるんだろうけど、ちょっとしんどい。
エリザベス女王から王冠を奪うシーンでのロンドンの街中での追っかけっこは最高だった。クライマックスでその最高以上のものを出せなかったのが惜しまれる。
『怪盗グル―』シリーズからスタイルを継承されているメカニックデザインは相変わらず奇抜で面白い。
本場のユニヴァーサルスタジオには『怪盗グル―』のアトラクションが有るようで。グルー、ミニオン、そして巨大三姉妹に会える。
https://www.youtube.com/watch?v=Cn7ymU_Hx5k
マッドマックス 怒りのデス・ロード [マ行の映画]
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
"MAD MAX: FURY ROAD" (2015・オーストラリア・2h00)
製作・監督・脚本 : ジョージ・ミラー
出演 : トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、ヒュー・キース=バーン
荒廃した世界で希望の地を求める女性たち。その一行と行動を共にする羽目になった男は何者なのか。
そりゃマックスでしょうが。と観ているこちらは男の正体は分かっているのだが映画の中では最後まで男が何者なのか分からない体で話が進められる。だからなのか主役のはずなのに完全に脇の強烈なキャラに食われて影が薄い。そこが大きく不満。
マックスで印象に残ったのは首の後ろをギコギコギコギコやってるとこ。どうせなら最後までギコギコギコギコやってりゃ面白かったのに。で結局取れないままで終わる。で次回作でもギコギコギコギコからの登場。髭で窒息しないように鼻の穴にストロー刺してたりして。
ヨーヨー当たってパカーンと割れるとか。割れて押さえつけられていた髭がボワッと現れるとか。
男が最後に自分がマックスである事を名乗った時にも別にふーんという感じ。
前3作のマックス役のメル・ギブソンからトム・ハーディに代わった事でそこは観ている方が男が何者なのか分からないふりをして観るべきだったのかもしれない。
だったらいっその事男が実はマックスではなかったとした方が衝撃的だったのでは。
じゃあなんで『マッド・マックス』?という事になるが、実はあのマッスルスーツを着たボスがマックスだったのだ!でいいんじゃないだろうか。中の人も実はメル・ギブソンだったのだ!とか。
かつてマックスであったマッスルスーツボスを倒したことによって男は2代目マッド・マックスを名乗る事になると。
メイズ・ランナー [マ行の映画]
『メイズ・ランナー』
"THE MAZE RUNNER" (2014・アメリカ・1h53)
監督 : ウェス・ポール
出演 : ディラン・オブライエン、カヤ・スコデラーリオ、ウィル・ポールター、トーマス・ブローディ・サングスター、アムル・アミーン、キー・ホン・リー、ブレイク・クーパー、パトリシア・クラークソン
周囲を巨大迷路に囲まれた場所に閉じ込められた少年たちはその状況を受け容れる事を選択して自分たちの社会を形成していた。一人の少年が新たにその場所に送り込まれた事で巨大迷路からの脱出に意識は向かい始める。
3部作構想の1作目。巨大迷路だけで3作通すのかと思っていたが巨大迷路篇は今回で一応終了の様。次回は砂漠の迷宮との事。
色々と謎が残されたまま。特に興味はひかれず惰性で観続ける事になるのかなあと思ったが2作目の予告を見ると結構面白そう。10月23日公開。
10月16日から公開される『探検隊の栄光』も面白そう。
池袋シネマロサにて。今の所2作目の上映の予定は無いみたい。ムーブオーバーでの上映は有るのか無いのか。
ロサでは10月16日から『ジョン・ウィック』を上映。
モンキー・マジック 孫悟空誕生 [マ行の映画]
『モンキー・マジック 孫悟空誕生』
"大鬧天宮" (2014・中国=香港・1h59)
監督 : ソイ・チェン アクション監督・出演 : ドニー・イェン
出演 : アーロン・クォック、チョウ・ユンファ、ケリー・チャン、ピーター・ホー、シア・ジートン
天界と地界の争いが起こる。地界の暴挙を止められるのは孫悟空だと思われていたが地界の策略により悟空は天界を壊滅の危機へと導いてしまう。
シネマート六本木の最後(2015年6月14日閉館)に寝落ちした映画が有るというのもどうなのかと思い観に行った。シネマート六本木で最後に観た映画。
ソイ・チェン監督の前作『モーターウェイ』は小品のカーアクション映画で面白かった印象。監督のフィルモグラフィを見ると本作の様な大作映画よりももうちょっとこじんまりとした中でのアイデア勝負といった所で本領が発揮されるんじゃないかと思った。
ドニー・イェンは猿の仕草や行動をかなり研究したんじゃないかと思える見事な猿役。
エンドロールが長くサプライズな演出も無い事が分かっていたのでエンドロールは観ずに退出。
マジック・イン・ムーンライト [マ行の映画]
『マジック・イン・ムーンライト』
"MAGIC IN THE MOONLIGHT" (2014・アメリカ=イギリス・1h38)
監督・脚本 : ウディ・アレン
出演 : コリン・ファース、エマ・ストーン、サイモン・マクバーニー、アイリーン・アトキンス、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ハミッシュ・リンクレイター、ジャッキー・ウィーヴァー
1920年代南仏。霊能力者を名乗る女性の真贋を見極める事となったマジシャン。最初は完全否定するマジシャンだったが女性は個人しか知り得ない事を次々と言い当てる。
可愛らしいロマンティックコメディだった。恋こそがマジックという事なのだろう。
基本的に会話劇なのでちょっと眠くなったりもしたが。
ウディ・アレン作品では出演者がウディ・アレン口調になる事がしばしば有るが、本作のコリン・ファースはいつものコリン・ファースだった。
コリン・ファースがウディ・アレン口調になると『英国王のスピーチ』のジョージ6世が思い出されてしまうのでかなり気を付けたんではないか。
1970年代からほぼ年一本ペースで映画を作り続けているウディ・アレン監督。アメリカ映画界の鉄人・衣笠祥雄と讃えたい。
http://item.rakuten.co.jp/sa-works/10000000/
次回作はエマ・ストーンとホアキン・フェニックスが主演。果たしてホアキン・フェニックスはウディ・アレン口調になるのか。
皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇 [マ行の映画]
『皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇』
"NARCO CULTURA" (2013・アメリカ=メキシコ・1h43)
監督・撮影 : シャウル・シュワルツ
2000年代後半から麻薬戦争の主戦場となったメキシコの国境沿いの街。数多くの犠牲者を出しながらなお戦争が終わる気配は無く、ギャングの生きざまは歌にされ若者たちは無邪気に憧れを抱くのだった。
邦題が示す通り麻薬戦争の光と闇を映し出すドキュメンタリー作品だった。もっと過激な作品を想像していたが予想外に真面目な作品。麻薬戦争自体は過激な状況ながらその状況を真摯に伝えようとしているので真面目なドキュメンタリー作品となっている。
本作を観ていてこれは本当のドキュメンタリーなのか判断が付かない所が有った。何か俳優が演じている再現ドキュメンタリーのようにも感じた。
麻薬戦争による犠牲者の死体がモザイクなどの処理なしではっきりと映し出されるがそれも何か作り物の様に思えてしまった。
ギャングが麻薬取引によって繁栄する姿やその事を歌にしてスターダムへと上がっていこうとするミュージシャンの事を光だと思っていたが、圧倒的不利な立場にいながらギャングたちに与しない人たちがいてその人たちが光なのだろう。
その光の人たちの現状は苦しく決して光り輝いてはいなくて、闇であるギャングとその周辺の人たちの方が見せ掛けだけなのかもしれないが光り輝いているように見えるっていうのが正義と悪の真理なのではないかと思う。
ギャングの姿を歌った楽曲はヒスパニック系の若者たちの間で大ヒットしエンタメ業界も無視できないほどの勢いが現在有るらしい。
日本にはその勢いはまだ来ていないようだけど、近い将来に来たりするのだろうか。
ミュータント・タートルズ [マ行の映画]
『ミュータント・タートルズ』
"TEENAGE MUTANT NINJA TURTLES" (2014・アメリカ・1h41)
監督 : ジョナサン・リーベスマン
出演 : ミーガン・フォックス、ウィル・アーネット、ウィリアム・フィクトナー、ウーピー・ゴールドバーグ
声の出演 : ジョニー・ノックスヴィル、トニー・シャルーブ
変異体の亀が忍者となり街の平和を守る。
なんといっても雪山のチェイスシーンが素晴らしい。あれを見れただけで満足。
もしかして『ローン・レンジャー』のクライマックスシーンと同じ人がセカンド・ユニットのディレクターだったりして?と思ったが違うみたい。
雪山シーン以外の事はあまり記憶に残っていないが亀たちがアドレナリン注入されてテンションMAXのシーンがもっと面白くなりそうな感じがしたのでもうちょっと長めに観たかった。
味園ユニバース [マ行の映画]
『味園ユニバース』
(2015・日本・1h43)
監督 : 山下敦弘
出演 : 渋谷すばる、二階堂ふみ、鈴木紗理奈、赤犬
記憶を失った男が歌う事で新たな出会いをする。
ネタバレ有。
記憶を失った男がなんだかんだ有って記憶を取り戻し、そして過去の自分へと引きずり戻されるが、新たに出会った人たちによって再生への道が開かれるといった所。
思うのは記憶を失っている時にボーカルとして参加していたバンドと主人公の歌唱スタイルの方向性が違うのではないかという事。
主人公からインスピレーションを受けて作られた曲に関してはそれはぴったりと合うのだろうけど、あのバンドの元々の音楽スタイルは昭和歌謡をベースとしたちょっと胡散臭くかなりいかがわしい、そんなノリが持ち味なのだろうと思う。そのノリに合っているのは元からいたボーカルの人なのであって主人公では無いように思えた。
それは主人公があのバンドと共に人生を再生させるのではなくて、あくまでバンドと音楽を一緒にやっている事は新しい人生の出発点であると理解した方がいいのかもしれない。
マッハ!無限大 [マ行の映画]
『マッハ!無限大』
"TOM YUM GOONG 2" (2013・タイ・1h44)
製作・監督 : プラッチャーヤ・ピンゲーオ
出演 : トニー・ジャー、RZA、ジージャー・ヤーニン、ペットターイ・ウォンカムラオ、マレセ・クランプ、ラータ・ポーガム
愛する象がまたしても何者かによって奪われる。その裏では国際的な陰謀が蠢いていた。
邦題では『マッハ!』シリーズかの様になっているけど『トム・ヤム・クン!』の続編。その事情はどうなっているのか。「トム・ヤム・クン」をどっかが商標登録して簡単に使えなくなったとかを想像してみるがそんな事は無いか。
象に国際情勢を絡ませて。と話しのスケールは大きくなっているもののはっきり言って成功はしていない。
元から話の内容について期待はそんなにしていないので問題は無いが。
トニー・ジャーの全盛期は終わった。という指摘がされているのを本作を観る前に小耳にして。とは言ってもそこはトニー・ジャーなので期待する所でも有り不安と期待が半々。
結果中盤あたりまでのトニー・ジャーに衰えは感じられず。特に闇組織のナンバー2との初戦は双方ともにキレが半端無くやっぱトニー・ジャー凄いじゃんと思った。
この初戦でトニー・ジャーが負けたのはジージャーの放った鍼が刺さっていたからという事には後の方になって気付いた。
このジージャーの鍼殺法は言わば飛び道具でちょっとそれは卑怯な気がしないでもなかった。
残念ながら後半になるにつれアクションシーンは尻すぼみ。バストショットの多い格闘シーンとか。
そしてクライマックスのアクションシーンはグダグダでどうにもならなかった。そもそもアールザさんをラスボスに持ってきたのが間違いだったのかもしれない。アールザさんもアクションが出来ると言ってもトニー・ジャーとガチのタイマン勝負じゃ正直分が悪い。のでトニー・ジャーにハンデを背負わせた上で複数人が入り乱れる事で収拾がつかなくなってしまった。
『アールザさんのアイアン・フィスト2』は今の所全米でも劇場公開されずソフトスルーの様。
後半のアクションシーンの不調はアクション監督パンナー・リットグライ氏の体調面での不調も有ったのではないだろうか。
『マッハ!』『チョコレート・ファイター』などでアクションの名シーンを作り上げられたパンナー・リットグライ氏は2014年7月に逝去。享年53歳。早過ぎるお別れが残念でなりません。
未来少年コナン特別篇 巨大機ギガントの復活 [マ行の映画]
『未来少年コナン特別篇 巨大機ギガントの復活』
(1984・日本・0h47)
演出 : 宮崎駿
声の出演 : 小原乃梨子、信沢三恵子、青木和代、山内雅人、永井一郎、吉田理保子、家弓家正
大戦による壊滅的状況から少しずつ復興を果たそうとしている世界。その世界の征服者となる事を企むレプカが巨大兵器ギガントを発進させる。コナン、ジムシー、ダイスの3人はレプカの野望を阻止するためギガントに乗り込み内部からの破壊を試みる。
2015年1月3日(土)TOKYO MX放送を録画視聴。
ギガントが発進しコナンたちに落とされレオ博士が亡くなるまで。てっきり最終回の"おしまい"まで行くものだと思って観ていたので、そこで終わんの!?と思う終わり方だった。
本作の冒頭で世界観やそれまでの大まかなあらすじが小林清志さんによってナレーションされる。しかしその大まかなあらすじで理解する事は難しいように思う。なので一見さんはお断りなのかもしれない。
テレビシリーズ24、25、26話のギガント飛ばして落とす今で言う神回の面白さは十二分に詰まっていて楽しい事に間違いは無い。
コナン、ジムシー、ダイス3人の機上での大暴れが面白く、青木和代さん(ジムシー)と永井一郎さん(ダイス)の掛け合いが楽しい。
本放送を最初から観ていた人たちはまさかギガントが飛ぶなんて思いもしなかったんじゃないだろうか。その驚きはどれほどのものだったのだろう。自分が初めて観たのは再放送でギガントが飛ぶという事を知った上で観たので、凄え、楽しい、とは思っても驚きは無かったと思う。
だからそういう意味でもこの作品は一見さんお断りなのではないか。
本作だけが劇場版ではなく本作以前に作られたのがもう1本あって、そちらはテレビシリーズ全編の総集編になっているものの宮崎駿さんはノータッチでかなり内容を変えられているらしい。ギガントも飛ばないとか。
そちらも未見なのでどれくらい変えられているのか観てみたい気がするが、本当にかなり変えられているらしく観たら腹立たしく思ってしまうのかも。
マップ・トゥ・ザ・スターズ [マ行の映画]
『マップ・トゥ・ザ・スターズ』
"MAPS TO THE STARS" (2014・カナダ=アメリカ=ドイツ=フランス・1h49)
監督 : デヴィッド・クローネンバーグ
出演 : ジュリアン・ムーア、ミア・ワシコウスカ、エヴァン・バード、サラ・ガドン、ジョン・キューザック、オリヴィア・ウィリアムズ、ロバート・パティンソン
ハリウッドセレブリティとして生きたいと願う者たちはそれを叶えるためには手段を選ばず、その邪魔をする者には容赦は無かった。
夜空に輝く星々は夜空だからこそ輝いて見えるのであって、ハリウッドのセレブスターたちもまたその周囲を執着心だったり猜疑心だったりのドロドロとしたどす黒い怨念に囲まれてこそ輝いて見えるのだ。という事なのだろうと思う。
デヴィッド・クローネンバーグ監督は似た系統の作品が2、3作品続く傾向が有ると思うが、本作も前作『コズモポリス』と似ているように思う。『コズモポリス』よりかは分かり易かった。