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ラスト・リベンジ [ラ行の映画]


Ost: Dying of the Light

『ラスト・リベンジ』
"DYING OF THE LIGHT" (2014・アメリカ・1h34)
監督・脚本 : ポール・シュレイダー
出演 : ニコラス・ケイジ、アントン・イェルチン、アレクサンダー・カリム、イレーヌ・ジャコブ







22年前に現場から事務職へと移動させられたCIAエージェント。現場への復帰を強く願うものの病によりCIAからも去らねばならなかったが、22年前に起きた出来事に関する人物を追い詰める事が男の愛国心となっていた。



22年間に及ぶ復讐劇。その間に双方が年齢を重ね体調に異変をきたしたりもする。お互いが時の流れの中で自然に朽ち果てる身でありながらそれでも復讐せずにはいられない。その虚しさが描かれている作品だったように思う。



ニコラス・ケイジ・メソッドが堪能できる作品。いつものあんな演技やこんな演技をするニコラス・ケイジが随所で見られて、それはそれで「よっ!待ってました!」的な感じで楽しくもある。



イレーヌ・ジャコブは名前だけは聞き覚えがあって、ヨーロッパの文芸作品のイメージでニコラス・ケイジ主演作品には縁は無さそうだと勝手に思っていた。

フィルモグラフィを見ると『追跡者』にも出ていた。
追跡者【字幕版】 [VHS]

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龍拳 [ラ行の映画]


龍拳

『龍拳』
"龍拳" (1978・香港・1h30)
製作総指揮・監督 : ロー・ウェイ
出演 : ジャッキー・チェン、ヤム・サイクン、コー・チャン、ジェームス・ティエン、ノラ・ミャオ、イム・ウンジュ






師匠を殺された男は復讐を誓う。数年が過ぎ復讐の時は来るが男は別の相手と戦う事になる。



大分昔のテレビ放映で観ているはずだけどそれから長い事観ていなかったので内容は全く覚えていなかった。

コメディ色の全く無いシリアスなカンフー復讐モノといった所。ただの復讐モノでは無くひとひねり加えられていて、どういう結末に向かうのか興味を持って観られた。

コメディ色が全く無いのもこれはこれでジャッキー若かりし頃の別の面が見られて良かった。
デビューからしばらくはシリアスモノが続き、当時のジャッキーとしてはもっと明るく楽しい映画を志向していたみたいだけど、最近はシリアス方面に向かっているみたいで。時は確実に流れているのだなあと感慨深いものが有ります。

ロー・ウェイ監督の演出でA地点からB地点へと人物が移動する際にその道のりを律儀に見せていて、奥からやってきて角を曲がり階段を上って扉を開ける。といった感じで。
そういう演出は今でもあって古臭いという事ではないだろうけど、アクション映画としてはスピード感に欠けるのかなあと思う。そこら辺もジャッキーの志向していたものと違うのかもしれない。



ジャッキーは本作では武術指導も兼ねている。ジャッキーの持つ木製の杖と相手が持つ金属製(一部金属製?)のトンファーで戦うシーンで次第に杖の木の皮が剥げていく所が細かいなあと感心した。



ジャッキーのカンフーアクションの特長なのか、それともカンフーアクション全般の特長なのかよく分からないが、攻撃よりも防御の方を重視しているように思えた。
相手の攻めをカッコ良く受ける。間合いを取って避けたりかわしたりするよりも至近距離で受ける。ポーズをしっかり決め、時に小道具を使いながら受ける。
相手の攻めを受ける事によって自然と手数が多くなり、一つのアクションをじっくりと見せる事が出来る。
スティーヴン・セガールの場合はその逆をいって一瞬で勝負を決めるという見せ方がセガールが登場した当時衝撃的だったような。それはどちらが優れているかという事ではなく、お互いに無い部分を補完し合っているという事でどちらのアクションも素晴らしい。
『ヤング・マスター』の20分も続く対決シーンもそれはジャッキーならではのアクションシーンだろうし。



しふ(師父)の奥さんの事をしま(師母?)と呼んでいた。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8B%9D%E5%B8%AB



この頃のジャッキーが何となく中川家の剛さんに似てる。



シネマメディアージュ 「極・成龍祭FINAL」ジャッキー・チェン誕生日記念2位&5位一挙上映にて。
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ロッキー&ブルウィンクル [ラ行の映画]


Adventures of Rocky & Bullwinkle [VHS] [Import]

『ロッキー&ブルウィンクル』
"THE ADVENTURES OF ROCKY & BULLWINKLE" (2000・アメリカ=ドイツ・1h32)
監督 : デス・マッカナフ  製作・出演 : ロバート・デ・ニーロ
声の出演 : ジューン・フォレイ、キース・スコット
出演 : パイパー・ペラーボ、レネ・ルッソ、ジェイソン・アレクサンダー、ランディ・クエイド、ジェームズ・レブホーン







アニメの世界から現実世界へと飛び出した悪党3人組は低俗テレビ番組によって人々をバカ化させようと企む。その悪だくみを阻止するためアニメの世界のムササビのロッキーとヘラジカのブルウィンクルが現実世界へと呼び出される。



デ・ニーロの出演作で前から気になっていたが日本では劇場公開もソフト化もされていなくて。amazonの動画配信の中にあるのを見つけたので観た。

映画鑑賞といえばテレビ放送が主でごくたまに映画館に行って、でレンタルビデオが登場し(違法ながらお気に入りはダビングしまくって)、それを経て映画館に通う時代が今まで続いて、その間にレーザーディスクを買い集めたり、DVDを買い集めたりしてきて遂に動画配信に手を出してしまった。
動画配信が最終形態なのだろうか。動画配信の先には何が有るのでしょう。
映画館で映画を観る意味とは。IMAXだとか4DXだとかの付加価値をつけなければその意味は無くなってしまうのでしょうか。その分料金が割高になって映画館で映画を観る人が減少してしまうなんて事が起きなければいいですね。



アメリカでは興行的にはコケて批評的にはさんざんだったらしい。IMDBでの評価は10点満点で4.1。
なので期待はせずにデ・ニーロの黒歴史を見ておこうぐらいの気持ち。
そのデ・ニーロはドタバタギャグアニメの中の悪者のボス役を手を抜かずに堂々と演じていた。レネ・ルッソの悪女も良かった。
本作は2000年の作品でその頃の出演作に『アナライズ・ユー』や『ミート・ザ・ペアレンツ』が有るのでコメディ路線の中の1本という位置づけかもしれない。
正直2000年以降はキャリアが低迷していると言えなくも無く。その躓きが本作だったりするのかも。

自身のプロダクション、トライベッカでの制作でプロデューサーも兼ねているという事で力はかなり入っていた様子。『タクシードライバー』ネタで笑いを取りにいったり。

ジャニーン・ガロファロ、ジョン・グッドマン、ビリー・クリスタル、ウーピー・ゴールドバーグがゲスト出演でそこら辺にも力が入っていたのではとうかがえる。
ジョン・グッドマンとパイパー・ペラーボは『コヨーテ・アグリー』で父娘役を演じていてそのつながりでゲスト出演したのだろうか。

ディカプリオみたいなキャラクターが登場するがディカプリオ本人に一応オファーはしたんじゃないだろうか。それをディカプリオが無下に断ったのかも。と妄想。まあディカプリオならデ・ニーロからのオファーでも断るだろうなあ。とまた妄想。



ドタバタギャグアニメの2次元の世界と現実の3次元の世界がCG技術で融合という事で『ロジャーラビット』や『SPACE JAM』と同じ系の作品。
5月公開の『スポンジ・ボブ 海のみんなが世界を救Woo!』も同じ系なのか?スポンジ・ボブはよく知らないが予告を見たら面白そう。

ドタバタギャグアニメとして本作のギャグは大爆笑できるというほどのものではなく、どっちかというとすべり気味ではあるものの、ロッキーとブルウィンクルのキャラクターに段々と愛着がわいてきてほのぼのギャグアニメとして楽しめた。



クライマックスでのサイバー空間の表現が現在でも十分に通用するものの様に思えて驚きだった。2000年ではかなりの最先端を行っていたんじゃないかと思ったがそうでもないのか。
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楽園追放 -Expelled from Paradise- [ラ行の映画]


楽園追放 Expelled from Paradise [DVD]

『楽園追放 -Expelled from Paradise-』
(2014・日本・1h44)
監督 : 水島精二
声の出演 : 釘宮理恵、三木眞一郎、神谷浩史










遥か未来、大多数の人間は地球を離れ実体を捨て電脳空間の中で存在していた。厳重なセキュリティの空間への外部からの侵入事件を解決するためエージェントたちが実体を持って地球へと送り込まれる。



2014年の最後に観た映画。面白かった。いい締めくくりになった。
小難しい内容なのだろうと気構えたが何とか理解は出来た。それはこちらの理解力によるものなどではなく、作っている方たちがちゃんと理解出来るように苦心されていたからだろうと思う。

これだけの面白い作品が日本のアニメで作られたらそれは現在の日本の若者の洋画離れも起こるだろうなあと納得するものがあった。

本作の面白さは作家性と大衆性のバランスの良さにあるのだろうと思う。小難しい内容をさらに難解に語るのではなく、エンターテイメント作品として観客を楽しませた上で小難しい内容を分かり易く伝えている。
どちらかと言うとハリウッド映画は商売重視で大衆性が強く、分かり易い内容を更に分かり易く伝えようとする。それで面白くなるケースも有るが、それが幼稚にも思えてしまうのかも。
日本のアニメも本作の様な作品ばかりではないとは思うし、若者がアニメばかりを観ているわけでもなく、洋画離れの原因の全てでは無いだろうけど。そんな事を考えさせるほど面白いアニメ作品だった。
しかし、日本でこんなに面白いアニメーションばかり作られたらさらに洋画離れが進み、逆に日本が洋画から見放されてしまうのは困る。



ちょっと気になったのは話の内容が込み入ってくると登場人物の会話だけで物語が進行する所。せっかくのアニメーションなのに動きが無くなってしまって何か勿体ない気がした。
話が込み入っているだけにそこに動きを加えたら分かりづらくなってしまうし、緩急の意味も有るのだろうけど。
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ランナーランナー [ラ行の映画]



『ランナーランナー』
"RUNNER RUNNER" (2013・アメリカ・1h31)
監督 : ブラッド・ファーマン
出演 : ジャスティン・ティンバーレイク、ベン・アフレック、ジェマ・アータートン、アンソニー・マッキー、ジョン・ハード



ネットカジノ運営で成功を収める人物の懐に入り込んだ男がやがて危険な立場に立たされる。



90分作品という事で観る前はその点が好ましく思えたが、いざ実際観てみたら90分で納めるには無理があるように思えた。
全ての物事がスムーズにトントン拍子で運んでしまうために何か引っかかりが無いというか。ラストに向けて一直線といった感じで物足りなく思える。

パターン的に最後で主人公が一発逆転を決めるというのはもはやお約束の様なものであったけど、逆転は上手く決まったんではないかと思う。



ベン・アフレックとジャスティン・ティンバーレイクが世代的に一つ違うという設定。ベン・アフレックの方が上で実年齢でも9歳上なのだけどあんまり世代が違うという感じには見えなかった。それはベン・アフレックにいまだに若手のイメージを持っているからなのかもしれないしジャスティン・ティンバーレイクについてあまりよく知らないという事も有るのかもしれない。なのでおんなじ位か下手したらジャスティン・ティンバーレイクの方が上にも思えてしまう。
欧米では日本みたく年上年下に関してそんなに気にはしないのだろうけどこの映画ではリーマンショック以前に成功を収めてリーマンショックも乗り切った上の世代とリーマンショックによって成功の道を閉ざされた下の世代という関係性が重要になっているのだから年齢差がはっきり分かる方が良かったんじゃないだろうか。
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ラスト・デイズ・オン・マーズ [ラ行の映画]


Last Days on Mars [DVD] [Import]

『ラスト・デイズ・オン・マーズ』
"THE LAST DAYS ON MARS" (2013・イギリス=アイルランド・1h39)
監督 : ルアリー・ロビンソン
出演 : リーヴ・シュレイバー、ロモーラ・ガライ、オリヴィア・ウィリアムズ、イライアス・コティーズ、ジョニー・ハリス








火星探査最後の日。探査チームの一人が世紀の大発見をするがその発見がチームを危機に陥れる。



ネタバレ有。



予告を見た限りでは気付かなかったがゾンビ映画だった。予告や宣伝ではその事が伏せられているようにも思えるがそれはサプライズ的な事で伏せられていたのか。
ゾンビ映画と分かった所で特に驚くという事は無かったが。





西暦2036年という設定らしい。という事は2014年現在で中学生、高校生ぐらいの子たちが火星に行っているという事で。だからなんだという事でもないがそういう可能性も無きにしも非ずなのだなあと。



火星での地上走行車や宇宙船などのメカニックデザインや走行シーン、飛行シーンは思いの外一流レベルだった。

予算の関係上火星のシーンが地球のどこかの荒れ地で撮影している事が丸分かりなのは致し方ないのだろう。



新宿ミラノ3にて。
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レッド・ファミリー [ラ行の映画]



『レッド・ファミリー』
(2013・韓国・1h40)
監督 : イ・ジュヒョン
出演 : キム・ユミ、ソン・ビョンホ、チョン・ウ、パク・ソヨン



家族を装い韓国に潜入している北朝鮮の工作員たち。隣人の家族と接するうちに工作員としての任務に支障が出始める。



製作・脚本・編集はキム・ギドク。キム・ギドク作品は観た事が無いけど関連した作品では『映画は映画だ』(製作・脚本)は観た。
本作では編集も手掛けているという事で、自身の作品では自ら編集を行っているのかは分からないが、よりキム・ギドク色の強い作品になっているんじゃないだろうかと思ったがallcinemaのフィルモグラフィを見ると全作品で編集も手掛けているという事ではないみたい。編集権は有って編集の現場に立ち会って指示を出すとかそういう感じなのか。よく分からない。
編集の技術的な事もよく分からないけど、生理的な感覚としてカットの終わり方、つなぎ方に独特なものが有るようにも思えた。何がどう独特なのかもあまり分かっていないが、そこで次のカットに行くんだ。みたいな素っ気無さみたいなものを感じた。

近日公開されるキム・ギドク監督作品『メビウス』は阿部定な事が起きると予告で知ってやっぱ無理だなと思っている。



韓国家族の描かれ方にあまりリアリティが感じられなかったが、任務として疑似家族を演じている北朝鮮側の心の変化を生み出すにはあれぐらいオーバーに描かなければいけないのかもしれない。とも思うがそこはごくごく普通の家族でも十分なような気がしないでもない。



町工場の人の恋愛エピソードはほったらかしで終わってしまったような。
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レクイエム 最後の銃弾 [ラ行の映画]



『レクイエム 最後の銃弾』
"掃毒" (2013・中国=香港・2h14)
監督・脚本 : ベニー・チャン
出演 : ラウ・チンワン、ルイス・クー、ニック・チョン、ロー・ホイパン



麻薬組織壊滅のため捜査を続ける3人の刑事。しかし逆に組織に追いつめられ非情な決断を迫られる。



香港ノワール復活。みたいな事らしいが、香港ノワールをあまり観てこなかったので感慨深さは無かった。
韓国ノワールだとその闇はどす黒くジメッとしていて救いが無かったりするけど、香港の場合は本作を観た限りではそんなにどす黒くは無くどこかカラッとしていて、救いは無いと言えば無いけど観終わって陰鬱とした気持ちにならない所がエンターテイメントとしてはいいんではないかと思った。



ラウ・チンワンの格闘シーンが有った。格闘シーンのイメージが無かったのでなんか新鮮だった。
1対数十人の格闘で互角か優勢気味に戦う姿はチンワン無双といった所。



麻薬組織のボスの娘役を演じている人がニューハーフらしい。劇中そんなような事を言っていたけどタイジョークか香港ジョークなのかと思っていた。タリーチャダー・ペッチャラットまたの名をノンポーイ。

『オンリー・ゴッド』の恐るべきタイのおっさん役の人が出ていた。ヴィタヤ・パンスリンガム。
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リオ・ブラボー [ラ行の映画]


リオ・ブラボー [VHS]

『リオ・ブラボー』
"RIO BRAVO" (1959・アメリカ・2h15)
製作・監督 : ハワード・ホークス
出演 : ジョン・ウェイン、ディーン・マーティン、アンジー・ディーキンソン、ウォルター・ブレナン、リッキー・ネルソン









殺人罪で捕まった弟を奪還するため兄と仲間たちが蠢く中、シェリフたちはその時に備えていた。



早稲田松竹にて。



ハワード・ホークス監督の作品を観るのは多分初めて。ジョン・ウェイン主演作品も大分前に何か1本ぐらいは観た事が有るかもしれない。そんな感じで。
本作はどこか皆さんお馴染みジョン・ウェイン一座による恒例の西部劇。という感じがして。全然馴染んでないのでその楽しみ方が今イチ分からず。



奇をてらわないクラシックな映画という印象。ジョン・ウェインとディーン・マーティンの関係にある秘密が隠されていてそこら辺は奇をてらっていないでもなかったが、別に秘密にしないでも良かったような。悪者一味との対比になっていたのだろうか。

このクラシックを壊し、再構築し、また壊し、派生し、発展し、突然変異が生まれ。みたいな事が有って現在の映画が有るのだろうと思う。
早稲田松竹の2本立てのもう1本は『ワイルドバンチ』。本作の10年後に作られた『ワイルドバンチ』と観較べる事でその変遷みたいなものを楽しめたのかもしれないが『ワイルドバンチ』は観なかった。
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リヴァイアサン [ラ行の映画]


Leviathan [DVD] [Import]

『リヴァイアサン』
"LEVIATHAN" (2012・アメリカ=フランス=イギリス・1h27)
製作・監督・撮影・編集 : ルーシァン・キャステーヌ=テイラー/ヴェレナ・パラヴェル









漁に密着。



意味不明というか意図不明というかそんな映像が長めに映し出されこちらの忍耐力を試されているかのようだったが、シルクドゥソレイユの3D映画の時の様に途中で投げ出さず一応最後まで見た。
肩凝りが酷かったのでストレッチしながら。最後列で周りにはそんなに人がいなかったので迷惑にはなっていなかったと多分思う。
約90分映画なので思ったより早く終わってくれたので助かった。

一応最後まで見たがただの漁船密着映像集にしか思えず。
ドキュメンタリー映画監督の森達也氏の何かの著書でドキュメンタリー作品が客観性だけで成り立っていると思うのは間違いであって、何を撮り、何を聞き出し、それらの素材をどのように編集して観る者に訴えるのか。そこには製作者の主観や意図が必ず入ってくる。みたいな事を書かれていたのを読んで、以降ドキュメンタリー作品を観る上でその事を頭に置いて観るようになった。
その主観と客観において本作は画期的な作品だったのかもしれない。主観や意図を出来るだけ排除して客観的映像、定点観測的映像によって漁船の上で起こる事象をただ映し続ける。

製作者側の主観を排したという事は本作を観て何を読み取り何を感じるかという事は全て観客に委ねられているという事ではないだろうか。それを意図した作品なのかも。
自分が本作を見て思ったのは甲板上で貝の選別をする人の手際の良さがほれぼれするほど素晴らしかったなあという事ぐらい。




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恋恋風塵 [ラ行の映画]


恋恋風塵 [DVD]

『恋恋風塵』
"戀戀風塵" (1987・台湾・1h50)
監督 : ホウ・シャオシェン
出演 : ワン・ジンウェン、シン・シューフェン、リー・ティエンルー









1960年代末の台湾。幼馴染の男女は共に青春時代を過ごすが男が2年間の兵役に就く事となった。



ヒューマントラストシネマ渋谷 ≪三大映画祭週間2014≫にて。



ホウ・シャオシェン監督作品を観るのは多分初めて。
昔、笑っていいとものテレフォンショッキングで作家の長部日出雄さんがゲストの時に映画好きの長部さんにタモリさんが最近おすすめの映画を質問して長部さんが「ホウ・シャオシェン作品」と答えてそれをタモリさんが「放射汚染作品」と聞き間違えた。という事が今までのホウ・シャオシェン監督について一番印象に残っている事でした。



1987年の作品。1960年代は古き良き時代だったという郷愁的な所も有るのだろうか。台湾のイメージがはっきりしていないので現在の2014年であってもこの映画の中の1960年代のままの様に思ってしまっている。
それは本作で描かれている内容が現代でも通じる所が有るからなのかも。
人生のままならなさとか青春のほろ苦さとか。それらを受け容れ通過して人は生きていく。その事はいつの時代のどこの国であってもそんなに変わりはないのだろうと思う。



本作だけしか観ていないけどホウ・シャオシェン監督の特徴はドラマチック性の排除なのかなあと思った。過度のドラマチック性の拒否というか。
ドラマチック性が排除されていても決して退屈という事ではなかった。退屈と紙一重という所は有るかもしれないが心地良さを感じられるのはホウ・シャオシェン監督の才能なのだろうと思う。
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ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪 [ラ行の映画]


ポスター A4 パターンA ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪 光沢プリント

『ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪』
"狄仁傑之神都龍王" (2013・中国=香港・2h13)
製作・監督・脚本 : ツイ・ハーク
出演 : マーク・チャオ、ウィリアム・フォン、ケニー・リン、アンジェラベイビー









唐の時代。水軍が壊滅状態に陥った原因を調べると宮廷献上のお茶にその謎を解くカギが有った。



前回途中で熟睡してしまったので観直した。前回は睡眠不足だった事も有り睡眠充分で臨んだところ今回もまた途中で眠たくなった。眠りはしなかったけど、バイオリズムとかなんとかの眠たくなる何かがあるのかもしれない。



色々と盛り沢山の内容でしかも3D作品で、日本での3D上映は無かったが観客を楽しませようとするサービス精神を感じた。

盛り沢山の中で一番面白いと思ったのはキャラクター。名探偵と助手とライバル。その3人が力を合わせ、脇キャラの個性的な人たちの力も借りて事件を解決していくのが面白かった。



邦題の鉄の爪ってどこに出てたんだろう?なにかとても重要な事を見落としているのだろうか。
フリッツ・フォン・エリックとの関係は?ブルーノ・サンマルチノは人間発電所で、そして鉄の拳はアールザさん。
130821.jpg
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ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪 [ラ行の映画]


ポスター A4 パターンA ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪 光沢プリント

『ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪』
"狄仁傑之神都龍王" (2013・中国=香港・2h13)
製作・監督・脚本 : ツイ・ハーク
出演 : マーク・チャオ、ウィリアム・フォン、ケニー・リン、アンジェラベイビー







途中で熟睡。つまらなくはなかったけど序盤は思ったよりかおとなしめな感じで物語が進んでゆくので寝てしまった。
起きて時計を見たら残り30分ぐらいあった。そのまま観ていても内容がさっぱり分からないし、どこかでもう一回ちゃんと観る事を想定してクライマックスだけ先に観てしまうのは勿体なさすぎるので途中退場。
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レッド・スカイ [ラ行の映画]


RED Sky

『レッド・スカイ』
"RED SKY" (2013・アメリカ・1h47)
監督・出演 : マリオ・ヴァン・ピーブルズ
出演 : カム・ジガンデイ、レイチェル・リー・クック、ビル・プルマン、シェーン・ウェスト









秘密兵器工場をミサイル爆破せよとの指令を受け成功させた兵士たちだったがその指令は偽りのものだった。それを証明する事が出来なかったため不名誉除隊させられた兵士たちに7年後汚名返上の機会が巡ってくる。



新宿ミラノ3 ≪復活!!男たちのヒート祭り!≫にて。



プロデューサーの名前などを見て、ロシア系資本によるハリウッド映画なのかなあと思い。最近のロシアの戦争アクション映画の戦闘シーンはハリウッドに引けを取っていない印象なのでちょっと期待したけど、空中戦がメインという事でなのかそれほどでもなかった。



『バトルシップ』の様な一部に熱烈ファンを生み出す作品になれた可能性も有ったんじゃないかと思うが、そっちの路線は目指していなかったみたい。
『レッドオクトーバーを追え』とか『クリムゾン・タイド』とかの様な一流のポリティカルな軍事エンターテイメント作品(『バトルシップ』も違う方向性で一流)を目指すものの残念ながら一流になれなかったんではないか。



マリオ・ヴァン・ピーブルズを久し振りに見た。『ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場』はもう28年前の作品なのだなあと。28年振りに見たという事ではないが、でも軽く10年振りとかかも。

レイチェル・リー・クックも久し振りに見た。相変わらず可愛かった。何の作品に出ていたのかはあまり記憶にないが。
『プッシーキャッツ』あたりが面白そう。

Josie and the Pussycats

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ラストミッション [ラ行の映画]


ポスター A4 パターンB ラストミッション 光沢プリント

『ラストミッション』
"3 DAYS TO KILL" (2014・アメリカ・1h57)
監督 : マックG
出演 : ケヴィン・コスナー、アンバー・ハード、ヘイリー・スタインフェルド、コニー・ニールセン









CIAの凄腕エージェントである男は不治の病により家族と過ごす余生を優先させようとするがその男はまだCIAにとって必要だった。



リュック・ベッソン脚本作品。安定のベッソン・クオリティでいつも通りのベッソン・アクション映画といったところ。
不法滞在者一家のエピソードは家族愛を描くのに必要だったのだろう。それとフランスの社会事情を垣間見せるという社会派な面も覗かせたかったのかも。余談に思えるそっちのエピソードの方が実は面白かったりした。一家が無邪気でそれでいて自分たちの置かれている現実の問題はしっかりと把握しているというそこら辺がなんか奥深さみたいなものを感じさせて良かった。



ケヴィン・コスナーの代表作へのオマージュが見れる所が良かった。『ボディガード』のお姫様抱っこ、会計士(?)が事件のカギを握る(本作の方はそんな大したものではなかったが)のは『アンタッチャブル』。それでは代表作の1本である『ダンス・ウィズ・ウルブス』は?と思ったら初めの方でケヴィン・コスナーが自転車でパリの街を走るシーンが西部の大地を馬で走る『ダンス・ウィズ・ウルブス』へのオマージュだったのではないか。
それと不法滞在者家族の存在が異文化との交流という事で『ダンス・ウィズ・ウルブス』へのオマージュなのかも。
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